アルカリ金属

全般編集

  1. 水がかかると燃える。
    • 場合によっては爆発する。
    • 昔授業で(たしか)リチウムを水の中に入れるアメリカの教材ビデオを見たことがあるが、落とした瞬間火の塊となって垂直上昇していった。
      • そのため、リチウムは石油の中に入れておいてあったりする(ちなみにリチウムは石油に浮く)。
  2. 金属状態の単体を見る機会は少ない。
    • 単体はすぐに酸化する
  3. 場合によっては水素も含まれるらしい。
  4. ハロゲンとの相性は抜群。
    • 最もメジャーなのは(塩化ナトリウム)。
      • で、最もマイナーなのがアスタチン化フランシウム…って、本当に存在するのか?
  5. (エッチ(H)で)リッチ(Li)な(Na)母さん(K)がルビー(Rb)をせしめて(Cs)フランス(Fr)へ…。

リチウム編集

  1. 宇宙創生期から存在していた。
    • そのため資源量としては多いのだが、単体を作るのが大変であまり使われていない。
  2. 最近では電池の材料として使われている。
    • 品質が悪いと自然発火することがある。
    • リサイクル推奨品であるが、店頭に持っていっても回収箱がどこにあるか分からないことがあって困る。
    • スマホ、ノートPC、電気自動車などには欠かせない存在となっている。
      • 開発者がノーベル賞を授与されるのも納得。
  3. CV:花澤香菜
  4. 中性子を当てるとリチウムになる。もはや天然のダジャレ(?)。
    • 核融合炉の燃料としてのトリチウムも、どうやらこの「リチウムに中性子を当ててリチウム製法」で作るとか。
  5. 海水に大量に含まれているがなかなか回収できない。

ナトリウム編集

  1. 塩素と合わせての元。
  2. オレンジ色のナトリウムランプでもおなじみ。
    • 低圧ナトリウムランプは限りなく黄色に近いオレンジ色。高圧ナトリウムランプはオレンジ色と白が混ざったような色。
  3. 単体は少量の水とも激しく反応して危険。
    • そういえば昔1キロのナトリウムを水槽に投入する動画を科学の授業で見たなぁ。
      • もちろん結果は10秒くらいで爆発。
    • ちなみに爆発で飛び散った水には水酸化ナトリウムが含まれているのでこっちも危険。
    • ある大学では、なぜかトイレットペーパーに包んでトイレの個室に捨ててあったらしく、偶然来た人がそれを便器に捨てたところ爆発してやけどした、というエピソードがある。
    • 水と反応するということは逆に水を消費するということである。これを利用して有機溶媒内の水を取り除くのに用いられる。例えばジエチルエーテルの市販品は非常に高品質だが0.01%ほど水が入っており、グリニャール試薬を合成するときなど少しでも水があるとうまくいかない。そこでこういう用途のための溶媒保存法として用いられている。
  4. かつて東海村のJOC臨界事故で、中性子が工場の敷地外に出てしまい、すぐ近くの住宅地まで飛んでしまった。事故後、ある住宅の食卓塩を調べたら、微量の放射能を帯びていた。食卓塩中のナトリウム35(非放射性)に中性子が当たって、リン32(放射性)になったから。このような現象を「中性子捕獲」という。
  5. ソーダというのは、元々これの化合物を指す言葉である。
  6. アメリカ帰りの奴は粋がってソジウムというが、日本でそんないいかたしても馬鹿にされるだけ。
    • それとは別に、Natriumをそのまま英語っぽく「ネイトリア〜ム」って読んで馬鹿にされる派閥が存在する。

カリウム編集

  1. やはり金属というよりも肥料のイメージが強い。
  2. ナトリウムとの合金は原子炉の冷却剤。
  3. 思い悩むと毒。
    • 生産しても毒。
  4. 人体に必須なミネラルの1つ。欠乏すると身体の筋肉を動かせなくなったりする。
    • 余程偏った食生活を送っていない限り、まず欠乏症に陥ることは無いのだが。
    • ナトリウムの代わりになり、多少摂取量が増えても一定量以上は吸収されないので、高血圧対策に有効。
    • 手っ取り早く摂取するならサプリメントよりもトマトジュースが良い。
    • ただし透析患者は、このミネラル分の摂取制限を言い渡される。理由は、腎臓が余分なカリウムを処理できず、最悪の場合心臓に悪さをするかららしい。
    • 注射などで血中に直接多量に入ると心臓が止まってしまう
    • 大やけどをすると血中濃度が高まる
  5. 放射性同位体であるカリウム40は半減期が12.8億年で成人の体内中約14㎎存在する。
  6. 草木灰のカリウムに尿をかけて発酵させると火薬(硝酸カリウム)が作れる。
    • コツが要り誰でも作れるわけではない、五箇山地方では特に効率よく火薬生産していたとか。
  7. 英語名はポタシウム(potassium)。
    • 「カリウム」というのはアラビア語→ラテン語→ドイツ語から。
  8. この金属を採掘する鉱山のボタ山は塩化ナトリウム(食塩)などがたっぷり含まれ白い。

ルビジウム編集

  1. ブラウン管の材料。
  2. 水と激しく反応する。
  3. 地殻中の存在度は亜鉛やニッケルと同じくらいだが社会での知名度はずっと低い。

セシウム編集

  1. ウランが燃えた後の放射性核廃棄物。
  2. 通常は原子時計でおなじみ。
  3. 普通の金属の中では最も反応性が強い。水に入れると爆発する。融けやすく27℃で液体になる。
  4. セシウム137の物理学的半減期は30.1年であり、ヒトの人体の生物学的半減期は70日程度である。セシウム134の物理学的半減期は2.0652年であり、ヒトの人体の生物学的半減期は100~200日程度である。
  5. なんか「セシウム=放射性」みたいに思われている節があるが、安定同位体も存在する。
  6. 土の中に含まれるこれの同位体の量を測ることにより広島や長崎の原爆投下時にどこまで黒い雨が降ったか分かるらしい。
  7. 怪しいお米セシウムさん」などで有名になったか。

フランシウム編集

  1. 地球上ではアスタチン並みに希少。
  2. めっちゃ不安定な放射性元素。
    • 半減期はたったの22分とか。
      • 自然に存在する元素とは思えない。
  3. 反応性はセシウムより激しい…のだが、不安定なので、その反応性の激しさを目で確かめるのは不可能。
    • かなり低温でも空気に触れるだけで自然発火するとか。
  4. 発見した女性科学者は当初、陽イオン(カチオン)になりやすいからと「カチウム」を提案したが、男性上司がそれは語呂が悪いと反対した。語呂が悪い理由は磯野カツオと同じ。
  5. 水中に放り込むと核爆弾並の破壊力が(爆)


1 元   素   周   期   表 18
H 2                     13 14 15 16 17 He
Li Be                     B C N O F Ne
Na Mg 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Al Si P S Cl Ar
K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
Rb Sr Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe
Cs Ba *1 Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
Fr Ra *2 Rf Db Sg Bh Hs Mt Ds Rg Cn Nh Fl Mc Lv Ts Og
 
*1 ランタノイド La Ce Pr Nd Pm Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu
*2 アクチノイド Ac Th Pa U Np Pu Am Cm Bk Cf Es Fm Md No Lr