ベタな時代劇の法則

2021年4月30日 (金) 03:40時点における冥王代 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎全般: 内容追加)
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全般

  1. 悪代官と越後屋がレギュラーである。
    • 悪代官の好物は必ず「山吹色の菓子」である。
    • 越後屋が都合で出演できないときは代わりに「桔梗屋」が出る。
      • しかし「越後屋」に名前負けしているので出番は少ない。
        • 時々出る「備前屋」も忘れないでください。
          • 「大黒屋」も重要でござい。
    • 越後屋の商売は廻船問屋が基本。
      • 昔も今も、交易ってのは儲かるらしいし。抜け荷ネタ(アヘン密輸とか)の犯人はたいてい廻船問屋。
    • 悪代官の衣装は金銀を使った派手なものでなければならない。
      • 紫も忘れてはいけない。
    • 活動時間は主に夜。悪だくみには暗闇が似合う。
      • 大八車も出てくる。
    • ここの会社はなぜ苦情を言ってこないのだろう?
    • 彼らのいるところには、時々芸者か人質にとった娘や人妻が一緒にいる。しかし前者の場合、そこで知らないうちに密談を盗み聞きされることが多い。
    • 近年はかなり減っている。
  2. 最後のシーンで悪党を叩き斬るが、刀で斬っても血が出ない。
    • 当然刃こぼれもしない。
      • 峰打ちだからじゃないか?
        • 切られまくってても誰もカメラの前には倒れない。
  3. 短筒の飛び道具を使いそうになると、手裏剣が飛んでくる。
    • または風車(かざぐるま)。
      • しかも手裏剣or風車が命中すると、短筒は的から外れて空に撃ってしまう。
    • 火縄銃を使う狙撃隊は、上から水を掛けられ火を消される。
    • 同類で、弓矢を使う集団には石を投げつける。
    • 木の上などに隠れていても、忍者に背後から襲われる、または届くはずのない距離から小柄を投げられて排除される。
  4. 時代劇なのに「八っぁん〜!!ファイト〜!!」と言ってしまうついうっかりな人間がいる。
  5. メガネをしている人は必ず弱い。
  6. 長屋に住んでいるDQNな浪人が昼間から酒を飲んでいる時のBGMは、近所の子供が歌うかごめ・かごめである。
    • または、南無妙法蓮華異郷と念仏を唱えながらの太鼓の音。
    • 生真面目な浪人ならば、内職をしながらのBGMでもある。
      • その浪人の内職は必ず傘貼りである。
  7. 田舎の百姓は、九州だろうが関西だろうが東北だろうが北関東弁で話す。
    • 一人称は「おら」である。
    • ちなみに江戸の町民の一人称は「あっし」。
  8. 悪代官は成敗される前に命乞いをする。
    • もしくは越後屋に責任転嫁。
  9. 町医者の名前はゲンアン(源庵)先生
    • 例:「とりあえず、源庵先生呼んできて~!!」
    • 落語の場合、ヤブ医者なら「竹庵先生」である。
  10. 旅人は峠の茶屋で休憩する。
    • 店主のじいさんと娘の2人で切り盛り。
      • その娘は、かならず荒くれ者にちょっかいを出されて、爺さんは投げ飛ばされる。
      • 「ネエちゃん可愛いじゃねぇか?えぇ!?」
        • そこで「あっしには関わりのねえこって」とは絶対に言わない
  11. 病気の親を持つ一人娘は必ず何かの事件に巻き込まれる。
    • 例:「偶然に武家による試し切りの為の辻斬りを見てしまう」「庶民だがその娘は武家or豪商の忘れ形見だった」etc。
    • 「いつもすまないねぇ~」「お父っつぁん、それは言わない約束でしょ」
    • 娘が親の世話をしていると借金取りが登場する。
      • →親の布団を質草にしようとする→娘「それだけは」と止めに入る→「じゃ変わりにおまえを」と借金取りがさらってゆく→親は娘の名前を泣き叫んで「ゴホッゴホッ」咳き込む。
      • お父っつぁんが、「それだけはお許しをおぉ」と言いつつ借金取りを暴行するのは時代劇コント
  12. いつも行く飯屋or飲み屋には必ず縄のれんがかけてある。
    • 行きつけの料理屋の女将or板前は忍者で、尾行などの調査をする。
      • 女将が変装するときは必ず夜鷹。
  13. 馬の名前は必ずアオ
  14. おてんばな武家の姫様が街へ出て大騒ぎになる。
    • 正体を知らなくて将軍様や先の副将軍様に無礼(ツンデレ)を働くも、正体を明かされるシーンで悪役以上にびっくりする。おてんばに手を焼いていた武家の親父はこれを期に更正させる。
  15. 貧乏な家の子供は、夜明け前にしじみを取ってきて売り歩いている。
    • 夕方から夜には辻占(お札)を売る。
    • 子供の顔は妙に汚れている。
  16. 毎回45分ぐらいに決め台詞。
    • その5分前くらいからチャンバラが始まる。開始の合図は「先生!お願いします」
    • チャンバラが始まる直前に大ボスは「斬れ!斬り捨てぇ~!!」と言うのが、スタートの合図となる。
    • 敵は圧倒的な数で掛かってくるが、チームプレイがまるでなっていないので、いつも全滅する。
    • 時々「こんなところに○○様がいるはずがない!偽者じゃ~」と居直る。
      • または「こんな老いぼれが(ry」となる。
    • さらに時々、「○○様、お手向かい致しますぞ」と正々堂々反逆する男らしいやつもいる。
  17. 虚無僧は必ず尺八を、山伏なら法螺貝を吹いている。
    • でも十中八九刺客である。
      • ひとけのない場所で一列に並んで現われたらほぼ間違いなし。襲うタイミングは列の中間とすれ違ったあたり(取り囲んでくる)。
        • 特に長い木造の橋の上だと・・・[1]
      • でもせっかく背後にまわっているのに斬り掛からない…結構律儀な奴
    • 中身は忍者である。
    • 脇差も持っているけど、得物はたいてい仕込み杖。
  18. 財布を仲間に渡すと「スリに盗まれる」・「落とす」・「勝手に使う」のどれかが発生。
    • 「巾着切り」の娘は後に改心する。
  19. 再放送にはアリコジャパンのCMは欠かせない。
    • バンテリンもね。
    • 最近では、アメリカンホームダイレクトのこれからだ!も必須。
  20. 用心棒の浪人は、仕事の前は茶碗酒を飲んでいる。
  21. 何年も前に足抜けした錠前破りの名人は、盗賊に娘を人質に取られ、協力させられる。
    • 蔵の中に入ると、無数の御用提灯が灯る。
    • 「ピィィーーッ!!(笛の音)」「御用だ!」「御用だ!」
    • その中には奉行も一緒にいて、斬りかかって来る敵を弓みたいなので叩く。
    • 名人は観念して捕まるが、奉行の温情で比較的軽い刑ですむ(江戸ところ払い等)。
    • ラストシーンは娘と一緒に旅立つのをレギュラーメンバーが見送る。
  22. 特殊な殺し方をする場合、前フリが重要(効果音付きで得物を手に取る、糸を口でくわえて伸ばす、等)。
  23. 大きくて頑丈そうな錠前も、女忍者のかんざし一本で開けられてしまう。
  24. 賭場の壺振りは必ず半裸。
    • 下に穿いているのはフンドシではなくサルマタである。
    • 登場する賭場は、だいたいイカサマである。
  25. 福本清三
    • その他に黒部進、内田勝正、亀石征一郎、田口計、八名信夫、江幡高志も忘れてはいけない名脇役(悪役)。
    • まぁ、そのまま刑事ドラマの犯人役とリンクする訳だがw。
  26. 地方に行くと、土地の特産品にからんだ不正が行われている。
    • 長崎鹿児島の場合は抜け荷又は御禁制の輸入品がからむ。
    • 特産品が食べ物なら、八っぁんに味見してもらうのが掟。
  27. 悪だくみは天井裏や床下で盗み聞き。
    • ベテランなら気づかれないが、新人や無名だと物音を立てて槍で突かれる。
  28. 最後の成敗するシーンは、敵方のお屋敷のお庭で行う。
    • 神妙に名乗り終わってから、「出あえ!出あえ~!」
  29. 江戸時代以外の年代を舞台とした作品は絶対に出ない。出るとしてもせいぜい戦国時代。
  30. 殺しの犯人には分かりやすい特徴がある。
    • 「下手人は頬(または額)に刀傷のある~」
    • 「~ってこたぁ下手人は左利き!」
  31. 事件のことを瓦版(かわらばん)売りが、客に大声で話している。
    • その様子を離れた場所から見て、唇の端をわずかに上げ、すっと立ち去る男。
  32. 町並みが妙に綺麗すぎて、生活感が無い。
    • だたし町中を流れる川は汚い。
    • たまに地面にタイヤの跡がついているのは見なかったことにする。
  33. 既婚女性がお歯黒・引眉をしていない。
  34. ハーフのゲストの役に困って、とりあえずバテレンとの合いの子にしてしまう。もちろん禁制品の持ち込みに関わっている。
  35. お公家さんはほとんどの場合悪役。そうでないときははじめから将軍様と心が通じている。
  36. 悪役は一太刀で倒れるが主役と準主役は何度も切られないと倒れない。
    • その悪役も別の曜日の別の番組で、また、斬られている。亀石さんあたりは、今まで何回生き返ってるんだろう?
  37. 悪役は大抵町人風情が…と言い権力を傘に威張っている。
  38. 浪人は傘貼りしてる。
  39. 主人公が切られるとカメラの前で倒れる、悪人や下っ端はどこかに消えてしまう。

作品別

暴れん坊将軍

  1. 将軍さまが江戸の町にぶらりと出てみたりする。
    • なぜか、火消しでもめ組ばかりを贔屓にしている。
    • 人にポンと財布ごと渡すことはあっても、め組には金を出してやらない。頭と兄弟分って言ったりするなら、家計が火の車だっておかみさんが言ってる時くらい、少しは……
  2. 爺や(有馬彦右衛門)が結婚を急かす。
    • 長さで言えば、田野倉孫兵衛の方が長いが、やってることは同じである。
    • 毎回、越前殿が助け舟を出す。
    • これでも、何度か、結婚寸前までいったことはあったが、身分違いを理由に無かったことにされている。しかし、その次の話でも、「早くご結婚なされ、良い和子様を」と言われている。
  3. 時々、頭(ただし、辰五郎の時のみ)の奥さんが交代するが、名前はずっとおさいのままである。
  4. 目の前の人物が上様ですと言われた際の悪党の反応。
    • 「こんなところに上様がおられるはずがない!」など勝手に偽物だと思い込むパターン
    • 「上様だろうが容赦はせん!」と堂々と反逆宣言するパターン
    • 「悪党らしく死に花を咲かせてやる!」と開き直るパターン

忠臣蔵

聖地
  1. 浅野内匠頭が吉良に様々な嫌がらせを受ける。
    • 一晩で200畳の畳を張り替えされられる話や、わざと誤った衣装を教えられる話がデフォ。前者は職人達が力を合わせて乗り切り、後者は長裃と烏帽子大紋(正解)の両方を家臣が用意していた為に難を逃れる。
  2. 「松の廊下」
  3. 大石が仇討ちの為に命を捨てる覚悟があるか家臣を試す。
    • 主君の後を追って切腹をすると言って集まった者達だけに真相を伝えるという話。
  4. 大石が京で遊び呆ける。
  5. 橋本平左衛門が遊女と心中する。
  6. イケメン岡野金右衛門が、見取り図を手に入れようと吉良邸の建設に関わった大工の娘に近づく。
    • 当初は見取り図目的でしかなかったものの、次第に情が湧いてきて、最終的には本当の恋仲になるというのが大半。
  7. 赤埴源蔵が兄の羽織を本人に見立てて別れの酒を酌み交わす。
    • 通称「徳利の別れ」。源蔵が最期の別れをしようと兄である塩山与左衛門の元を訪れるも肝心の兄は不在。そこで兄嫁に兄の羽織を出してもらい、それを衣桁に掛けて一人で話をしながら酒を酌み交わすというエピソード。
      • 源蔵が去った後に戻って来た与左衛門に兄嫁が「変だった」「涙を流していた」と報告するシーンまでが一連の流れ。帰り際に「次はいつ帰れるのか」という問いに源蔵は冗談っぽく「来年の盆には帰れると思う」。それを聞いて何かを感じ取る兄。文句なしの名シーン。
    • 忠臣蔵で最も人気のある話の1つで、涙なしには見られない。この話を省略しようもんならファンの暴動は必至。
  8. 寺坂吉右衛門は討ち入りの前後に何らかの別行動を取って生き長らえる。
  9. 大石が瑤泉院(阿久里)の元を訪れ四十七士の連判状を渡そうとするも、女中に紛れた間者(スパイ)がいる。
    • これに気が付いた大石は、仏壇に手を合わせる事もなく「無念を晴らす気は毛頭ない」と嘘をついて激怒した阿久里に追い返される。
      • その夜、大石がこっそり置いていった連判状を盗み見に来た間者を女中達が発見、追い詰められた間者は自害する。真実に気が付いた阿久里は号泣しながら詫びるのでありました。
  10. 吉良邸の隣家である土屋邸に討ち入りの挨拶を行う。
    • 快く了承した土屋逵直は討ち入り当日にも塀の向こうから提灯をあげて明りを灯し加勢くれる。
  11. 討ち入りは雪の降る夜。
    • 「陣太鼓」
  12. 吉良の息子である上杉綱憲が討ち入りを知って吉良邸に応援に向かおうとするも千坂兵部に止められる。
    • どうやら千坂兵部はこの時既に他界していたらしく、史実に沿ってないという事で最近の作品では色部安長がこの役を代行する事が多い。
  13. 吉良邸の庭で堀部安兵衛と清水一角(一学)が一騎討ちを行う。
    • 一角は大概二刀流。
      • 一角は槍じゃなかったっけ?
  14. 吉良が布団の真下などにある隠し通路から逃亡を図る。
    • 大抵は井戸に繋がっていて、その目の前にある納屋に隠れている。
  15. 「エイエイオー」
  16. 吉良を打ち取った後、雪がやんで快晴になっている早朝の江戸を町民の喝采を浴びながら主君の眠る泉岳寺まで行軍する。
    • 見物人の中に四十七士の知り合いが何人か見守っている。
  17. 幕府が四十七士の扱いを思案する。
  18. 「辞世の句」がテロップで表示。
  19. これらのエピソードの3割程度でも削るとファンが怒りだす。

遠山の金さん

  1. 顔を見ても分からないのに刺青を見ると一発で分かる。
  2. 遠山の金さんがお白州でどれだけはっちゃけても、背後の侍(机の前で記録を取っているやつ)は動揺しない。
    • 「皆の者、面を上げぃ!!」と奉行が言っているが、その文面は記録されているらしい。
    • 大岡越前の場合、奉行が長考モードに入ってると「お奉行?」と呼びかけて、寝てないかどうか確かめる。

八丁堀の七人

  1. 1人で危険を冒そうとするとちゃんと仲間(部下)達が察知する。
    • 「どこ行くんですかい?」「しゃぁねぇなまったく」「仲間じゃねぇか」「旦那も水臭せぇなぁ」「1人で良い格好しようったってそうはいかねぇぞ?」
      • 「お前ら・・・」

水戸黄門

  1. チャンバラシーンで「ええぃ静まれ」といわれると素直に従う。
    • 悪党の親分が観念した後「ひったてい!」と言われると、今まで悪党の部下だったものが親分をひったてていく。
    • 「助さん格さん、懲らしめてやりなさい!」と自分から騒ぎ出しといて「静まれ!」と大いなる矛盾があるのはご愛嬌。
      • あっちの将軍と違って、殴ってから本性を現す様に「先に名前を明かして、それでも刃向うやつだけ斬ったらいいのに」と思うのもご法度。
    • 身分が明らかになった際、「水戸の!!」と「御老公様!!!」は、それぞれ別の人物が発する。
    • 稀に印籠が出る直前か出た直後に悪代官・悪奉行の上席の役職の人物が現れ御老公より処分を任される。
    • 悪党が公家である場合、「麿は帝の臣じゃ!」と居直るが御老公と顔なじみの上位の公家(菊亭左大臣)が現れて結局、ひったてられる。
      • 尚、御老公は朝廷では中納言の身分を持っている。

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