物質

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独立済み[編集 | ソースを編集]

元素単体[編集 | ソースを編集]

化合物[編集 | ソースを編集]

高分子化合物[編集 | ソースを編集]

曖昧さ回避: この項目では、工業系高分子化合物について記述しています。生体系高分子化合物については「生体分子」をご覧ください。

  1. 分子などがが多数くっついて1つの巨大な分子を形作っているもの。ダイヤモンドのような単元素の結晶や二酸化ケイ素(ガラス)のような共有結合結晶も高分子と言えるが、大半の高分子は有機化合物が重合したもの。
  2. ≒プラスチック

ポリエチレン[編集 | ソースを編集]

  1. ポリ袋の主成分。
  2. PEと表示されている。

ポリエステル[編集 | ソースを編集]

  1. 洋服の繊維としておなじみ。

ポリ塩化ビニル[編集 | ソースを編集]

  1. 「ビニール」といってイメージするものは基本この素材から出来ている。ビニール袋やビニール傘、ビニールハウスなど。
    • 最近はビニールと名前がついていてもこいつを使わないことが多いとか、理由は下記。
    • 「ビニール」が俗用されすぎているので「塩ビ」という略称も定着している。
  2. 学生諸君の必需品であるプラスチック製消しゴムの主成分である。
  3. こいつを燃やすとダイオキシンが発生する。
    • そのため自治体によっては(プラスチックごみという名の)燃えないごみになってるとか。
      • 消しカスは厳密に言えば不燃ごみ?
  4. 塩化ビニル(クロロエチレン)の重合体。

無機化合物[編集 | ソースを編集]

  1. 有機化合物に比べて種類が少なく、高分子はほぼ見られない。
  2. はもっとも単純な無機化合物の一つ。
  3. 炭素を含まないものが多いが二酸化炭素一酸化炭素、シアン化水素なども無機化合物になる。

アンモニア[編集 | ソースを編集]

  1. アミノ酸を肝臓で代謝すると発生する老廃物。
    • 生物にとって有害な物質なので、水中の動物は速やかに排出し、陸の動物は尿素や尿酸に変えて一定期間貯蔵してから排出する。
      • なので、健康な人の尿にはアンモニアは含まれないはず。
  2. 水に極めて溶けやすい性質をもつ。水に溶けると水中の水素イオンを奪い、水中の水素イオンと水酸化物イオンのバランスが傾くのでアルカリ性の水溶液になる。
    • アンモニア自身は1価の陽イオンのアンモニウムイオンになる。
  3. 中学の赤紫色の噴水の実験でおなじみ。
  4. 20世紀初頭に空気中に無尽蔵にある窒素からアンモニアを合成する画期的な方法が発見された。ハーバー・ボッシュ法と言われている。
  5. ある意味、に似ているので、代わりの生化学で溶媒候補として名前がよくあがるとか。
  6. 金属窒素化物を作りたいなら金属化合物に高温条件でこれを流せばよい。

過酸化水素[編集 | ソースを編集]

  1. 過酸化水素水はオキシドールの名で良く知られている。怪我したときの消毒剤や、酸素系漂白剤として使われている。
  2. 化学式はH2O2

次亜塩素酸[編集 | ソースを編集]

  1. 水溶液の次亜塩素酸水は塩素消毒の定番。
    • アルコールが禁忌となっているイスラム圏で特に活躍している。
      • アルコールの命名者なのに…
  2. 単に「次亜塩素酸」と言われた場合は下の次亜塩素酸ナトリウムのことを指している場合がある。

次亜塩素酸ナトリウム[編集 | ソースを編集]

  1. 水溶液は塩素消毒の定番。
  2. 常温では白色の固体である。プールの消毒で使われる巨大な錠剤のようなものの正体はこれ。
    • なのでプールっぽい臭いを放つ。
  3. 塩素系漂白剤としても多用される。

炭酸水素ナトリウム[編集 | ソースを編集]

  1. 炭素を含む無機化合物の1つ。
  2. 別名が重炭酸ソーダ、「重曹」の名で良く知られている。
  3. 弱アルカリ性なのでにがい。
  4. 加熱すると炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水に分解する実験で有名。
    • 炭酸ナトリウムは重曹より強いアルカリだ。

フッ化水素[編集 | ソースを編集]

  1. ガラスをも溶かすヤバいやつ。
  2. 日本は高純度のフッ化水素の輸出国。
  3. 水溶液はフッ化水素酸(フッ酸)と呼ばれる。
    • 酸性度は塩酸より低い、弱酸性の水溶液だが、酸化力はレベチ。
  4. フッ素と水素が水素結合しているため、塩化水素より融点や沸点が高い。
  5. フッ化水素の沸点は約20℃と常温付近である。それ以下の温度では揮発性の高い液体としてふるまう。
  6. 刺激臭がするらしいが、嗅いだ人大丈夫か?

硫化水素[編集 | ソースを編集]

  1. 温泉地で硫黄関係の温泉では、近くに来た段階でもう臭いがする。
    • 硫黄泉で頭を洗うと、髪の毛がバリバリになるので要注意。
  2. 腐乱した卵。
    • というか硫化水素の臭い自体が「腐卵臭」。
      • 硫黄が腐った卵の臭いがするのではなく、腐った卵から硫黄の臭いがするのだと認識している。腐った卵の臭いなんて嗅いだことない。
        • なんか「鶏と卵」みたいな話になってきたな。
      • 厳密には臭いがするのは硫黄ではなく硫化物。
      • 腐卵臭という臭いを発する気体であるが、一般の人は腐った卵を見る機会がないのでいまいちよくわからない。
        • ゆで卵独特の臭いも実は硫化水素だとか、このガスが多い卵は卵黄の表面が黒ずむことが多い。
  3. 異様に臭い屁の成分らしい。
    • 硫化水素による。ジーパンで屁をこきまくると脱色するだろうか…。
  4. 臭いを嗅ぎ過ぎると皮膚が緑色になるらしい。
    • おそら硫黄単体でなく硫化水素。肌の色は血液の色を反映しており、その中の鉄が還元されたためと思われる。
    • いわゆる「グリーン姉さん」の原因と思われる。
    • 空気中1000 ppm(0.1%)あたりが致死量らしく、箱根町の看板には「1000 ppm-1500 ppm 症状:死亡します 対処:あきらめてください」とあった。
  5. に似ているようでそんなに似てなかったりもする。
  6. 一部の細菌はこれを光合成あるいは化学合成の原料として使い、単体の硫黄が生成する。
    • それ以外の多くの生物にとっては有毒なガス。

六フッ化ウラン[編集 | ソースを編集]

  1. ウラン濃縮の過程でウランをこの物質に変える。
  2. ウランは質量数の違いで燃えるウランことウラン235と、燃えないウランことウラン238という同位体がある。原子1つあたりの質量がわずかに違うので遠心分離機で分離できる。
  3. 遠心分離するためには気体にする必要があるが、金属ウランは数千℃の高温でないと気化せず、高温のウランガスをブンブン振り回すのもアブナイ。
  4. 六フッ化ウランの利点はウランを分子中に1つ含むこと、70℃もあれば気化すること、フッ素は安定同位体が1つしかないので分子量の差がほぼウランの性質の違いとみなせること、などがありウラン濃縮に欠かせない役目を果たしている。

酸化銅[編集 | ソースを編集]

  1. 2種類ある。赤色の酸化銅(Ⅰ)と黒色の酸化銅(Ⅱ)がある。前者は珍しく、複数のイオンを扱わない観点から、中学校までは後者のみを酸化銅と呼んでいる。
  2. 後者は10円玉の黒ずみがそれ。銅は酸化されにくいが、頻繁に触られる(食塩水が付くのと同じ)と簡単に酸化する。
    • これを磨くと金属光沢を示すが、塩酸に付けると光らずピンク色になる(水溶液は黄色になる)。
  3. 還元される様子は興味深い。
    • 酸化されにくい=還元されやすいということで炭素で還元しようにも、2分ほど強熱しないと還元しない。初めは無反応だが、突然赤熱し一気に二酸化炭素を放出、銅になる。
      • 強熱:試験管をガスバーナーで熱する際は、炎の先が試験管に触れる程度ではダメ。炎は試験管を包むくらい大きくする必要がある。
      • 上記の炭酸水素ナトリウムの加熱ではコンスタントに二酸化炭素を出すが、こちらはいきなり大量に出すから驚く。
      • 試験管で実験すると初め少し気体が出るが、これは試験管の中の空気が膨張して出できたもので酸化銅由来の二酸化炭素ではない。
    • 水素やメタノール・エタノールは即効性が高い。熱した酸化銅を試験管の中で水素やメタノール・エタノールの蒸気を触れさせるとすぐにピンク色に。しかし外に出すとすぐ酸化され黒くなる。

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曖昧さ回避: この項目では、中和化合物全般について記述しています。「食塩」「塩化ナトリウム」と呼ばれる物質については「食塩」をご覧ください。

  1. 「しお」ではなく「えん」と読む。
    • 英語でもsaltと言う。
    • 「しお」は食塩のことを指すと思われるが、食塩も塩(えん)である。
    • つまり 「えん」⊃「しお」 だ。
  2. 酸由来の陰イオンと塩基由来の陽イオンがイオン結合した化合物の名称。
    • ちなみに酸(H+)と塩基(OH-)は中和して(H2O)となるらしい。
    • イオン結晶なので水に溶かしたり、融解して液化すると電離して電気を通すようになる。
  3. 水溶性のものから不溶性のものまで様々。
    • 不溶性の塩で有名なのは硫酸バリウム(胃の造影剤として飲まされるあれ)。