算数

ナビゲーションに移動 検索に移動
  • 小学校で習う算数について。

四則演算[編集 | ソースを編集]

足し算[編集 | ソースを編集]

  1. 鬼門は「5+6=11」のような繰り上がりの足し算。
    • 電卓を使えば…といってはならない。電卓がないときに備えて筆算が、筆記具がないときに備えて暗算ができなくてはならない。
    • 指を使えばおk。
  2. 1+1=田んぼの田である。
    • “+”の文字も使っている時点で足し算を示すものがなくなってしまうのはどういうことだ。「1+“+”+1+“=”=」とすべきじゃ無いのか。
      • 中学以降の掛け算なのかもしれない。
      • 小学生時代に「1+1=横になった王」だと主張したけど誰にも聞き入れてもらえず。
  3. 交換・結合・分配法則が成り立つ。
    • 数学の言葉を使えば、実数、複素数は足し算に対して「可換群」をなしている。
  4. 寄せ算、とも言うがよほどの年配者しか使わない。
    • 本来は、足し算は序数についての概念で寄せ算は基数についての概念、という違いはあるがどうでもいい話だ。
  5. 小1の教科書では「あわせていくつ」「ふえるといくつ」の2種類に分けて説明されているが、違いを気にする人は教師にも児童にもほとんどいない。
  6. 可換なので「足す数」と「足される数」などどうでもいいはずが、杓子定規のアホな教員がそれらを判別する問題を作る。
  7. 同じ種類のものしか足せない。
    • りんご3個とみかん2個を足しても、りんご3個とみかん2個でしかない。同じ「くだもの」とすれば、くだものが5個となる。
    • 6m+10kgという計算はあり得ない。

引き算[編集 | ソースを編集]

  1. 鬼門は「11-6=5」→「隣から借りる」という概念を用いた、繰り下がりの引き算。
    • 教える際に言葉を選ばないと、繰り下がりのある引き算の10未返却事件が発生する。
      • うちの担任は「隣からもらう」に6年になってから変更。(担任がたまたま同じだった。)
      • 借りたら返すって常識だもんな。
  2. 足し算の逆演算。
  3. 性質的に1「残りを求める」(求残)2「全数と部分から残りの部分を求める」(求補)3「数の違い・差を求める」(求差)4「元の量から小さい量を求める」(求小)に分かれる。
    • 特に3は実際には数が減らないため、引くという発想に至れない子もいる(男子が5人、女子が3人、男子は何人多い?→男子と女子は違うから引けない、分からない)
  4. (引かれる数)と(引く数)に同じ数を足したり引いたりしても「差」は変わらない。よって、5426-3658=2426-658(3000を引く)=1826-58(600を引く)=1776-8(50を引く)=1768と計算できる。

掛け算[編集 | ソースを編集]

  1. 9×9までは意地でも暗記させられる。
    • 一番楽なのは1の段…のはずなのだが、何故か教科書では5の段が最初に載っている。
      • 一番楽なのに、一番最後だったような記憶。
        • 「一番楽=やる意味・理由がない」ってことでは。
      • 5→2→3→4→6→7→8→9→1の段の順でした。
        • 大体2年生でやるのだが1の段だけ三年生の最初にやる。
      • 5の段は覚えるのが容易で、かつ、掛け算の意味を感じられ、手ごたえがあるからだ。(1の段は簡単すぎて手ごたえなし)
    • 鬼門は確実に7の段。
      • 子供の頃読んだ漫画では、この辺の九九の暗記で分配法則を使っているのを見た。3の段と4の段を覚えて合算せよと(7×9=3×9+4×9とか)。
      • とりあえず不良系のネタではまず相手に7の段を詠唱させる。
    • インドだと20の段まで暗記させられるらしい。
    • 一時期「インド式計算」としてその手の暗記方法が流行った。
      • でもいまや本場インドでは10の段までしか詠唱させないらしい。やはり詰め込み教育の批判が出たからだろうか。
        • いろんなメソッドで間に合うかららしい。
    • 平安貴族はエリートであることをひけらかすため難しい9の段から唱えていたらしい。
      • 「九九」という名称はそれにちなむ。
      • 9の段は十の桁と一の桁の合算が9になるとか、色々特徴があるので覚えやすい。
        • 同様に3の段、6の段も十の桁と一の桁の合計が全て3の倍数。
        • 覚えにくいといわれる7の段も、一の位が3の段の裏返しだと気づくとスピード暗算などで楽になる。
    • いよいよ一苦労、いこいこ富士五湖、いざ行く仁科、色々煮込む、いないな二役、行く行く寒いとか。
  2. オタクになると「×」の使い方が色んな意味で変わる。
    • 武田信玄×高坂弾正、織田信長×森蘭丸、徳川家康×井伊直政
      • しかも非可換だ。
        • 逆にしたときの取り扱いについては、しばしば学者たちの議論のタネとなっている。
    • 百合や薔薇と関係が深い
    • 海外だと同じ意味で割り算を表す「/」を使う。
    • この領域は非常に活発な研究が行われており、年に多数回学会(東京・江東区で年2回・その他の領域と共に開催されるものが特に有名)が開催されている。
  3. 「足し算」よりもっと前向きな意味で使われる言葉。
    • ただし掛けるものが1以上でないと逆効果になってしまう。
    • 負同士を掛けると正になるという意味でプラスな意味を強調するときにも用いられる
  4. 交換・結合・分配法則が成り立つ。
    • ただし行列式とか例外もある
    • でも掛け算の順番で大論争に発展する(2.の意味でなく)
  5. 高校に行くと専ら「・」の記号を使う
  6. 十進法の場合、10倍すると各桁の数字が1つ左の桁にずれる。100倍すると数字が2つずつ左にずれる。0の個数分左にずれると習う。
  7. 単位量同士を掛けると(あるいは割ると)別の単位量になる。(速度)×(時間)=(移動距離)、(長さ)×(長さ)=(面積)など。

割り算[編集 | ソースを編集]

y=1/xのグラフ
  1. 1÷0=0ではないのは有名。
    • 1÷3×3≠1である事も有名。
      • そうじゃなくて0.9999…が差がないから1と等しいだけ、ってこと。
      • 電卓が表示する値と実際の計算結果が異なるせいで、しばしば小学生の間で勘違いが広まる。
      • プログラミングを始めると1÷3×3=0になる。言語にもよるが。
    • 0がいくらでも取り出せるんだから、1÷0=「∞」ってのは駄目なのか?
      • それが正解になる分野もある。ただし「±∞」となりうることに注意。もちろん、高校までの範囲では「解なし」のみが正解。
        • y=1/xのグラフを考えてみれば当然。
    • 今の小学生ってゼロ除算も最初から習うんだっけ?
      • 「0で割ってはいけません」とだけ習う。
  2. 小数点同士の割り算は案外厄介。
    • 小数を分数に変換するとかなり簡単になるが、分母と分子が大きくなるのでとてもめんどくさい。
    • 両辺に10の乗数を掛けて整数同士にするのが普通だと思う(25.6/0.08=2560/8=320とか)
    • 特に厄介なのが余りを出させる場合。
      • 60.7cmのリボンを7.8cmずつわけていくと、何本できて、何cmあまりますか?
        • あまりの小数点の位置を間違えると、「7本できて、61cmあまる」…あれ?もとの長さより増えているよ。
        • cmをmmに直すという裏ワザ(?)を使おう。
    • 10円玉5枚と10円玉1枚の比(5÷1)と5円玉10枚と5円玉2枚の比(10÷2)、1円玉50枚と1円玉10枚の比(50÷10)は等しい。
    • 両辺を同じ数で掛けたり割ったりしても結果が変わらない。
      • (a/b)÷(c/d)=(a/b)×(d/c)÷(c/d)×(d/c)=(a/b)×(d/c)÷1=(a/b)×(d/c)
  3. 掛け算(×でなく*)もそうだが、コンピュータ上では除算記号(÷)を使わず/で表現するため分数と紛らわしくなる。分数を約分せよという趣旨になるか。
    • 海外では除算記号が無い国も多いから共通化には役だったとも言える
    • ほぼ等しい(≒)を始めてみたとき、何かの特殊な割り算かなあ、と思った。
  4. 剰余算はプログラミングでは%を使う
    • 20÷3=6あまり2 →言語にもよるが、整数型の変数同士なら「20 / 3」→ 6、「20 % 3」→ 2
  5. 十進法の場合、10で割ると各桁の数字が1つ右の桁にずれる。100で割ると数字が2つずつ右にずれる。

筆算[編集 | ソースを編集]

  1. 2桁以上の計算になるとこれのお世話になることがしばしば。
  2. 引き算の筆算で繰り下がりの処理に困るのはおそらく誰もが通る道。
    • 授業中泣き出す子だっている。先生、急かさないでくださいね。
  3. 割り算だと国によって筆算の形がかなり異なる。
  4. 答えの数字の左上に小さく繰り上がった分の数字を書き留める。
    • 縦に書き連ねた数字のさらに上に書き留める派もいる。

暗算[編集 | ソースを編集]

  1. 世の中では速く計算できることと解釈されていることがあるが、本来は筆算や電卓を使うことなく計算する工夫のことであろう。
    • ちなみに、速く計算するのは「フラッシュ暗算」と呼ばれるもの。あれもあれで「筆算や電卓を使わない」が。
    • 「暗算」というものが「文字を一切書かずに計算すること」か「計算の工夫」かはネット上で議論を呼んだ。
  2. 25×4(=100)をくくりだすのはよくある手段。

代数[編集 | ソースを編集]

分数[編集 | ソースを編集]

  1. 何故ほとんど使わない帯分数なんかを覚える必要があるんだろうか。
    • 高校になって掛け算を省略するとき、帯分数なのか掛け算なのか分からなくて困る。
  2. 小2あたりに1/2+1/3とかを解かせて困惑する姿を見せる意地悪な奴がたまにいる。
    • 「いくつ分の」の概念が分かっていないと、「2等分した1つと3等分した1つを合わせて、5等分した2つ=2/5」という答えにたどり着いてしまう。
      • 2等分した1つと6等分した3つは量的に等しく、3等分した1つと6等分した2つは量的に等しい。だから2等分した1つ分の量と3等分した1つ分の量の合計は6等分した5つに等しいということを、ピザやケーキを切りながら教えていくのがいいのだろうか?
  3. 分数の割り算をするには、分母と分子を入れ替える、“逆数”の概念を理解しないと厄介。
    • 「分数の割り算は逆数をかける」としか教えない先生が多すぎ。「a/b × b/a = 1」の概念をきっちり教えるべき。
      • おもひでぽろぽろにそんな話があった気が。
      • 一回で2/3リットルすくえるオケで3/2回(=1回と半分)水をくんだら1リットル分になる、→逆数は1リットルくむために必要な回数 て考えれば理解でき、、ないかな?
  4. 最初は、「1を分けたもの(単位分数)いくつ分?」という意味だが、後に、割り算の結果(商)を表すものとして使われる。国語辞典に載っているのは後者の意味。ちなみに「÷」の記号は、分数の形を表したもの。
  5. 「約分」「通分」という言葉は習うのに、「倍分」という言葉は習わない。実際教科書にそういう問題はあるのだし、通分の準備のために知っておくとよい。ちなみに、NHK高校講座でも、「倍分」という言葉は使われた。
  6. 基礎英語でアメリカ人の中学生が分数の足し算を解けず困っている話があったが、アメリカでは分数が小学校の範囲ではないということ?
  7. 1/3など1より小さい分数を真分数、7/5など1より大きい分数を仮分数、7/5を1+2/5のように整数と真分数に分けてあらわすのを帯分数という。
    • 真分数のなにが真で、仮分数のなにが仮なのかよくわからないが、真分数・仮分数という言葉は中学以降ではほとんど見ない。
  8. aをbで割って、商がcで余りがdという計算結果を得ることと、仮分数a/bを、帯分数c+(d/b)に変換することは同じ意味だ。

円周率[編集 | ソースを編集]

  1. 小数の計算も兼ねて小学校では3.14と教わる。
    • ゆとり教育では3として計算する場合があった。
      • 学習指導要領において円周率を必要とする段階で小数の掛け算を教えていなかったことによって発生したもの。
        • 円周率が3で教えられると聞いて東京大学がそんなわけないだろと暗にメッセージを発信したのは有名な話。
        • 円周率を「3.14」として計算する場合は、電卓を使ってよい。(中学受験生を除く)
    • 後述の有効数字だと3桁になる。小学生が計算する数量だと問題となる誤差が出てこない妥当な線だと思う。
    • もちろん無理数であり、上のはおよその値である。
    • 無理数の中でも超越数というくくりに分類される。
  2. 暗記のための語呂合わせが、今ひとつしっくり来ない。
    • π=「未定よ、以後苦に無意味…」とか「産医師、異国に向こう…」とか、いろいろあるけど。
    • √5=「富士山麓オーム鳴く…」みたいにスラスラ入ってこない。
    • その語呂合わせの御蔭で日本人が暗記ランキングでは上位に入る
  3. 小学校の頃、円周率の自乗は10になるというデマが流行ったことがある。
    • 3^2=9、3.14^2=9.8596、3.1415^2=9.86902225、…と下桁数を近づけると少しずつ10に近づくので、信じていた。
      • 古代インドでは実際、円周率は√10とされていたことがあったらしい。
      • π=3.14...、√10=3.16... を見ると一目瞭然。
    • 物理分野で、π^2を重力加速度で近似するのはアリらしい。
      • π2 = 9.86960..., g = 9.80665 m/s2 なので、有効数字2桁までなら十分に有効。
  4. アメリカでは音楽の題材にもされている。
    • 日本でも円周率を使って作曲している人がいる。向谷実とか。
  5. 無限に続く数のため記憶力を測る物差しにもなる。
  6. 近似値として22/7を使うこともある。
    • 22/7 = 3.142857142857...
    • この関係で、3月14日だけでなく22月7日7月22日も円周率の日になっている。
  7. 英語圏には円周率に相当する用語がないらしい。

割合[編集 | ソースを編集]

  1. 「割合」=「比べる量」÷「基にする量」、くもわの法則。
  2. 特に断りがない場合、割合の基準は1だとここで習う。この時単位はつかない。
    • 十分率(割)の場合は基準は10、百分率(%)の場合は基準は100。
      • 鉄道ファンには千分率(パーミル、‰)が有名。水質検査などでは濃度表記に百万分率(ppm)が多用される。
        • 1,000,000 ppm = 1,000‰ = 100% = 10割 = 1 。
        • ppmには厳密には重量ppmと容量ppmの2種類がある。土壌分析などは前者、水質検査では後者になる。
          • 重量ppmは単位重量あたりの質量なのでmg/kgのようにg(グラム)が相殺されて真の割合になる。
          • 一方、容量ppmは単位容積あたりの重さなので厳密には割合とは言えない。そのため、報告書や論文ではppmと書かずにmg/Lなどと記述する。
      • 普通、1割=10%、1分=1%、1厘=0.1%になるが、文脈によっては1分=10%、1厘=1%になってしまうこともあるので注意。
        • 「九分九厘大丈夫」とは99%の確率でOKであり、「村八分」は80%仲間はずれにすること。
          • 決して、10%未満の勝率とか、92%までは仲良くしようという意味ではない。
        • 前者は「1割の1分」「1割の1厘」という意味だから、1割(10%)の1/10で1%、1割(10%)の1/100で0.1%。そういう意味では同じ意味だが、ややこしいことに変わりはない。
        • よく考えたら「度」という単位も1/360という意味の時(角度)と1/100という意味の時(アルコール濃度)があるわけで。
          • ちなみに角度は1度=60分だが、1分=60秒となる。
            • 1/10のほうは「ぶ」で1/60のほうは「ふん」でおk?
      • ◯割増し/引きとは基準の(10割±◯割)であり、◯%上乗せ/カットは基準の(100%±◯%)である。(基準)±(基準の◯割/◯%)を計算してもいいけど。
        • 1割引きしてから1割増ししても元に戻らないというのは大きな引っかけ。
          • 「たくや君はファンミレスで千円のお子様ランチを食べました。1割引券を持っていたので使いましたが、しょうひぜいが10%かかりました。さて、いくら払ったでしょうか?」
  3. 「比べる量」「基にする量」なんて難しい言葉を使うからよくない、「何の何倍かというのが割合」と教えるべき。
    • ここで「パーセントは100倍」なんて言ってしまうから混乱のもとになる。
    • 「◯◯の」はもとにする量、「◯◯は」は比べる量となることが多いらしい。

速度計算[編集 | ソースを編集]

  1. 「距離」=「速さ」×「時間」、はじきの法則。
    • 自分はき(木)の下のジィで習った。余りにも失礼極まりなさ過ぎて草。
    • 将来数学で詰むか詰まないかの初めの関門。小学校教師も頭を悩ませる。
    • 分かる人間には、木型の絵書かなくてもわかるけどね。
      • 「km/h」「m/s」などの組立単位の意味が分かっていれば簡単だけど、小学校の教科書には「時速○○キロメートル」って書いてるからなあ……。
    • 小学校の場合は「距離」じゃなくて「道のり」で教わる。
      • 小学校では「距離」を直線で結んだ長さと教わるが、わざわざ「直線距離」という言葉が存在するようにそんな使い分けはおかしい。
    • 自分の学校では「木曽路の法則」で習った。「距離」は「速度」と「時間」の乗算だと。
      • 「速さ」「時間」「距離」で「はじきの法則」とする流派もある。
  2. 物理量がわかれば何を求めるときにどの演算を使えばいいかは簡単な話。
  3. (m/s)を(km/h)に変換する場合は3.6を掛ける。
    • mをkmに変換する時は1000で割り、/sを/hに変換する時は60×60=3600を掛けるため。
  4. mとkm、秒と分、時間が問題文中に混在している問題が時折見られる。

倍数・約数[編集 | ソースを編集]

  1. ○の倍数は九九でいう○の段の数。なお、2の倍数は通常偶数と言われる。
    • 無限に存在する。
  2. ○の約数は、1と○と、あと掛け合わせて○に出来るペア全て。
    • 約数の個数は有限であり○よりは少ない。
      • 求める公式もある。
  3. 下2桁が4の倍数(00、04、08、12、・・・・、84、88、92、96)は複偶数。
  4. 末尾が0か5なら5の倍数、下2桁が00か25か50か75なら25の倍数。
  5. 数字和が3の倍数であれば3の倍数、数字和が9の倍数であれば9の倍数。例えば123は数字和が6なので3の倍数であり、並び替えた132、213、231、312、321も全て3の倍数。
  6. 最小公倍数、最大公約数が分かればOK。
    • 12と16なら前者は48、後者は4。
    • 後者は実社会では玉虫色という意味で使われる事が多い。
    • 「最大公倍数」「最小公約数」と間違えないように注意。前者は存在せず(倍数が無限に存在するため)、後者は常に1だから求める意味がない。
  7. 小学生にはわからないが最小公倍数には求める公式がある。
  8. 最大公約数(GCM)、最小公倍数(LCM)を、中学受験生は、素因数分解で求める。一般の小学生はそれぞれ書き出して求める。
  9. ○の約数は、1と○と、あと掛け合わせて○に出来るペア全て。
  10. 約数の個数は有限であり○よりは少ない。求める公式もある。
    • 例えば2160の場合、2160を素因数分解すれば、2160→1080→540→270→135→45→15→5となり、2160の約数は40個となる。2の4乗×3の3乗×5。
    • 2160の約数全40個→1、2、3、4、5、6、8、9、10、12、15、16、18、20、24、27、30、36、40、45、48、54、60、72、80、90、108、120、135、144、180、216、270、360、432、540、720、1080、2160。
  11. 1~10の最小公倍数は2520と覚えばよい。
  12. 「△の倍数」というときは、小学生のうちは、「△の0倍」は考えないことになっている。
    • 「0は△の倍数ではない」という意味ではないが、小学生のうちは大人の事情で考えない。

平均[編集 | ソースを編集]

  1. 「(相加)平均」=「合計」÷「個数」
    • 小学校で習う平均はこれ。算術平均ということもあるそうな。
    • 2つ以上の平均値から全体の平均を求める時に、平均値の平均を求めてはいけない。
      • 素直に各合計を求めて足し合わせて全体の個数で割ればいいのだが、大抵の人がやってしまうミス。
        • ただ、一般社会では平均値の平均を使うことがあるようだが。
        • ある集計表で、毎日上がってくる数字の月平均と年平均を一覧表にするものがあって、年平均を各月平均の平均値で出してあったので正しく365日分の年平均に直したら、上司に叱られた。
        • 同じ表で月平均が併記してあるので、見る人はこっちの平均だと思ってみるものだから、ややこしいことはするなと… 未だに釈然としない。
  2. 一応小6で習うことになっているが、実は小5の理科で使う。
  3. 数値が極端に偏っている場合はあてにならない。
    • 近似しましょう
    • ここでキーになるのが中央値と最頻値だが、それを教わるのは中学校まで待たなければならない。
  4. 「平均」⇔「相加平均」と思い込んでいる人に対して、調和平均を求めさせる問題はひっかけ問題扱いされる。
  5. 中学受験生は、「のべ」という概念も知っておくとよい。平均を求める過程を逆にたどり、総和を平均と個数から求めることにより、全体の仕事の量を求める。面積図を用いると便利。
  6. ヒストグラムの仕切りを取っ払ってならすと高さが平均値になる。

時計算[編集 | ソースを編集]

  1. 針が重なるだの90度になるだのを計算する。
  2. 何故か答えは必ずX時n/11分になる。おかげで実際に時計で見てみてもn/11分がどのタイミングなのかさっぱり分からない。
    • 長針が毎分6度、短針が毎分0.5度移動するため動く度数の差が5.5度(11/2)になるから。
  3. 「時そば」もこれに含まれるのか?

[編集 | ソースを編集]

  1. 「:」の記号を、算数では時刻を表すためには使わない。
    • 算数では、時刻を表すときは、いちいち「午前/午後●時●分」と表さなければならない。
  2. 比例配分は、数値がたくさん現れるので、非常にやっかい。
    • ●個のものを、△:□にわけると、それぞれいくつになりますか?
    • 中学入試で、差がつきそうな気がする。
    • 実際の量を表す場合は、cmなどを付加して表記する一方で、比を表す場合は、〇や△で囲んだ数を表記する。
  3. 比の値を求める場合は、「:」の中に「-」を書き加え、割り算で求める。しかし、「△:□」と「比の値」を「=」でつないで良いかどうかは微妙なところ。
    • 海外には「:」を割り算の記号として使っている国もあるようです。
  4. a:b=c:dや、(a/b)=(c/d)ならば、ad=bcである。

比例・反比例[編集 | ソースを編集]

  1. 2,4,6,...に対して5,10,15,...のように、ある値が2倍3倍となるともう一つの値も2倍3倍となるのが比例。
  2. 2,4,6,...に対して30,15,10,...のように、ある値が2倍3倍となるともう一つの値が(1/2)倍、(1/3)倍となるのが反比例。
    • ある値をa、もう一つの値をbとして、比例の場合はb=(一定の値)×aが、反比例はb=(一定の値)÷aが成立している。一定の値のことを定数という。
      • 反比例はa×b=(一定の値)になる。12cm2)の長方形を作るときの縦横は(1cm,12cm(以下略)),(2,6),(3,4),(4,3),(6,2),(12,1)のどれでもありうるけど、この縦と横の長さは反比例の関係にある。
  3. ある値ともう一つの値が比例関係にある場合、ある値ともう一つの値の比は一定である。2:3を共に5倍すると10:15となり比の値は等しい。
    • ある値を1としたときのもう一つの値を比例定数という。ある値が15で別の値が60、つまり15:60なら1:4となるので、比例定数は4である。

特殊計算[編集 | ソースを編集]

鶴亀算[編集 | ソースを編集]

  1. 中学受験生御用達。
    • 後からやると逆にすげーって思う。
    • プログラミングをすると、式を一般化するのに苦労する。
    • x、yで解いた方が早いもんね。
  2. 中学で1次連立方程式を覚えると、小学時代の計算方法は一瞬で無意味となる。
    • 「和差算」や「消去算」も同様。

ねずみ算[編集 | ソースを編集]

  1. たいていは実際の計算というよりは、アホみたいに数が増えていく例えとして使われる。
  2. 元はネズミが子だくさんで短期間に繁殖することからつけられた名前。
  3. ざっくり言えば累乗または複利計算。
    • 子ネズミが成長して孫ネズミを産むときに、親ネズミも一緒に子ネズミ産み、さらに孫ネズミがひ孫ネズミを産むときにも親ネズミもさらに子ネズミを産む、みたいなことになっていることがあるが、親ネズミは一体 いつ死ぬ設定なんだろう。
      • フィボナッチ数のことだったら不死
  4. この原理を応用して、会員制で物品の販売をやり、子ネズミ、もとい、子会員が購入したときに一定の手数料を取る制度にすれば子会員が孫会員を、孫会員がひ孫会員を… と増やしていけば凄く儲かる、という仕組みがよくつくられて社会問題化する。
    • 最近ではネズミ講ではなくマルチ商法というが、どんな名前であれ ダメ、絶対。
    • アルバニアでは国単位で経済が大変なことになる原因となった。
    • 日本では11世代目くらいで会員数が総人口を超えてしまう。
  5. 歴史上では曾呂利新左衛門が豊臣秀吉からの褒美をこれでもらおうとした逸話がある。
    • 1日目は米1粒だけ、2日目には2粒、3日目には4粒、、、と倍々でもらおうとした(n日目には2n-1粒)。すぐに秀吉が根を上げた。
      • それはねずみ算というより2の冪に関する逸話だと思う(将棋盤問題としても著名)
  6. ねずみの個体数の計算は理論的には有限な等比数列の和と言った方が正確

旅人算[編集 | ソースを編集]

  1. 鉄道ファンバスファンなら楽勝分野。
    • 日頃からダイヤグラムを読んでいればすぐに解法が分かる。

素数[編集 | ソースを編集]

  1. 年代によっては中学校で習った人も。
    • いつから算数にも取り入れられたのかが不明。
  2. 2から97までの25個は習う。80~90番台では83と89と97しかない。
  3. 1と自分自身でしか割り切れない数というだけの小学生でも簡単にわかる計算だけど、非常に奥が深い。
  4. 調べ方として、4以上の偶数、2桁以上で末尾が5の数、数字和が3の倍数の数(51、57、63、69、81、87とか)は除外すればよい。いずれに該当しない数であっても、119のように素数ではない数も多い(例えば119は7×17)。
  5. 素数を巡って様々な仮説、予想、推論が作られていて、未解決のものも多い。
    • 中でもリーマン予想は、100万ドルの懸賞金がかけられていて、もし証明されれば第2のリーマンショックになるとか。
  6. 最新鋭のコンピュータで常時計算して、探し続けているらしい。
    • たまに、「久々に素数が発見されました」というだけでニュースになる。
  7. 「セクシー素数」などという、すてきな名前のものもいる。
    • 5と11の組合せなど。この数字を見ただけで萌えて、○○○ーをする人はいるだろうか?
      • ちなみに、ラテン語で「6」はsex、「性」はsexus。もちろん由来は「6」のほう。
      • 一番セクシーな数字の組合せは6・9だろうけど、残念ながらどちらも素数ではない。
      • 511も素数ではない(511は7×73)。
  8. これを理解しないと、後で出てくる素因数分解で苦労する。
  9. スパコンの計算で発見した最大の素数はたいてい「2n - 1」という形になっている。
  10. 2進数で書くと1をn個並べるだけ(111…111)の簡単な形になり、コンピュータにとっちゃこれがかえって計算しやすいらしい。
    • この形の素数はどうやらメルセンヌ素数とか言うらしい。
    • 副産物として完全数もセットで発見される。
  11. たとえば527など、大きめの2つの素数をかけた積だけ見た場合、素数かどうかわかりにくいことがある。
    • 17x31
    • 同様に529のような素数を2乗した数も(529は23の2乗)。
  12. 素数×素数の数は半素数という(4、6、9、10、14、15、21、22、25、26、33、34、35、38、39、46、49・・・・)。

植木算[編集 | ソースを編集]

  1. ただの算数ではなく、1引くことが必要。
    • ただし円形になっている際には1を引いてはならない。それでも木を植えているから植木算。
  2. 植えるものは木でなくてもいいらしい。
    • 人を並べてもいいらしい。
  3. 分かっちゃいるけどやめられない。
    • すらすらすいすいすいっ、と解けてしまう。
  4. 音階と音階の間の度数
    • 1オクターブは8度、2オクターブは15度。
      • 楽譜の上に「8va」「15va」と書くとオクターブ上を表す。しかし、2オクターブを「16va」と書く流派もあったりする。
        • 「8va」(ottava)と「15ma」(quintadecima)。

平方数[編集 | ソースを編集]

4、9、16、25、36、49、64、81、100、121、144、169、196、225、256、289、324、361、400、441、484、529、576、625、676、729、784、841、900といった○の2乗数。
1つ前の数は前後の数の積。例えば23の平方数の529の場合、1つ手前の528は22×24。
4つ手前の数は、2足した数の倍数となる(例えば100-4の96は12の倍数)。
平方数の平方数となる16、81、256、625、1296、2401、4096、6561、10000等は二重平方数。

立方数[編集 | ソースを編集]

8、27、64、125、216、343、512、729、1000、1331、1728、2197、2744、3375、4096といった○の3乗数。
平方数でもある64、729、4096、15625とかは6乗数となる。例えば3の6乗の729は9の立方数であり27の平方数。

小学校で習う図形[編集 | ソースを編集]

  1. (長方形の面積)=縦×横
  2. (正方形の面積)=一辺×一辺
    • 実質的には長方形の公式と同じ。
      • というより、長方形の特殊な場合が正方形。さらに言うと長方形は平行四辺形の特殊な場合であり、平行四辺形は台形の特殊な場合。
        • ひし形も平行四辺形の公式で求めようとすれば一応求められる
      • 中学では(一辺)2
  3. (円周の長さ)=直径×円周率
    • この式を逆から見ると円周率の定義(円周の長さ÷直径)。
  4. (円の面積)=半径×半径×円周率
    • (楕円の面積)=長半径×短半径×円周率…というのは、一緒に覚えれば楽なのに出てこない。それどころか中学校でも習わない。
      • 楕円そのものの定義が、単に長細い丸ではなく、小中での理解を超えているため。
      • 高校で、解析幾何や積分の応用でやっと出てくる。
      • 中学ではπ×(半径)2
  5. (平行四辺形の面積)=底辺×高さ
  6. (三角形の面積)=底辺×高さ÷2
    • 3辺の長さがわかっている場合はヘロンの公式でより正確に計算できるが、√ ̄や三角比まで使うので、(小学校どころか)中学校でも習わない。
    • 高校以降だと2辺a,bに挟まれる角をθとしてa×b×sinθ÷2も。aを底辺とすればb×sinθは高さなので原理は同じだ。
  7. (台形の面積)=(上底+下底)×高さ÷2
  8. (直方体の体積)=縦×横×高さ
  9. (立方体の体積)=一辺×一辺×一辺
    • 実質的には直方体の公式と同じ。
      • 長方形と同様、立方体は特殊な直方体。
    • 中学では(一辺)3
  10. (ひし形の面積)=対角線×対角線÷2
    • 無駄な努力をすれば正方形もこれでおk
      • 一辺の長さを出すほうが無駄な努力になる場合もあるからケースバイケース。
    • 凧形の面積も実は同じ公式で求まるが、小中では習わない。
      • ↑の正方形⊆長方形⊆平行四辺形、円⊆楕円、立方体⊆直方体と同じく、ひし形⊆凧形のため。
  11. なぜか累乗の概念を導入しない小学校
  12. この公式どうりの解き方でないとバツにされる場合あり。
    • 上記のような、中学~高校で習う式でも(教科書にないから、という理由で)×になることがある。

関連項目[編集 | ソースを編集]