長野の言葉
- 北信弁「〜するしない?」「どっちだよ!」っていう突込みが他県人からくる。
- 新方言なので長野市育ちであっても老人には通じない。
- もちろん北信以外の県民にも通じない。
- そもそも県内ですら聞かないどこで使われてるのか不明。
- おばあちゃんたちは会話の語尾に「だに」を付けるだに。
- 「ーだに」は飯田の方(名古屋寄り)の語尾。「ーだら?」というのはだにの疑問形。「〜だから」というのは「〜だで」。「えらい」というのは大変という意味がある。(歩くのがえらい)
- 「ーだら?」、「〜だで」は新潟県中越地方でも使う。「〜だど」(「〜だで」とほぼ同じ意)という喋りかたもある。頻出はしないけど。
- 「だもんで」は使わん?(by岐阜)
- 老人だけでなく、子どもたちも「だに」「だら」を語尾につけて話す。(先生も)また、語尾に「な」をつけることも非常に多い。
- 『「だに」を付けるだに。』というのは誤り。『「だに」を付けるんだに。』もしくは『「だに」を付けるに。』というのが正しい使用法。
- ある程度年をとってから、方言だということを知る
- 「だだ」(疑問)、「ずら」(推量・疑問)も多い。ex)そうだだ? そうずら
- 疑問の「だだ」という言葉を語尾につける際の応用編。無料(ただ)なの?=無料(ただ)だだ?
- 「だだ」(強調)も稀に用いる。「ごはんだだ?」の回答で「ごはんだだ!」ごはんだっていってんだろうが!の意
- 動詞+「ら」で疑問・同意を示す ex) 行くでしょ?=行くら? 食べるでしょ?=食べるら?
- 中津川でもそんな感じ。体言に付く場合は「やら」になるけど。
- 「ーだに」は飯田の方(名古屋寄り)の語尾。「ーだら?」というのはだにの疑問形。「〜だから」というのは「〜だで」。「えらい」というのは大変という意味がある。(歩くのがえらい)
- 「ごちそうさま」を「いただきました」と言う。
- 塩尻のあたりでは聞いた事があるが、それ以外ではない。
- 私(岡谷出身)の小学生時代の給食の締めの挨拶は「いただきました」だった。
- 中津川やけどこっちもそうやった。
- 上伊那でも「いただきました」と言います。県外に出るまで「ごちそうさま」は「いただきました」の丁寧語だと思っていました。
- 北安曇でも上に同じだった。「ごちそうさま」は丁寧語だと思ってた。
- 静岡でも「いただきました」と言う。
- 北安曇でも上に同じだった。「ごちそうさま」は丁寧語だと思ってた。
- well…に相当する「へえ、まーず」という単語。
- 商品の営業をかけると断り文句に『家族と相談する』と、ほとんどの人が口にする。
- そんだけ警戒するわりにはオレオレ詐欺の被害は多い。
- お尻のことは若い女性でも「おけつ」という。しかも「お」がついているので丁寧な言葉だと思っている。
- 長野ではなまってるのは自分たちでなくよそ者。
- 学校では国語の教科書を読むとき長野のアクセント以外で読むと標準語に近くても丁寧になおされる。参観日に息子が教科書を読んでいて先生になおされました。周りのお母様方もみんなうなずいていました。タクシーに乗っていて運転手さんの言ってる言葉がなまっていてわかりません。それでも「お客さん よそのひとだね。わかるよ。言葉がなまってるもの。」(by マーリン)
- 「半そで」のアクセントが違うらしい。
- 「半ズボン」「からあげ」も違う。語頭が高いらしい。
- 他県の人の事を「県外人」という、差別用語さながらの呼び名で呼ぶ事がある。信州人は全く悪気なし。
- 昔甲府で中央線下り普通列車に乗ったら、車内アナウンスで「トイレはまえでの...」とあたかも標準語かのように言ってた(その車掌は松本車掌区だった)。方言だという意識がないんだろう。
- 本当の差別用語も平気で言う人も多し。
- 田中前知事のことを「ヤスオちゃん」と呼ぶ。
- ちなみにその前の知事(吉村午良(ごろう)氏)の呼び名は「ゴローちゃん」だった。さらにその前の知事の話だと30年以上昔になるので誰もわからない。
- その前の知事の西沢権一郎氏は「ゴンさん」「ニシゴンさん」だったらしいよ。その前の林虎雄氏が「トラさ」。
- 蚕(かいこ)のことを「お蚕様」と呼ぶ。
- 山梨もそうです。武田信玄が桑と蚕の生産を奨励したので。
- 家が建つことを「家がたたる」と言ってしまい、県外の人から「家が祟られている」と思われたことがある。
- 完了形は「家がたたった。」
- 土地全体が山から川に向かって緩やかな坂になっているため、道を聞かれるなどして方角を言うときに、山のあるほうを「上のほう」川のある方を「下のほう」と言ってしまう。
- 「こわい、こわい」と言ってもお化けが出たわけではない。辛い・疲れた・しんどいを意味する。(中信?)
- 諏訪だと食べ物が硬いとこわいという。→「ご飯がこわい」
- 「おこわ」なんかと一緒ですな。
- 北信でも「疲れた」と「硬い」の両方で使われたりする、南信は解らない
- 南信でもさかんに使う
- 東北や北海道と一緒だ。今は言わないけど。
- 静岡でも物がかたいという意味で「こわい」を使う。
- 恐怖の恐いは「おっかない」という。
- 関東のほうもそうらしいです。
- 諏訪だと食べ物が硬いとこわいという。→「ご飯がこわい」
- 嫌味ったらしいことを「いやらしい」という。→嫌味言った相手に「まーず、おめぇはイヤラシイなぁ」
- え、標準語だと云わないの!?
- 「ずく」は標準語訳ができない。
- 信毎夕刊の4コマは「ズクたん」。作者は長野市在住の西沢まもる氏。
- 「やる気」とか「気力」みたいなもの?「ずく」がない人は「ずくなし」となる。すごい怠け者みたいな意味。言われると凹む。
- 「〜するずくがねーじ」は「〜する能力が無い」という感じか。
- 「(〜するための)その気」(FM長野の大岩アナの解釈、これはとても的を射ている)
- 「DSご当地検定」ではあっけなく「仕事のやる気」と訳していた。
- 上川の土手の一通道路沿いに「ずく出せゴミ出すな」という看板あり。
- 「疲れた」は「ごしたい」という。凄く疲れると「えらいごしたい」。口語だと「えれぇごしてぇ」。
- 最上級の「疲れた」と思われます。単に「疲れた」だけだと表現が弱いですね。
- 「えらい」だけでも、疲れた、大変だったの意味がある。
- 中信地方では「てきない(てきねえ)」と言う。「へぇ、てきねえなぁ」
- 安曇で「てきない」、東筑で「ごしたい」を使う。松本は混在。
- 「てきない」「ごしたい」を混在して用いる場合、顕著に意味合いが変わる。「てきない(てきねー)」は息が切れる+疲れ。「ごしたい(ごしてー)」は、慢性的に疲れている状態。体がだるい+疲れ。
- 「うっつかる」の説明を他県の人にすると長い。
- 「寄りかかる」でいいのでは。
- 「寄りかかる」では表現しきれません「寄りかかる」には休んでいる様子が必ずしも含まれませんので・・・やはり、長いです。
- 「まえで」のニュアンスは、他県の人に伝わりづらい。
- なぜ「うしろで」とは言わないのかを突っ込まれる。
- それを言うなら対応するのは「あとで」かな
- 標準語で「前で」は「まえでで」。
- ??
- なぜ「うしろで」とは言わないのかを突っ込まれる。
- 魚をさばき、刺身にする事を「ぎょる」と言う。この辺りからも海への強烈な憧れが感じられる。(誤り)
- (ぎょる)ではなく正しくは(りょーる)料理をする、とゆう意味。
- 中信ではさらになまって「じょうる」だそうです。僕は聞いたことありません。(誤り)
- 「じょうる」は魚に限らず小物を調理目的で処理する言葉。例:鶏をじょうっただかね→鶏の首を料理のために折ったのか?)
- 物をあげる事を「くれる」と言う。
- 植物に水をやることを「水をくれる」「水くれ」という。
- 動物への「エサくれ」。
- 「水(エサ)くれ当番」。
- 新聞や地元のニュース番組にさえこの言葉が使われる
- うーん、クレクレタコラとかクレクレ君などからして別に長野の方言とは思えない。「くだされ」→「くれ」→「くれる」の動詞化でしょう?
- 「やるよ」の意味で「くれてやるよ」とかなら江戸っ子がいいそう。
- 凍る事を「しみる」と言う。「道路がしみる」「この大根しみちゃってさー」など。
- ちなみに道路が凍ると、キラキラ輝いていて美しいが見とれていると、滑って転ぶ。
- 見とれずに滑って遊ぶ
- あまりに見慣れた風景なので見とれるはなくましてや遊ぶほど暇じゃない
- 「しみ豆腐」は汁が浸みるのではなく、しみさせて(凍らせて)作るからだと思っている。
- 凍結乾燥させた保存食。「凍み豆腐」「凍り豆腐」(「高野豆腐」)
- アクセントは「しみる」。
- ちなみに道路が凍ると、キラキラ輝いていて美しいが見とれていると、滑って転ぶ。
- 「あっこ」(あそこ)も方言ですよ。
- 疑問を口にする時、語尾に「かや」を付けてしまう癖がある。「このおやき、おいしいかや?」など。
- 諏訪界隈では「け」ということも多い。甲州弁に近い。
- 東京で一人暮らしを始めてすぐ、買った物を違う物と交換しに行き「これ、ばくんで(替えて)くれ」といったら「???」言葉が返ってこなかった。
- 交換することを「く(組?)む」という同級生は確かにいた。
- 「すぐ、とんで来い」と言ったら 「飛んでゆく羽が無い」と言い返された。
- ただ東京でもものすごく急ぐ時には言う様だが、その場合単に「飛ぶ」ではなく「飛んでいく(飛んでく)」「飛んでくる」である
- 駆けっこのことを「とびっこ、とびっくら」なんて言う老人は多い。
- 県外で先生になった信州人が、校庭で児童に「とべ」と言ったら皆その場でびょんびょん跳ねた。
- 牛小屋の牛の逃亡時に、祖母曰く「牛んぼが飛んで歩いてる」
- 「戸をたってくれ(閉めてくら)」と頼んだら「初めから立っている」と言い返された。
- 家が「建たる」は方言である。標準語では建つには自動詞もある。
- 「信州は怖い所だ。人や車が飛んだり家が祟ったりする」と県外人に揶揄された。
- きりの良い数、を「ちょっきり」と言う。県外で会計の際「¥500、ちょっきりですか?」っと確認したら空気が凍りついた。
- 標準語では「ぽっきり」らしい。
- 「ちょっきし」とも。
- 舌のことを「へら」と言う。
- 「洗濯物をよせといて」と頼んだら、物干し竿の端に寄せてあった。
- 鍵をかけることは「鍵をかう」。
- これは北海道弁(道南地区)でも同じ
- 「ボタンをかう」も言う。
- FM長野の大岩さん(木更津市出身)は、県民より長野県の方言に詳しい筈。
- 「〜でしょ?」と同義の「〜ら?」。山梨・静岡方面でも広く使われる。
- 名詞・形容動詞の後ろに来る場合は「~だら?」になると思われる。
- "〜しよう(勧誘表現)"は"〜じゃん"と言う。「行こう」→「行くじゃん」、「走ろう」→「走るじゃん」(上伊那郡)
- もうすこし丁寧な勧誘表現は「〜しましょ」(まにアクセントがある)である。これは正確にはYou 'd better to〜でありなかば強制である
- ↑は松本弁。大町弁では「~しまし」(やはり「ま」にアクセントがある。)
- 上伊那で「~しらし」もある(勧める感じの意味)。例: 行かし=行くといいよ。来らし=来るといいよ。
- ↑は松本弁。大町弁では「~しまし」(やはり「ま」にアクセントがある。)
- さらにくだけた表現になると「じゃん」が「するじゃ~」になる。
- もうすこし丁寧な勧誘表現は「〜しましょ」(まにアクセントがある)である。これは正確にはYou 'd better to〜でありなかば強制である
- 隙間が狭いことを「つまい」という。
- 「つもい」とも
- 物の底を「そっこ」と言うと他県の人に伝わらない。
- 静岡人に伊那方面の方言を聞かせたら「熱海と静岡と浜松がごっちゃになった訛だ」と言われた。
- 物が落ちたことを「おった」と言う。例:「鉛筆おった」折っただと思った。
- 何かを取りに行くことを「持ちに行く」と言う。
- はにかむ→わにる
- 聞いたことが無い
- 自転車のことを「チャリンコ」という地域と「ケッタ」と言う地域とがある。
- 超局所的(一つの小学校)に「チャリき」という呼び方あり。「チャリき」なのか「チャリ機」なのかは不明
- 「いらない」は「いらん」という。
- 岐阜でもフォーマルです。
- 東京でも「いらねーorいんねー」とともに言います、つまり全国共通。まあ全国共通語では強調して言い切るニュアンスがあるけど。
- 「まごつく」とか言うよね。「うかうかしていると」「ややもすると」とか言うときに、「まごつくと~になってしまう」みたいな感じで使っていたような気が…(須坂にて聴取)
- 「まごつく」はただの一般動詞だよ
- やかんなどでお湯が沸騰する様子を「ちんちんに沸く」と表現する。上京して数年後、部屋で彼にお茶を入れようとしてウッカリ使いドン引きされた。
- 「ちんちん」は名古屋弁でも言う。使用範囲も必然的に名古屋に近いほうになる。
- 北信地方で「ちんちんもろこし」なる看板が掲げられた建物があった。
- 「~するのを忘れちゃった」を「~しなんじゃった」と言う。中信では女の子言葉ゆえに若干かわいこぶりたい時に使うが、伝わるイメージは大きく異なる。
- 長野県はこんなに方言が多いし、イントネーションも違うのに、信州人は自分たちは標準語を喋っていると堅く信じている。
- むしろ中部方言の典型
- 「とても」という意味で「うんと」を多用する。
- 「なから」もよく使われる方言。「だいたい」「おおよそ」の意
- 「痛かった」は「い」を、「寒かった」は「さ」を強く発音する。
- ほんとだ
- 「ひ」が「し」になる(左=しだり、東=しがし、人=しと)。逆に「し」が「ひ」になることはあまりない。
- 「横はいり」は一般に神奈川弁ということで通ってるが、オリジナルは長野の方言だと思う。
- 否定形に「だれ」という語を使う。
- 「自分の所為じゃねぇかい」「だれぇ!」
- 「誰がやねん」と同じニュアンスだと思う。
- 「かわいそう」を「もうらしい」という。
- 「おやげねえ」という地域もある(by佐久穂町民)
- 「沈殿する」ことを「こずむ」という。
- 長野県は標準語圏(by長野市民)
- 消しゴムの発音とか舌のことをヘラと言ったりするなど若干なまってる気がする(by東京在住)
- 「半袖」「ピアノ」「苺」のなまりは有名(by千葉在住)
- 炬燵のアクセントは「こたつ」、杓文字のアクセントは「しゃもじ」(松本弁)
- 北信ではかき混ぜることを「かんます」という。
トークに、長野の言葉に関連する動画があります。