高校野球/2010年代

2022年11月22日 (火) 19:25時点における増井山 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎2011年春: 内容追加)
ナビゲーションに移動 検索に移動

2010年

2010年春

  1. 前年春夏連続出場しながら一度も勝てなかった興南が初優勝。
    • 前年は島袋投手のワンマンチームっていう感じがあったが、この年は投打ともにレベルアップして強かったな。多分歴代の沖縄のチームの中でナンバーワンのチームだと思う。
      • そりゃ沖縄の高校野球史の中で唯一の春夏連覇校ですし…。
  2. 雨の影響で順延が多かった。
    • その影響で準々決勝が1日4試合に。
  3. 大会最多安打タイ記録が2人も出た。
  4. この大会より、緑色のラバーで隠されていた外野フェンスの企業広告が表示されるように。
  5. 「末代までの恥」事件が起きたのもこの大会。

2010年夏

  1. 興南が史上6校目の春夏連覇で沖縄県勢夏の甲子園初優勝。
    • 投打ともに圧倒的な力を見せての優勝だった。 
  2. 全体的に大差のつく試合が多かったな。特に開幕戦とか。
    • 早稲田実業が去年の優勝校中京大中京に21-6で勝ったのもその一つ。
      • とにかく打が目立った大会。その割にホームランの数が少なかったのは意外だったが。
  3. 仙台育英がミラクルを起こしまくった。
    • まず初戦9回2アウトでセンターフライで試合終了かという場面でセンターが落球し逆転。裏の守りであわや逆転サヨナラかという左中間への大飛球をレフトがダイビングキャッチして勝利。次の試合でも延長12回3時間を超えるゲームを制し、3回戦でも優勝した興南相手に最後まで食い下がった。
      • 因みにその左中間への大飛球を打ったのは、後に阪神に入団する糸原だった。
  4. 北海道勢が1日で全部姿を消した。相手はともに九州勢だった。
  5. 15年ぶりに東京対決があった。今回も東東京が勝った。
  6. 新潟明訓が去年の日本文理に続いてベスト8入り。新潟が弱いという時代は終わった、そんな気がする。
  7. 山田哲人が甲子園に出場した唯一の大会。まさか後にプロ入りしてトリプルスリーを達成しようとはこの時は誰も思わなかっただろう。
  8. 北大津の選手が大会通算1200号ホームランを放った。実は2年前のセンバツでも大会通算600号を放っている。
  9. 宮崎県大会は準々決勝まで事実上の無観客開催だった。
    • 例年は決勝だけ地上波放送する民放局が、夜中にダイジェスト番組を流す対応を採った。

2011年

2011年春

  1. 震災の影響で開催が危ぶまれた大会。
  2. 高校野球ファンならよく考える。もしこの大会が中止になっていたらその後の高校野球の歴史はどう変わっていたか。
    • 基本的な情報として、まず東海大相模の優勝回数が1回減っていた、九州国際大付はまだ春夏通じてベスト4以上進出がなかったとかだが、おそらく九州国際大付はその後強豪になることなく低迷し、創志学園は未だに1度も甲子園に出場できてないのではないだろうか?
      • 佐渡島から初の甲子園出場も幻になっていた。
    • 翌年は東北絆枠が山形中央ではなく宮城、福島、岩手のいずれかの学校が選ばれていたかも。
      • 石巻工業の選手宣誓は史実通りか?
  3. 延長戦なし、主な逆転劇なし、ナイターなし、鳴り物なし、サヨナラゲームも1試合だけ。名勝負ファンにとっては中止になっても同じだった大会。
  4. 商業高校が出場しなかった。これは春夏通じて史上初の出来事だった。
  5. 1イニング3HRに、1試合2本の満塁ホームランが飛び出すなど、投手が目立つ選抜大会にしては珍しい打力が目立った大会だった。

2011年夏

  1. 震災の影響による電力不足が懸念され、初日と決勝を除いて第1試合が8時開始、決勝戦が午前中に行われた。
  2. 能代商が秋田県勢として14年ぶりの1勝を果たした。
    • 3回戦のでは中継プレーで2度のサヨナラ負けを防ぐ好プレーもあったし、昨年0-15での敗戦を払拭する活躍だった。
      • しかも2試合とも相手は鹿児島代表という縁。
  3. 好投手が多かった印象。特に速球派投手が多かったな。
    • これが大きかったのか、延長戦が8試合と歴代最多。如水館に至っては3試合連続延長戦を制してベスト8に進出した。
    • だが優勝したのは全試合で2桁安打と打力で圧倒した日大三だった。
  4. 関東の強豪校が関西の学校に相次いで9回に逆転されて負けることが多かったな。
    • 帝京は八幡商に逆転満塁ホームランを打たれて、横浜は智弁学園に9回2アウトから8点取られて逆転負けを喫した。ちなみにこれが奈良勢にとって甲子園で12度目の対戦にして初めて神奈川勢に勝った試合だった。
  5. 習志野の美爆音応援が一気に全国に知れ渡ったのもこの大会からだったような気がする。
    • 戦い方も凄かった。初戦では満塁からのトリプルスチールを決め、その勢いに乗ってベスト8入り。
  6. 関西がベスト4入りしたが、準決勝で優勝した日大三に敗戦。これで出場した大会では3回連続で優勝したチームに敗れたことに。
  7. 光星学院が準優勝したのに、その後不祥事が発覚。
    • 準優勝返上とかはなかったが、そこから光星学院は3季連続準優勝することに。優勝するチャンスは十分あったのに…。
  8. 大谷翔平が甲子園デビューした大会。
  9. 東海勢が全て初戦敗退。それも3日目までに全て。
  10. Be togetterや夢追人といったユニークな校歌が話題になる大会だった。

2012年

2012年春

  1. AKB48の曲が入場行進曲に。
    • 「もしドラ」の主題歌だからという理由で。
  2. 初日からいきなり藤浪晋太郎vs大谷翔平で盛り上がる。
    • その対決を制した藤浪晋太郎擁する大阪桐蔭が選抜初優勝。
  3. 通信制の高校が甲子園初出場したのもこの大会。
  4. 誤審のせいで勝敗を左右する試合が多かった印象。
  5. 震災で津波の被害を大きく受けた石巻工が出場。選抜で準優勝経験がある神村学園相手に堂々とした試合を演じた。
  6. 延長戦は2試合だけ。2試合とも鳴門の試合だった。

2012年夏

  1. 史上初めて春と夏の決勝カードが同一になった。
    • 春とは違い大阪桐蔭が圧倒して春夏連覇を果たした。
      • スコアは3-0だったがそれ以上に力の差を感じた。この時の藤浪晋太郎がチート過ぎて打たれそうな感じが全くしなかったな。
  2. 松井祐樹が1試合22奪三振という今後恐らく塗り替えられることのないであろう大記録を作った。
    • その後も奪三振数を積み上げて、板東英二の大会通算奪三振記録を更新するか、というところまで来たが惜しくも準々決勝で敗戦。
  3. 先頭打者ホームランが異様に多かった。
    • それもあってかこの大会のホームラン数は56本。これは当時歴代2位の記録だった。
  4. ルールブックの盲点の再現があったのもこの大会。
  5. 雷雨の影響で2時間以上中断した試合があった。
  6. 閉会式の高野連会長の発言が物議をかもした。確かに大谷翔平は見たかったけれども…。
  7. 大会期間中に不祥事が発覚してしまうチームが出てしまう。
  8. 鳥取城北が鳥取勢9年ぶりの勝利。たった1勝しただけなのに地元では号外が出たそうだ。
  9. モリシがまたしても投手起用でやらかす。
  10. 広島工が20年ぶりに出場したが、チャンスをことごとく併殺で潰して初戦敗退。あれ?これって広島工OBの25番という選手も似たようなことをやっていたような…。

2013年

2013年春

  1. この年だけ「東北絆枠」導入。
    • しかし選出されたのは被災地とは言い難い山形中央。
    • その後2018年春の90回記念大会は東北が1枠増枠になり、東北絆枠が継続した形に。
  2. 史上初の21世紀枠対決が実現。しかも試合時間1時間16分というとてつもなくスピーディーな試合に。
  3. いつもやらかすモリシが珍しくやらかさず、そのまま優勝監督に。
  4. 安楽智大が1試合で232球を投げたことが国内外で問題視されてしまう。
    • 安楽は結局決勝までの5試合をほぼ一人で投げ、その結果決勝戦ではメッタ打ちにされてしまった。
  5. 森ルール(ラフプレー禁止)の適用第1号がなんとその当事者森友哉擁する大阪桐蔭だった。
    • この行為により、3季連続優勝の夢が潰えた。
  6. 盛岡大付が春夏通じて10回目の出場にしてついに甲子園初勝利を挙げた。

2013年夏

  1. いろんな学校のブラスバンドがあまちゃんを演奏。
    • その挙げ句、準優勝の延岡学園は決勝まで進出したのにあまちゃんしか印象に残ってない学校に。
      • 確かにあまちゃんのイメージは強かったが、準々決勝の幻のダブルプレーからの連続三振も凄かった。
  2. 花巻東のサイン盗みが物議を醸す。
    • それだけでなく千葉選手のカット打法も問題に。
      • 3回戦では、相手の済美が千葉選手対策としてセンターを三遊間にライトをセンターの守備位置に守らせる内野5人シフトで臨んだが、結果誰もいないがら空きのライトに飛ばされてしまう。ちなみにこの日3安打でチームの勝利に貢献した。
  3. この大会から準々決勝が1日4試合開催に戻り、翌日に休養日が設定された。
    • この時は4試合とも1点差ゲーム。うち2試合は延長サヨナラだった。
  4. 奈良から天理・智弁学園・郡山以外の学校が出るとは思わなかった。
    • 和歌山もそれまで8連覇中だった智弁和歌山が敗れ、箕島が29年ぶりに復活した。
      • 兵庫に至っては駅伝の強豪西脇工がまさかの初出場。ちょっと予想外過ぎた。
  5. 強豪同士が早いうちに当たってしまった結果、準決勝の時点で優勝未経験の学校ばかりに。
    • 結果、前橋育英が初出場初優勝の快挙を成し遂げた。
      • 東北勢が2校残り今年こそ東北に栄冠が、と思っていたが準決勝で全て消えた。
  6. この大会より2回戦以降の対戦相手が抽選方式によって決まることに。
  7. 関西勢が不振。その結果春夏通じてベスト8に関西勢がいない異様な事態となった。
    • と同時に東海勢も7日目までに3校敗れ3年連続全滅かと思われたが、49番目に登場した常葉菊川が勝ったため回避した。が、次の試合で1-17と大敗…。
      • ちなみにその常葉菊川に負けたのが初出場の有田工。実は開幕戦で勝利したため、佐賀商や佐賀北のように佐賀代表開幕戦のジンクスが発動するか話題になったが、常葉菊川にそのジンクスを止められた形になった。
  8. 日大山形が山形県勢初のベスト4進出。これで夏の甲子園でベスト4以上の経験がないのは富山だけに。
    • 実はその富山もこの年富山第一がベスト8に進出しており、ベスト4に進出できそうだったが準々決勝でサヨナラ負けを喫してしまった。
  9. この年は春も夏も2年生投手が優勝投手だった。
  10. 県外選手が多い青森代表だが、この年は全員青森県人で固めた聖愛が初出場。ベスト16に進出した。
    • 試合前や試合終了後の礼儀正しい挨拶が話題に。

2014年

2014年春

  1. 入場行進曲は2年ぶりにAKB48だった。
  2. 延長戦やサヨナラゲームが多かった大会。
    • 6年ぶりに引き分け再試合もあった。
  3. 龍谷大平安が選抜38回目の出場にして初優勝。
    • 決勝は履正社との史上初の京阪対決に。
  4. 池田、駒大苫小牧と甲子園を一世風靡した高校が復活したのもこの大会。
    • この他都立高として初めての選抜出場となった小山台や、奄美諸島の学校として甲子園初出場となった大島も出場。
      • その大島は初戦で優勝した京都の龍谷大平安に、さらに大島と同じ鹿児島からアベック出場した神村学園は2回戦で平安と同じく京都からアベック出場した福知山成美に大敗。この年の選抜大会での京都対鹿児島の総得失点数は28-2…。
  5. 岡本和真がこの大会活躍。2回戦ではピッチャーとしてマウンドにも上がった。が、サヨナラ負けを喫した。
  6. 初出場の豊川が4強入り。準決勝は打ち合いの末履正社に敗れた。
    • 2アウトからの連打で逆転、直後にホームランで追いつかれる、最後はピッチャーがいなくなる、帝京VS智弁和歌山を思い出すような試合だった。

2014年夏

  1. いきなり台風接近で開会式が2日順延された。
    • 大会前半はほとんどの日にちで4試合(または3試合)のうちのどこかで雨が降っていた印象。
  2. いきなり開幕戦で選抜王者龍谷大平安が敗れる波乱の展開。
    • 相手は埼玉の春日部共栄。ちなみに龍谷大平安は翌年の春にも同じ埼玉の浦和学院に敗れ春連覇を逃している。
  3. 地方大会決勝で逆転劇が多かった流れからか、大会を通じて逆転劇が結構多かった印象。
    • 地方大会決勝で0-8から逆転した星稜をはじめ、大会史上最大の8点差をひっくり返した大垣日大、逆転サヨナラ2ランで夏を終わらせなかった日本文理、優勝した大阪桐蔭も初戦は0-4からの逆転勝ちだった。
  4. 東海大四西嶋投手の超スローボールに機動破壊の健大高崎がこの大会を盛り上げた。
    • 健大高崎の大量点差での盗塁が物議をかもすことに。高校野球は一発勝負なんだから別にどれだけ点差があっても盗塁しても構わないと思うのだが…。
  5. 敦賀気比が3試合連続で2桁得点を挙げるなど打力で圧倒した。
    • その敦賀気比に準決勝で打ち勝った大阪桐蔭が2年ぶりの優勝。
      • ところがその決勝では大阪のチームなのに、県勢として59年ぶりの決勝進出で盛り上がる三重の影響でアウェー状態に。
    • 敦賀気比をはじめとして北信越勢は全て初戦突破。東北勢も秋田を除いて全て初戦突破。北国のチームが健闘した大会だった。
  6. 明徳義塾と大阪桐蔭が3年連続で対戦した。12年は大阪桐蔭が、13年は明徳義塾が勝ったが、今回は大阪桐蔭が前年のリベンジを果たした。
  7. 二松学舎大付が初出場。これまで10度もあと一歩のところで泣いていたが、11度目の決勝進出にして初の悲願だった。
  8. 中国勢が2年連続全滅しそうになるが、滅多に勝たない鳥取代表が勝ったため全滅を回避できた。

2015年

2015年春

  1. 決勝が福井vs北海道になるなんて誰が想像しただろうか。
    • 準決勝での史上初2打席連続満塁ホームランを放った松本選手の活躍で昨夏負けた大阪桐蔭にリベンジした敦賀気比が勢いそのままに初優勝。
    • 敦賀気比はある程度来るだろうなとは思っていたが東海大四は予想外過ぎた。
  2. 松山東が2020年時点で大会史上最長ブランクの82年ぶりの出場。
  3. 西日本勢にとっては散々な大会だった。中国勢、九州勢は全て初戦敗退、四国勢も健闘した松山東以外は微妙な結果に。近畿勢で唯一ベスト4入りした大阪桐蔭も大会期間中に裏金問題が発覚してしまう。
    • この年の西日本勢はあまり良くなかったな。夏の甲子園でもベスト4入りした学校が1つもなかったし。
  4. 延長戦はわずか1試合。サヨナラゲームもわずか1試合と劇的な試合が多かった前年よりもかなり減った。
  5. 機動破壊の健大高崎に触発させられたのかわからないが、常総学院が1試合個人最多タイ盗塁を2人もマークした。

2015年夏

  1. 優勝したのは東海大相模なのにマスコミは清宮やオコエばかり取り上げていたな。
    • 清宮幸太郎にとってはこれが最初で最後の夏の甲子園となった。
      • 清宮の実力は評価してもごり押しぶりに嫌悪する向きも多かった(地区予選から観ていると尚更)。 
  2. この年の決勝は久々に優勝候補の本命同士の白熱した決勝戦だった。
    • 東海大相模がリードしつつも仙台育英が追いつき、仙台育英に流れが傾きつつある中で力投していた東海大相模のエース小笠原が決勝弾を放つ、ドラマのような展開だった。
      • 東海大相模は優勝した35年前と同じスコアの10-6で勝利した。
  3. 四国勢が全て初戦敗退。明徳義塾の夏の甲子園初戦突破記録もついにストップしてしまった。
    • とはいえ選抜優勝の敦賀気比相手に互角の戦いを見せた。その敦賀気比は次の試合で継投ミスによって負けてしまったが。
      • ちなみに試合終了後の校歌演奏の際、機械トラブルにより途中で流れなくなるハプニングもあった。
  4. 高校野球100年の年だからという理由で、第1回優勝校の京都二中の流れをくむ鳥羽の主将が選手宣誓を務めた。というか主催者側が指名した。
    • ちなみに始球式を務めたのは第1回大会に出場した早稲田実業のOB王貞治だった。
    • 早稲田実業と鳥羽を含む第1回の出場校が当時のユニフォームで行進した。
  5. 霞ヶ浦の呪いが解け悲願の初出場。が、初戦で霞ヶ浦と似たような境遇にあった広島新庄に敗れた。
  6. 高校で離ればなれになったシニア時代からの親友バッテリーが最後の夏に甲子園で対決する胸熱な試合もあった。
  7. 智弁和歌山、天理がそろって初出場校に初戦で敗れ、ネットがざわついた。
  8. 秋田商が80年ぶりにベスト8進出。イケメンエース成田翔が話題となる。というか秋田のピッチャーってイケメンばかりだよな…。

2016年

2016年春

  1. この年からバックネット裏は小中学生の球児たち専用のドリームシートになった。
  2. 開幕試合でこの春の第1球を投げたピッチャーが、決勝戦でサヨナラタイムリーを放ち優勝を決めるという漫画でもないような展開に。
    • この大会は優勝した智弁学園を含めて近畿勢が強かった。
      • 中でも滋賀学園は色んな意味で注目された。サングラスをかけた選手にヘリコプター打法の4番、監督の名前がTOKIOの元メンバー、応援団がキレッキレの踊りでネットがバズる、県議会議員に「1回戦で負けろ」と暴言を吐かれながらもベスト8、ネタ要素満載のチームだった。
  3. 第1回大会の優勝校高松商が準優勝。
    • その高松商に秋季大会勝った小豆島も21世紀枠で出場。香川が一番盛り上がった大会だった。
    • 植田兄弟が兄弟そろって1大会でホームランを放つ快挙も達成。
  4. 昨年とは違いこの年は西日本勢が活躍。ベスト8に7校も残った。
  5. 準々決勝以降劇的な試合が多かった。特に準決勝・決勝はここ数年で1番面白かったのでは。
  6. 明石商の応援で使われたサンバデジャネイロ(通称アゲアゲホイホイ)が話題に。この翌年からいろんな学校で取り入れられるようになった。
    • ちなみにこのアゲアゲホイホイを最初に作ったとされる報徳学園は出場できず。(翌年のセンバツには出場したが。)

2016年夏

  1. リオデジャネイロオリンピックと完全に被った大会。
    • この影響で決勝戦の試合開始時間が14時に。この大会以降決勝戦は14時開始となった。
  2. AKB48が甲子園の応援ソングに選ばれた。
  3. 超高校級のエースを温存して負ける試合が多かった印象。
    • エースを全試合に登板させ、点差のついた準決勝以外エース一人でマウンドを守った作新学院が優勝した。
      • 準優勝した北海も全試合エースが登板。決勝で打ちこまれるまで全試合一人でマウンドに立ち続けた。
  4. 東邦が甲子園の観客を味方につけて八戸学院光星に7点差をひっくり返す大逆転勝利。
    • 試合後光星のエースが「全員が敵に見えた」とコメントした。それくらい凄い盛り上がりだった。
      • この件があって甲子園でのタオル回し応援が自粛する運びに。
    • この試合を境にロッテのチャンテを使う学校がかなり増えた。特にモンキーターン。
  5. 甲子園で沖縄代表の友情応援をしている市尼崎が33年ぶりに出場。
    • 初戦で敗れてしまったが、その2日後に試合をした嘉手納の応援に市尼崎の選手たちが駆け付けたそうだ。
      • ちなみに、市尼崎の試合にはこの年の沖縄代表嘉手納高校の選手たちが応援に駆けつけてくれたそうで、その恩返しの意味も込めて嘉手納の応援をしたそうだ。その嘉手納は初戦で3年前の優勝校前橋育英に逆転勝ちの番狂わせを見せた。
  6. 中越が2年連続サヨナラ負け。それも9回1アウトまでノーヒットピッチだったのに、そこから連打を打たれてのサヨナラ負けだった。
    • 中越はその2年後も初戦でサヨナラ負けを喫した。
  7. 秀岳館が熊本県勢として久しぶりにベスト4入りしたのにも関わらず、甲子園の一部の観客にヤジを飛ばされてしまう。
    • いろいろあったとはいえ、10代の子供たちにヤジを飛ばすのはな…。ちょっとかわいそう。
  8. この大会は好投手ばかりいたな。現にドラフト会議では高卒の上位指名の多くがピッチャーだった。
  9. この年のベスト4が全部2回戦から登場のチームばかりになってしまったため抽選方式が見直されることに。
  10. 通信制として夏大会への初出場を果たしたクラーク国際(北北海道)が初戦敗退も色々な意味でインパクトを残した。
    • 試合内容も去ることながら、全国各地にキャンパスがあるため応援団が全国から集結した。
    • 同日に南北海道・北海の初戦が行われこちらは勝利したため、もしクラーク国際も勝利していたら22年ぶり2度目の北海道対決が実現していた。

2017年

2017年春

  1. 2試合連続で引き分け再試合のあった大会。
    • これがあって翌年からタイブレークが導入された。
  2. 閉会式で高野連の副会長がやらかした。
    • 不来方(こずかた)は読めたのに…。
  3. 入場行進曲が星野源の「恋」。その影響もあって応援で恋ダンスを取り入れるところが多かった。
  4. 史上初の大阪勢同士の決勝戦となった。
    • その決勝戦で決勝戦史上初の先頭打者ホームランと代打ホームランが生まれた。
  5. ベンチ入り10人で出場する学校が現れた。
    • 不来方(岩手)ね。21世紀枠の。誤解されそうだが全校生徒827人で盛岡市へのベッドタウンの学校。10人なのも3年生13人がごっそり抜けたから。
  6. マスコミは清宮幸太郎に大注目していたが、結局ホームランを打つことなく甲子園を去り、これが高校時代最後の甲子園出場となった。
  7. 「21」世紀枠で出場した多治見(岐阜)が1回戦で報徳学園(兵庫)に0-「21」で大敗…。
    • 報徳学園の安打数は「21」安打、多治見高校の野球部は昭和「21」年に創部、岐阜の都道府県コードは「21」、多治見の画数は「21」画など、やたらと「21」という数字が関わる試合だった。
  8. 福岡大大濠、東海大福岡が福岡勢として初となる2校同時の8強入り。この活躍があってか、翌年夏の記念大会では福岡も南北に分けられた。

2017年夏

  1. 2017年夏の高知代表は、明徳義塾でなく、梼原(ゆすはら)高校に出て欲しかった。
    • 総人口3600人の過疎の町の高校で、高校自体が統廃合の危機にあったが、町おこしで町を挙げて野球部の強化に取り組み、決勝で明徳に負けた。
    • 学校の標高が1500mのため「雲の上の球児」と呼ばれてメディアにも取り上げられた。
    • 野球用具やトレーニング器具は寄付で賄われている。また公立には珍しく、全寮制。
    • 同様に大阪代表も大阪桐蔭じゃなく大冠に出てほしかった。もし出ていたら激戦区大阪で1990年の渋谷以来27年ぶりの公立校出場で大きく盛り上がっていただろう。
  2. 中村奨成が神懸っていた大会。
    • 1大会6HRとあの清原の記録を更新。さらに最多打点、最多塁打の記録を更新し、最多安打と最多二塁打のタイ記録を作った。
      • その影響もあってかマスコミの扱いは優勝した花咲徳栄を上回っていた。
  3. 大会通算のホームラン数は過去最多の68本。一時はホームランが出すぎていて飛ぶボールが使われているのではないかと疑われるほど。
    • 代打満塁ホームランに満塁ホームラン返しに多数の2打席連続ホームランとホームラン出まくりの大会だった。
  4. 花咲徳栄が埼玉県勢夏の甲子園初優勝を果たす。
    • それまでの2年間は全てその年優勝した学校に負けていた。この優勝で関東勢は全て夏の甲子園で優勝を経験することに。
  5. 東海大菅生が活躍してくれたのが何より。これで清宮が見たかったとか言っている人たちをギャフンと言わせたに違いない。
  6. アルティメットクラッシュかき氷打線がネットで流行る。
    • 三本松はこの大会ベスト8入り。一方この言葉が流行るきっかけを作った下関国際も翌年夏にベスト8入りを果たす。
      • しかもその後の雑誌のインタビューでかき氷を食べていた選手が三本松の選手じゃなかったというオチまでついてきた。
  7. 大阪桐蔭がベースを踏み損ねて逆転サヨナラ負けを喫する。
    • だがその試合に勝利した仙台育英の選手が走塁の際に一塁手を蹴ったことが話題になり、当該選手のTwitterが炎上してしまう。
      • 結局準々決勝で当該選手は欠場。チームも広陵に4-10で敗れてしまった。
    • そのベースを踏み損ねたファーストの選手は、翌年主将として甲子園に戻ってきて2度目の春夏連覇を達成する。
  8. 天理の不動の応援団長が話題に。準決勝で敗れたあと、表情を一切変えなかった応援団長が号泣するシーンでもらい泣きした人も。
  9. 中京大中京が継投ミスで初戦敗退。試合後監督に対してのバッシングが過激化してしまいには爆破予告まで書き込まれる羽目に。
  10. 注目されていた清宮幸太郎がいた東京の「WASEDA」は出場できなかったが、佐賀の「WASEDA」が初出場。
    • 初戦で同じ九州宮崎の聖心ウルスラ学園に敗戦。ちなみにカタカナの学校が勝つのは甲子園初。
      • ちなみにその次の試合が聖光学院との聖聖対決となって話題に。しかも宿舎も同じだった。

2018年

2018年春

  1. なんと30年ぶりに選抜大会で満員通知が出た。
  2. 滋賀から3校が出場した。
    • 近江、彦根東は順当だったけど、まさか21世紀枠で膳所を選ぶとは。
  3. サヨナラゲームが過去最多7試合。うち3試合でサヨナラホームランが出た。
    • 明徳義塾は初戦で逆転サヨナラ3ランで勝ったのに、次の試合で逆転サヨナラ3ランで敗れた。
    • 彦根東は9回までノーヒットに抑えながら、延長10回に初ヒットを打たれサヨナラ負け。
  4. 智弁和歌山が久々に輝いた大会だった。
    • 準々決勝は延長10回逆転サヨナラ勝ち、準決勝はジョックロックが炸裂し4点差をひっくり返しての勝利。優勝した2000年を思い出すような強力打線だった。
      • 3回戦で智弁学園が勝っていたら準々決勝で智弁対決が久しぶりに見られたのにな…。
  5. 石川県勢が2校ともベスト8に入りながら準々決勝で敗戦。ベスト4以上にいける大チャンスだったのに…。
  6. 何だかんだ言って強かった大阪桐蔭。土壇場まで追い詰められた準決勝を除けば圧倒的な強さを見せ、春連覇を達成した。
  7. 伊万里が佐賀勢11年ぶりの出場。だが初戦で大阪桐蔭と当たってしまい完敗。
    • ちなみにその時の大阪桐蔭のエースは佐賀出身。
  8. 近江が応援スタイルを洋楽中心に変えた結果ネットがバズる。確かに選曲チョイスも含めてかっこよかった。

2018年夏

  1. 同大会から今まで無料だった外野席も500円が必要になった。高校野球人気が上がり混雑するようになったためらしい。
    • そのため、今までのようにふらりと外野スタンドに寄って観戦することができなくなったので賛否両論。
      • それでも連日満員通知が出た。特に準々決勝の日は朝5時40分に満員通知が出る異常事態に。
  2. この大会は記念大会ということで従来の北海道・東京に加え、埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫、そして初めて福岡から2校が出場することに。
  3. 史上初のタイブレークが適用された試合が2試合もあった。そして逆転サヨナラ満塁ホームランが生まれた。
    • 逆転サヨナラ満塁ホームランで済美は勢いに乗ってベスト4に進んだ。
  4. 大阪桐蔭が史上初2度目の春夏連覇という偉業を成し遂げたのにも関わらず、金農フィーバーにかき消された。
    • 平成最後の怪物吉田輝星に、秋田県勢として第1回大会以来103年ぶりの決勝進出、逆転サヨナラ2ランスクイズなどの劇的な試合も多かったからね…。
      • 一方で6試合で881球は投げすぎだという批判の声も多くあり、球数制限が議論されるようになった。
      • 初回の守備の際にやっていた侍ポーズを高野連がやめるように言ったのにも関わらず、決勝戦で否応なしにやったというエピソードが面白い。
    • 決勝戦終了後、甲子園に虹がかかった。奇しくもそのころ秋田でも虹がかかっていたようだ。
      • ちなみに、昨年の甲子園応援ソングは秋田出身高橋優の「虹」。本人もTwitterで反応していた。
      • 金足農が勝ち上がる度に秋田の企業の公式Twitterが軒並み壊れた。特にここの壊れっぷりは凄まじかった。
        • この快進撃にTwitter上で「平成最後の百姓一揆」というタグがトレンド入りする。
    • 秋田県勢「103年ぶり」の決勝進出というのは高校野球界すべての分野において史上最大のブランク年数だろう。
      • ちなみに山形県勢の決勝進出はまだないため、東北地方の日本海側の決勝進出も103年ぶりだった(選抜はまだなし)。
        • 東北勢の決勝進出及び準優勝は春夏通算12回目だが、第1回大会の秋田中からこの年の金足農の間(1969年夏の三沢から2015年夏の仙台育英まで)10回連続太平洋側だった。青森の4回の決勝進出も八戸市と三沢市のどちらも太平洋側の市から出てる。
        • この項目にもあるが、秋田・山形の東北日本海側の学校が優勝したら白河の関を越えたと言えるのだろうか?
  5. この大会から優勝旗が新調された。
  6. 龍谷大平安が100回大会で甲子園通算100勝を達成。
    • 試合後アルプススタンドは「V100」という人文字で快挙を祝った。
  7. 2年前まで10年連続で地方大会1回戦敗退していた三重の白山高校がまさかの甲子園初出場。「日本一の下克上」とも言われた。
    • しかし初戦で愛工大名電に完敗。その愛工大名電はこれが平成唯一の夏の甲子園の勝利となった。
  8. 連日レジェンド始球式が行われた。
    • 初日には星稜の試合でOBの松井秀喜が始球式をするという奇跡が。
    • 準決勝第1試合では桑田真澄が始球式を務めた。奇しくもこの試合は1984年にの準決勝で桑田擁するPL学園に敗れた金足農が出場してた。
    • 甲子園史上最高の試合といわれた箕島のピッチャーが始球式をし、その時の主審が相手ピッチャーだった。
  9. なんと北海道勢が2日目にして全て敗退した。
    • 旭川大高に関しては、史上初のタイブレークの末に敗れた。
  10. 巨人ファンの俺でも金足農の「Gフレア」は本家を超えたと思う。
    • 「Gフレア」とともにチャンスで流れた「タイガーラグ」も魔曲化。金農旋風を呼び込む形に。
      • 他にも奈良大付の応援歌「青のプライド」も話題に。日大三戦では一昨年の東邦のような盛り上がりを見せた。
  11. ABCのテーマ曲は毎年恒例だが、NHKの中継にもテーマ曲が誕生した。
    • ABCも100回目と言うことで嵐を起用した。

2019年

2019年春

  1. 平成では最後のセンバツだった。
    • そのため行進曲が「世界に一つだけの花」と「どんなときも」という平成を代表する楽曲に。前年に続いてその前の年におけるヒット曲が採用されなかった。
  2. 決勝戦が東邦×習志野となり、習志野側の応援のブラスバンド演奏が大いに注目された。
    • 「美爆音」とも称された。
      • あまりの迫力に球場近くの住民から苦情が入るほど。
    • 対して東邦サイドには大阪桐蔭のブラスバンドが参戦。
    • 優勝したのは東邦だが、奇しくも平成最初のセンバツと同じだった。
  3. 21世紀枠が久々に存在感を見せた。
    • 石岡一は盛岡大付をあと一歩まで追い詰め、富岡西は優勝した東邦相手に白熱した試合を展開した。
  4. 習志野がサイン盗みをしたのではと疑われた。
    • 星稜の監督が試合後に習志野の監督室に殴り込んだことで騒動が大事になってしまった。なお、その後星稜の監督は謹慎となってしまったが。 
  5. 1試合で先頭打者ホームランとサヨナラホームランを達成する選手が現れた。
    • その選手は夏の甲子園でも先頭打者ホームランを放っている。
  6. 山梨学院が初戦で打ちまくって選抜記録を更新する24安打を放った。
    • だが2回戦は打線が沈黙し敗れる。これも高校野球ではよくあるよね…。
  7. 大分勢から2校出場。そして2校とも初戦突破。明豊に至っては初めてのベスト4進出を果たした。
  8. あまり知られてないがこの大会から出場選手全員が21世紀生まれになった。
    • まあ日本は元号区切りのほうが有名だから「平成最後の大会」に目が行きがち。
    • 最高学年が21世紀生まれになった最初の年に上記にように21世紀枠の活躍が見られたのは感慨深い。

2019年夏

  1. この大会から準決勝と決勝の間に休養日が設けられた。
  2. 履正社がついに甲子園で優勝した。
    • 初戦で1試合最多タイの5HRを放つなど強打のイメージが強いけど、ここぞの場面はきっちりと送りバントを決めていたし、こういった基本に忠実した野球をしていたからこそ優勝できたと思う。
    • にもかかわらずU-18代表選手に一人も選ばれなかったのは意外だった。
  3. 令和最初の甲子園大会。
  4. 開幕試合での初ヒットがなんと満塁ホームランだった。
    • ちなみに満塁ホームランを打った選手は県外出身選手が多い八戸学院光星の中でも数少ない青森県出身だった。
  5. 初出場の誉が選手宣誓を務め、なおかつ開幕戦を戦った。
    • ヘリから投下される始球式のボールをレフトがキャッチしてしまう出来事も。
  6. この大会でもジョックロックが魔曲ぶりを発揮した。
    • 智弁学園も智弁和歌山も1イニング7得点を挙げ、ショートゴロがイレギュラーする場面も。
      • 智弁和歌山は11年前に記録した1イニング3HRをまたしても達成した。
  7. 肩付近に当たったのに自ら死球じゃないことを申告した直後にホームランを放つ選手が現れた。
    • また熱中症で足が攣ったピッチャーに相手選手が水を渡す場面もあった。こういうスポーツマンシップ溢れる場面が多い大会だった。
  8. 足が攣ったのにも関わらず、150㎞を超えるストレートを投げて智弁和歌山相手に14回を投げぬいた奥川恭伸が凄すぎた。
    • 去年のあの悔しさがあったからこそだろう。星稜は2年連続タイブレークを経験し、今度はサヨナラ3ランで勝利した。
    • 一方智弁和歌山は春夏連続のサヨナラ弾負け。史上初の悲劇がここに極まった。
  9. 中京学院大中京が7回に異常に強かった。
    • だが、ネットでは中京大中京と間違える人が多数。
      • 中京大中京がこの年からユニフォームを変えた(というか昔のものに戻した)ので、もし出場していたらもっと間違える人がいただろうな。
  10. 15年ぶりにサイクルヒットが誕生した。
  11. 立命館宇治(京都)と宇和島東(愛媛)の応援歌が話題に。
    • 立命館宇治に関しては京アニの事件があって地元住民の要望があったから採用された。
      • しかも初戦はコンクールの為甲子園の応援に行けず、初戦で勝てば応援できるというストーリーもあった。
  12. 国学院久我山のチャンステーマ「一本」はマジでかっこいいと思った。
    • 国学院久我山はこの曲の盛り上がりを力に変えて春夏合わせて6度目の甲子園出場にして甲子園初勝利を果たす。

関連項目