ざんねんな国事典/旧ソビエト連邦

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全般

  1. 長い間共産主義だったせいで経済成長が大幅に遅れており、未だに発展途上国レベルの国家が多い。
  2. 「合計特殊出生率が日本並みに低い」「西欧への人口流出が著しい」などの理由から人口減少に悩まされている国が多い。
  3. 平均寿命が全体的に短め。
    • どの国も日本はおろか先進国最下位のアメリカをも下回っている。

ソビエト連邦

  1. 第2次大戦後にはアメリカと並び世界を2分するほどの大国だったが社会主義の欠陥や過剰な軍拡などにより崩壊した。
  2. 粛清と強制収容所をフルに活用し都合の悪い人間を消すのに長けていた。
  3. 世界最大級の農地面積を誇りながら農政のまずさもあり食料輸入国に転落していた。
    • フルシチョフ時代には「シベリアで種をまきカナダから収穫を得る」と揶揄されたほど。
  4. 各種民需品の質が明らかに西側諸国より数段落ちる。

ヨーロッパ

ロシア

  1. BRICsのRであるが、少子化が酷く、人口減少が著しい。
  2. 男性の平均寿命はウォッカの飲み過ぎで女性のそれに比べてかなり短い。
    • 近年は飲酒量がだいぶ減ったと言われるが、それでも平均寿命は短いまま。東南アジアの大部分の国よりも短命で北朝鮮と同じくらい。
  3. ソ連崩壊により経済が混乱した時期があった。
    • そのため経済は資源に依存しており、価格が下がると不況になりやすい。
  4. 江戸時代から付き合いがある位、日本との付き合いが深い国だが、日本での扱いがあまり良くない。
  5. どこの大州に属するかが曖昧。
    • 一応、ウラル山脈を境にして西側がヨーロッパ、東側がアジアに分類されているが…
    • アジアと見なすと国民が怒るし、ヨーロッパと見なすとヨーロッパ諸国が怒る故に、ロシア一国でロシア州とされたり、旧ソ連諸国で旧ソ連州とされる事がある。
    • 日本で言えばどこの地方に属するかが曖昧で、1県で単独の地方とされる事がある新潟に似ている。
      • この新潟とは世界を代表する穀倉地帯で日本中や世界中から雪国やスキーリゾートのイメージをもたらされている点が似ている。
  6. 農奴制やモンゴル支配から強い指導者を求める気質がある故に、民主主義が根付かない。
  7. 中国程ではないが、世界をお騒がせしている。
    • 今はむしろ中国以上だと思う…。
  8. 世界一の国土を持つ国家だが、農業に使える土地が国全体の面積の3分の1程度しかなく、冬に凍らない港(不凍港)も少ないため第一次産業には不向き。
  9. ソビエト連邦時代は中国の親分ポジションだったが、現在は中国が経済面で力をつけたため、むしろロシアが中国の舎弟扱いである。
    • そもそも人口は中国の1割程しかいないが、それでも日本よりは少し多い。
      • ただロシアは一人当たりGDPだと日本の3分の1程度しかない。軍事大国であるのは間違いないのだが、決して経済大国とは言えまい。
  10. 先進国以外で唯一、主要国首脳会議の参加資格を得た国だが、2014年以降は停止されている。
    • 名前もG8からG7に戻された。
  11. 人口が露よりずっと少ない韓国よりもGDPが低い。
  12. アメリカと並ぶ軍事大国であり国際社会での地位は高いが、その割に国民生活は貧しい。
    • 大半の国民は新興国より貧しい生活をしているらしい…。
  13. 未だに北方領土を返してくれない。
    • 未だに帝国主義思想が強く残っており、一度奪った領土をなかなか返さない。
    • 沖縄小笠原諸島をちゃんと日本に返還したアメリカ、中国に香港を返したイギリス、中国にマカオを返したポルトガルなどとの大きな違い。

ウクライナ

  1. ソ連崩壊による独立以来ロシアに狙われてきた。
    • 特にプーチン就任以降、2014年にクリミアをロシアに奪われ、2022年にロシアに侵攻されてしまう…。
    • 1930年代には同時期の日本の東北地方みたいな飢饉も発生している。
    • 第二次世界大戦で千万単位の死者も出した。
  2. 大昔のキエフ・ルーシの栄光は何処へ行った位、近現代ではロシアに苦しめられている。

ベラルーシ

  1. 「欧州の北朝鮮」という不名誉なあだ名が付いてしまった独裁国家。
  2. ヨーロッパで唯一の死刑がある国。

モルドバ

  1. 欧州の最貧国と言われている。
    • 一人当たりGDPで言えば東南アジアの比較的発展している方の国よりも低い(規格外のシンガポールを除外しても、の話である)。
  2. 旧ソ連時代は工業・農業共に悪くなかったのだが、ソ連崩壊によって急速に失速してしまった。

バルト三国

  1. 未だにロシアに対する敵対感情が非常に強い地域。
  2. 日本では一括りにされることが多いが、それぞれの国の歴史や文化は大きく異なる。

エストニア

  1. 欧州で最もエイズの蔓延が深刻な国。
    • ソ連崩壊後の貧しさから安い値段で買えるヘロインに手を出す若者が急増し、注射針から一気にHIVが広まったと言われている。

ラトビア

  1. 首都リガとその周辺は先進国並みにインフラが発達しているが、それ以外の地域は未だに貧しいまま。

リトアニア

  1. 恵まれた環境から農業が盛んな国だが、工業力ではエストニアやラトビアに大きく後れをとっている。

コーカサス

ジョージア

  1. かつてはソ連に属していた国の一つだが、南オセチアアブハジアを巡ってロシアと戦争になり、負けて領土を奪われてしまった。
    • それが原因でロシアと国交断絶し、国名も変えた。(旧名称のグルジアがロシア語由来だったため)
  2. ウクライナと共に独立国家共同体(CIS)から脱退した国の一つである。(バルト三国は最初から入っていないのでノーカウント)
  3. 近年の経済発展は目覚しい…らしいのだが、未だに旧ソ連構成国の中でもモルドバやアルメニアと並んでかなり貧しい国の一つ。
    • 隣国のアゼルバイジャンと違って資源に乏しく、自給できるエネルギーは水力発電くらい。
    • ブドウや柑橘類の栽培くらいしかマトモな産業が無い。

アルメニア

  1. トルコやアゼルバイジャンとの関係は最悪。
    • 前者はアルメニア人虐殺に関する歴史認識で揉めているため。後者はアルメニア人が多いナゴルノ・カラバフ州の領土を巡って対立している。
  2. ハンガリーとも国交断絶している。
    • 理由はかつてハンガリー国内でアゼルバイジャンの軍人ラミル・サファロフがアルメニア人を殺害する事件が発生した際、サファロフの身柄をアゼルバイジャンに戻したため。
  3. 周辺の国々との関係が悪いため資源を輸入することができず、唯一自給できるエネルギーは原子力発電くらいしか無い。
  4. アルプス・ヒマラヤ造山帯に属しているため地震が多い。

アゼルバイジャン

  1. アルメニアとの間に深刻な領土問題を抱えている。
    • 北方領土(日本vsロシア)や尖閣諸島(日本vs中国)の比では無い。未だに沢山の地雷も埋まっている。

中央アジア

カザフスタン

  1. 中央アジアの国なのに内戦によってソビエト連邦に併合されヨーロッパ化が急速に進んでしまった。
  2. 海に面していない国としては最大の面積(日本の約7倍)を持つが、国土の大部分が砂漠地帯かステップなので人口の大部分は首都のヌルスルタン(旧アスタナ)と最大都市のアルマトイに集中している。

トルクメニスタン

  1. 永世中立国を自称している割には、未だにロシアや中国の影響が強い。
  2. ソ連から独立した後も独裁体制が続いており、特に初代大統領だったサパルムラト・ニヤゾフは2006年に亡くなるまで個人崇拝を伴う独裁政権を維持していた。
    • ただしニヤゾフ家による世襲政治では無いため北朝鮮よりはナンボかマシ。
    • その後は多少マシになったものの、未だに民主化されていない。
  3. それでも国民の不満がそこまで大きくないのは、石油や天然ガスが豊富に採れる国であり経済的にはそこまで貧しくは無く、それをちゃんと国民に還元しているからである。
    • そのためシンガポールと同様に成功した北朝鮮とも言われている。
  4. 運転免許証を取るのが世界で最も難しい国らしい。
    • 理由はニヤゾフが書いた著書を暗記しなければ合格できないから。
  5. 旧ソ連構成国の中でも最も平均寿命が短い国。
    • 70歳を大きく下回っている。

キルギス

  1. 旧ソ連構成国の一つ。
  2. かつてはアラ・カチュー(誘拐婚)という恐怖の風習があった。
    • 男性が街で見かけた知らない女性を誘拐して自宅に監禁し、そのまま結婚するというもの。
      • ストーカー行為を合法化したような風習であり、殺人事件に発展したケースも存在する。
    • 流石にキルギス政府も事態を重く見て、1994年にこの風習を禁止している。

ウズベキスタン

  1. かつては旧ソ連構成国の中では数少ないアメリカと仲が良い国だったが、アンディジャンで反政府デモを武力で鎮圧した際に多数の死者が出たことから急激に関係が悪化した。
    • なお日本との関係は現在も良好である。
  2. 世界に2つしか無い二重内陸国(海に出るために最低でも2回国境を越えないといけない国)の一つ。

タジキスタン

  1. 旧ソ連構成国の中でも貧しい国の一つであり、綿花の栽培やアルミニウムの生産くらいしかマトモな産業が無い。
    • 国外で働く出稼ぎ労働者からの送金が歳入の中でかなりの割合を占めている。
  2. アフガニスタン産の麻薬の経由地となっている。

関連項目