星の終焉

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超新星[編集 | ソースを編集]

  1. かなり大きな星の断末魔みたいな現象。大爆発をひきおこす。
    • 太陽くらいの星では超新星にはなれない。ある程度ふくらんで赤色巨星になったあと、爆発することなくしぼんで白色矮星になる。
  2. 名前からすると新しい星が生まれる現象みたいに思えるが、まったく逆で、いわば星の葬式みたいなものである。
    • だから新人タレントや新人歌手や新人俳優を「期待の新星」と言うのはアリだが、強調しようとして「期待の超新星」と言ってしまうと、一発屋で終わる含みになる。
      • その法則だと「新星」もNGではないかと。かと言って「期待のTタウリ型星」じゃ語呂が悪いし…。
        • ま、新星の場合は、複数回爆発することがあるようだから、一発屋の含みは無いでしょう。また言葉としては文字通りの「新しい星」も意味しうるし。
      • 平安時代の誰か(誰だっけ?)が、昼間でも見える光を星が生まれる瞬間の物だと勘違いしたから「超新星」。
        • 藤原定家ですね。
    • つーか、韓国に思いっきりいるじゃん。
  3. この大爆発のおかげで、リチウムより重い元素がそこらじゅうにばらまかれ、惑星や空気や水や生命の素となる。
    • もともと宇宙空間にあったのは水素とヘリウムだけ。リチウムより重い元素は、恒星内部の核融合反応によって作られたもの。
      • 初期宇宙でもごく微量のリチウムとベリリウムは存在したはず。あと鉄よりも重い元素は超新星爆発の際に生成されたもの。
  4. 超新星爆発のあとに残った中心部の残骸は、中性子星かブラックホールになる。
  5. 超巨星が超新星爆発を起こすときに最初に観測されるのは重力波の放出らしい。
    • アインシュタインの予想した通りだったんですよね。観測に向けて世界各国で取り組みが始まっている。

白色矮星[編集 | ソースを編集]

  1. 太陽くらいの大きさの星が最期を迎えるとこれになる。
    • 宇宙にある大部分の星の末路でもある。
    • 地球より小さいくらい。
      • 中性子星ほどではないが密度が高く、角砂糖1個分くらいの重さが100万トン(だっけ?)くらいある。
  2. 水素を全部消費し、ヘリウムも使い切り、その他の元素も燃やし尽くして、鉄とかそんな成分ばかりになっている。だからとても重い。
    • 白色矮星で終わる場合はそこまで核融合反応は進まない。せいぜい酸素・炭素止まり。
  3. 「白色彗星」ではない。
    • かつて「さらば宇宙戦艦ヤマト」制作の際、SF監修の豊田有恒氏が「今度の敵は白色矮星から来たことにしましょう」と提案したが、西崎監督が「白色矮星なんてシロートにゃわかんねえよ。そうだ、『白色彗星』にしよう。そのほうがカッコいいだろ」と強引に変えてしまったそうな。
      • SF関係者には大ヒンシュクで、「もう西崎とは関わるな」という声が湧いたとか湧かなかったとか。
        • SF作家の山本弘氏も上記のエピソードと西崎氏のワンマンぶりを知っていたため、ヤマト新作の科学考証を依頼された際に丁重にお断りしたとか。それにしても晩節を汚しまくった感半端ないな、西崎監督って。
  4. 元の姿の時の余熱で光っているので、その後はただ冷えるだけ…最終的には全く光らなくなり黒色矮星となる。
    • 黒色矮星は炭素が多く、さらに高温高圧で圧縮されたという特徴を持つのでダイヤモンドでできているらしい。

中性子星[編集 | ソースを編集]

  1. 大きな星が最期を迎えると、超新星爆発のあとこれになる。
  2. 鉄程度の強度では自分の重さに堪えきれず、重力収縮を起こしたもの。
    • 言い換えると、重力の大きさに電磁気力が負けた状態。原子の中の電子が原子核に押し込まれ、電子(マイナス)と陽子(プラス)が反応して全部中性子になってしまったもの。要するに中性子のカタマリ。
  3. 直径は数十キロくらい。
    • でも現役恒星だった頃の角運動量がそのままなので、ものすごい速さで自転している。数秒から1/100秒に一回転くらい。
    • そのためもあって強力なX線を出しているものが多く、それでこんなに小さいのに見つけることができる。
    • 数秒から1/100秒くらいのサイクルでX線が変動するので、脈動星(パルサー)とも呼ばれた。
    • でも質量は太陽の1.4~3倍くらい。よく「角砂糖1個分の容積で10億トン以上」と例えられる。

ブラックホール[編集 | ソースを編集]

  1. さらに大きな星が最期を迎えると、これになる。
    • 銀河の中心にもあると考えられている。さらに、銀河が最期を迎えると特大のブラックホールになるんじゃないかという説もある。
      • ブラックホールが活発に活動するのは1万年くらいだから、銀河の中心のブラックホールは休息状態にあるとする説もある
  2. 原子核の硬さでも自分の重さを支えきれず、重力崩壊を起こしたもの。
    • 原子核で支えきれないと、もうそれ以上の強度を持ったものがないので、とことんまで潰れてしまう。あげく、空間に穴をあけてしまう。
      • 別の空間につながっているんじゃないかという説もある。
        • 別の宇宙に繋がっているという説もある。
          • あれは空間の歪み。重力で空間は歪む。ブラックホールは重力は無限大だから歪みも無限大になるという理屈。
  3. 脱出速度が光速を超えているので、吸い込まれたら何も出てこられないし、どんな電磁波を使っても見ることができない。
    • 単独で存在している場合はまず観測不可能だが、連星の片方がブラックホールだと、相棒の星からすごい勢いで物質が吸い込まれているので、間接的に存在がわかる。
      • 莫大な量のX線を出しているから見つけられるらしい。
  4. タイムマシンになるかもしれないらしい。
    • 宇宙の中で静まっている暗黒の星というイメージが強いが、実は角運動量がやっぱり保存されており、中性子星どころではない超高速で自転している。
    • そのため、遠心力によって、球形が保てずドーナツ型になっている可能性があるそうな。
    • ドーナツの穴を、シュヴァルツシルト臨界に触れないよう通り抜けられれば、潰されることなく別の時空に抜けられるかもしれないというのだが、さて……
    • ちなみに、ドーナツ状の顔を持っていた悪魔超人ブラックホールは、なかなか正確な姿だったことになる。
  5. ブラックホールと対を成すと言われている物質が噴出す空間の穴「ホワイトホール」は未だ見付かっていない。
    • ホワイトホールは時間反転した宇宙にしか無いという説もある。しかしその宇宙で見ているとやっぱりブラックホールに見えるだけなので、事実上は見ることができないのかもしれない。
    • 準星がホワイトホールではないかと思われたこともあったが、初期宇宙のものすごく明るい銀河であったことが判明。
    • この宇宙でホワイトホールはただひとつ、つまりビッグバンがそれなのではないかという考え方もある。
      • 宇宙全体が超巨大ブラックホールに飲み込まれて、物質も空間も時間も無くなって・・・極限まで圧縮されたエネルギーの解放がビックバンなら、ブラックホールは「宇宙の卵」の作成過程かもしれない。
  6. この漫画には自由自在に操れるキャラがいるが、どう考えても無茶。
  7. ブラックホールに吸い込まれる時にどんどん吸い込まれてるものは光速に近づいていくからはたから見るとものすごくゆっくりとしか進んで見えないらしい。
    • というか静止して見える。
    • でも実際にはブラックホールの重力の影響力で波長が無限に引き伸ばされてしまうので、見えなくなる。
  8. 多分ブラックホールの中で最も名の知れたものは"はくちょう座X-1"。