Chakuwiki的業界地図
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商社(商事)[編集 | ソースを編集]
- 一般的に商業に関するありとあらゆることを手掛ける商社を『総合商社』、輸出・輸入業や海運など一部に特化した商社を『専門商社』と呼ぶ。
- 実は「総合商社」は、日本独自の業態とされ、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅、以上を指して「5大商社」と呼ぶ。
- ほかにも双日や豊田通商が入る場合があり、これらが入る場合は「7大商社」と呼ばれることも。
- 何故日本特有の業態と言われているかと言うと、中高の日本史で出てきた『財閥』が根幹にあるらしい。
工業[編集 | ソースを編集]
自動車[編集 | ソースを編集]
- 古くから、トヨタ・日産・ホンダの「ビッグ3」が、日本の自動車業界を牽引。
- この3つの会社は、会社のカラーについても三者三様。
- トヨタは、ダイハツやマツダ、スズキにスバルといった同業者に出資したり、デンソーや豊田自動織機といったグループ会社にそれぞれ専門的なことを一任する『ファミリー型』。
- 日産は、ご存じルノーの支援を受けつつ、瀕死の状態に陥っていた三菱自工を救済。持ちつ持たれつの『兄弟分型』。
- 誰の手も借りず、誰にも手を貸さず、我が道を往くホンダの『一匹狼型』。
家電[編集 | ソースを編集]
- 日本では古くから、松下・日立・東芝・三菱…といった家電メーカーがしのぎを削っていた。
- しかし、近年では安価な海外メーカーの製品に押され気味。
日用品[編集 | ソースを編集]
- 最大手はユニ・チャーム。老舗のライオンやフマキラーから、お馴染みのアース製薬やエステー、新鋭のレックまで、強豪揃い。
小売業[編集 | ソースを編集]
小売業界全体[編集 | ソースを編集]
- 全体的な順位では、トップはセブンイレブンやイトーヨーカ堂を擁するセブン&アイ・ホールディングス。それを、イオンやファーストリテイリング(ユニクロの運営会社)などが追いかける。
コンビニ[編集 | ソースを編集]
- 日本におけるコンビニの大手といえば、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートが、いわゆる「3強」と言われている。
- かつては、サークルKサンクスが大手に近い存在であったが、ファミリーマートに飲み込まれたことで、3強時代に突入。
- 一方で3強の他に、北海道のセイコーマートや中四国のポプラに代表されるように、それぞれの地方で、3強と同等またはそれ以上の強みを見せるローカルコンビニも存在する。
- 事実、北海道ではセコマが強過ぎるため、3強以外の本州のコンビニ(ミニストップ・デイリーヤマザキなど)が進出できていない。
- 沖縄はコスト問題が絡むため3強以外が進出できていない。セブンイレブンの進出が遅れたのもこのため。
- かつては、有力と言われながらも儚く消えて行ったコンビニも多い。
- 90年代前半、若い頃のダウンタウン出演のCMで一世を風靡した『am/pm』。ファミリーマートに買収され、消滅。
- 関西では近鉄がフランチャイジーだった。そのため今も近鉄の駅コンビニはファミリーマート。
- 同じブランドをダイエーが使っていて裁判になりそうになったことがある。
- 群馬を中心に東北・新潟・北関東で強勢を誇ったセーブオン、神奈川を中心に人気だった可愛い図柄のスリーエフもLAWSONに吸収されてしまった。
- かつては全国のあちこちに存在した、もみの木マークでお馴染みの『SPAR』。しかし、他社に買収され、最後まで残った北海道も『ハマナスクラブ』となり、屋号は消滅。
- 鉄道会社系コンビニも結構あったが、ことごとく大手3社に呑み込まれて姿を消した。
- 今思えば、サークルKサンクスも可哀想な末路を辿った。特にサンクスは、初代親会社の長崎屋の倒産、ユニーに売られる形でのサークルKとの合併、そしてファミリーマートへの吸収と振り回され、最終的には屋号消滅…。
- 90年代前半、若い頃のダウンタウン出演のCMで一世を風靡した『am/pm』。ファミリーマートに買収され、消滅。
- 日本のコンビニ第1号は『セブンイレブン説』と『セイコーマート説』の2つが存在するらしい。
- さらに『ココストア説』も存在するという。実にややこしい。
- かつては今と比べて地域により棲み分けができていたように思う。例えば関西では1990年代までセブン-イレブンが未進出だったためローソンの1強状態だった。ファミリーマートも関東系だがセブン-イレブンよりは関西進出が早かった。
- 名古屋をはじめ中京圏ではサークルKが強かったが、最終的にはファミマに合併された。
- ローソンもセブン-イレブンの攻勢やかつての親会社であったダイエーの凋落により関西でも以前ほどの勢いはない…。
- 今や流通業界最大手になったイオングループだが、コンビニは今1つ弱い(ミニストップがあるものの3強には及ばない)。
薬局・ドラッグストア[編集 | ソースを編集]
- 今、一番移り変わりが激しいのはこの業界である。
- 各地の有力ドラッグストアが全国の薬局チェーンやローカルのドラッグストアを買収する、まさに『戦国時代』状態。
- 各地の有力ドラッグストアは以下の通り。
- イオン系列でツルハHDとウエルシアHDを要するハピコム。
- マツモトキヨシとココカラファインが合流してできたマツキヨココカラ&カンパニー。
- 配置薬でお馴染みの富士薬品の傘下であるセイムス。
- 調剤薬局部門では業界最大手のアイン薬局を擁するアインホールディングス。
- 各地方でもドラッグストア同士の激しい戦いが繰り広げられている。
- 北海道では、ツルハドラッグ・アイン薬局・サツドラの三大地場企業による激しい戦いが繰り広げられている。
- そんな中、買収は特に行わず自力でじわじわと北上しつつある福岡のドラッグコスモス。
- なお、南下には失敗している(戦略ミスが大きいけど)。
- ライバルが拡大の一途を辿るなか、一時期は業界2位の位置だったスギ薬局は見事に取り残され、業界6位にまで転落。
- ココカラファインとの合流に失敗したのは痛かった…。
スーパーマーケット[編集 | ソースを編集]
- 全国的なのはイオングループ。
- イトーヨーカドーは西日本に少ない。
- そのためなのか中四国・北九州を守備範囲とするゆめタウンと提携している。
- 関西では平和堂やオークワ、東海地方ではユニー、九州本土ではサンリブ・マルショク、沖縄ではサンエーが多い。
- 東日本はイオン以外にこれといった総合スーパーがないように思える。
- 北海道では、北雄ラッキーやアークスといったあたりがイオン系と激しい戦いを繰り広げている。
- 関西地方は、スーパー玉出や関西スーパーに代表されるように、激安スーパーの『激戦区』とされている。
- 生協系列(コープさっぽろ・コープこうべ…etc)は大都市圏に強い。
- 反対に、農協系列(Aコープ・ホクレンショップ…etc)は当然、地方の町や村で威力を発揮。田舎民の強い味方である。
- 中には、成城石井に代表される『富裕層向け』のスーパーも存在する。
- 近年では、アメリカから『コストコ』という黒船が来襲している。
- かつて『王者』として君臨したダイエーの落ちぶれっぷりには、涙を禁じ得ない。
- 一時は東のヨーカドー、西のダイエーとも言われてたが…。
- 銀行の不良債権問題の象徴として目の敵にされたことを考えると、生き残れただけでもマシ(しかもまだそこそこの規模)。ヤオハンやマイカルに至っては派手に散った。
- ライフは関東にも関西にも店舗があるので全国展開していると思いきや、この両地域のみの出店で間の中部(東海)地方には店舗が存在しない。
- 大都市圏ではコンビニ並みの大きさの小型スーパーも数多い(まいばすけっと、リコスなど)。
- イオンでは、ミニストップを出店する代わりに、まいばすけっとを出店する地方も(例:北海道)。
- 昨今の物価高では、OKスーパーに代表されるディスカウントスーパーは「庶民の味方」として重宝がられる。
家電量販店[編集 | ソースを編集]
- 有力なのは、ヤマダ電機やケーズデンキ、ビックカメラグループ。
- ヤマダ電機は本社所在地の群馬周辺や合併した旧ベスト電器の勢力圏である九州、ケーズは本社所在地の茨城や傘下にしたデンコードーの勢力圏である東北において強い。
- 一方でコジマは凋落し、ビックカメラの傘下になってしまった。
- かつては、ヤマダ電機・ケーズデンキ・コジマの三者を『北関東のYKK』と呼ばれていた。
- エディオンは旧デオデオの勢力圏だった中国地方、旧エイデンの勢力圏だった東海地方が主な勢力圏。
- また、傘下の100満ボルトの本拠である北陸地方と、勢力圏である山陰地方と北海道も影響下にある。
- 一方関西は、上新電機の一強。
- かつてはニノミヤや中川ムセンなど地場の家電量販店が頑張っていたが、ヨドバシ梅田のオープンで買い物客が日本橋から離れたのに加え、ヤマダ電機やケーズデンキなど関東勢の殴り込みに遭ってことごとく潰れていった。
- 京都にはタニヤマムセン、神戸には星電社もあった。
- かつてのミドリ電化の本拠地だった関係でエディオンも強い。
- マツヤデンキもヤマダ傘下となった。
- かつてはニノミヤや中川ムセンなど地場の家電量販店が頑張っていたが、ヨドバシ梅田のオープンで買い物客が日本橋から離れたのに加え、ヤマダ電機やケーズデンキなど関東勢の殴り込みに遭ってことごとく潰れていった。
- 大都市の中心部ではビックカメラやヨドバシカメラが店舗を構える。
- また、関東ではノジマが、本拠地の神奈川を中心に幅を利かせる。
- かつて、『九州の雄』と呼ばれ、業界最大手の座に君臨したこともあるベスト電器も、現在はヤマダ電機の軍門に下る。
- 首都圏にも、石丸電器やサトームセン、さくらやにダイクマ…といった有力企業もあったが、全て廃業や他社に買収されるなどして消滅。
ホームセンター[編集 | ソースを編集]
- カインズ、DCM、コーナン、コメリの四つ巴状態。
- カインズは関東エリアで幅を利かせる。
- ただ北関東エリアは、ジョイフル本田が圧倒的に強い。
- DCMは、北海道・東海・四国で他社を圧倒。
- ちなみに、北海道はホーマック、東海はカーマ、四国はダイキの本拠地。
- 関東はケーヨーデイツーが展開するが、買収当初は完全子会社化ではなかったのでやや独自性が残る。
- コーナンは、関西では一強状態。
- コメリは、地元の新潟を中心に信越地方ならびに北陸で高いシェアを集める。
- 沖縄はどの大手チェーンもあまり強くない(代わりにメイクマンが強い)。
- 西日本ではナフコの影響力も強い。
- 近年では、ニトリが島忠を買収してホームセンター戦線に参戦したり、アークランドサカモトが格上のビバホームを買収したりと面白い展開を見せている。
- ニトリはDCMとの買収合戦の末に島忠を手に入れたが、もしDCMが勝っていたら、DCMはカインズから業界トップを奪っていただけに、業界内外から注目された。
- かつて東急系列のホームセンターだった『東急ハンズ』は、東急の手から離れて、カインズの傘下となる。
百貨店[編集 | ソースを編集]
- 関東では三越伊勢丹が、関西では阪急阪神(H2Oリテイリング)や大丸が強い。
- そういった中高島屋は大阪が本社だが、関東でも頑張っている。
- 三越はかつて大阪や神戸にも店舗があったが、相次いで撤退した。
- 伊勢丹に関しては関西進出が遅く(1997年にJR西と共同で京都駅ビルに出店したのが最初)、京都では大成功したものの大阪では既存勢力にやられて敗退した。
- 中京圏では松坂屋が強いが、今は大丸と経営統合している。
- 大阪でも天満橋と樟葉にあったがともに撤退、なぜか高槻だけが残っている。
- そごうの凋落には目を覆いたくなる。
- かつては大阪を代表する百貨店の1つだったものの、バブル期の過剰出店がきっかけで倒産、西武と統合後セブン&アイHDとなるものの、セブン&アイは2023年になって手放した。まさに失われた30年を象徴するように流転した。
- 心斎橋の本店が撤退して久しく、その後も神戸(三宮)と西神が長く営業を続けたが前者は阪急百貨店に移管され後者は閉店し、大阪発祥なのに関西から完全に撤退した。
- かつては大阪を代表する百貨店の1つだったものの、バブル期の過剰出店がきっかけで倒産、西武と統合後セブン&アイHDとなるものの、セブン&アイは2023年になって手放した。まさに失われた30年を象徴するように流転した。
- 鉄道会社系列の百貨店は、それぞれの街の発展に貢献するほど、街と密接な関わりを持つ。
- 池袋を例にとって見れば、西武百貨店の前身の百貨店が池袋駅に出店してから、急速的な発展を遂げた。
- 北海道では、札幌市では三越や丸井今井、大丸に東急百貨店とデパートが順調に生き残る一方で、札幌以外の地方都市ではデパートの撤退・廃業が相次ぐ。
- 旭川では丸井今井と西武が撤退。函館では棒二森屋が、帯広では藤丸デパートが、それぞれ廃業。
- 旭川のデパート『マルカツ』の廃業時に至っては、悲惨以外の何物でもない。
ガソリンスタンド[編集 | ソースを編集]
- かつては10社以上がしのぎを削る激戦区だったが、その多くがENEOSに飲まれていった。
- 1999年当時のガソリンスタンドのうち現在ENEOSとなっているのは、日本石油・三菱石油・九州石油・JOMO・エクソン・モービル・三井石油・ゼネラルの8ブランドにのぼる。
- 業界2位の出光興産も2019年に昭和シェル石油と経営統合した。
- そのあとにはコスモ石油、キグナス石油のKYGNUS、太陽石油のSOLATOなどが続く。
- 田舎には、農協系のガソリンスタンドも存在する。
- 例えば北海道なら、ホクレンのSS(サービスステーション)が各市町村につき、一軒は存在する。
通信販売[編集 | ソースを編集]
- 現在は、ジャパネットたかたの一強状態。
- かつては、日本文化センターや日本直販が強い時代があった。
- 80年代から90年代にかけて両社とも、朝や昼の民放各局のワイドショー番組のスポンサーを勤めていたことが多かったため、CMを見ていた人も多いはず。
物流[編集 | ソースを編集]
運送会社[編集 | ソースを編集]
- 一般的な運送会社と言えば、日本郵便(ゆうパック)・ヤマト運輸(クロネコヤマト)・佐川急便…などが思い付くだろう。
- また、『引っ越し専門』の運送屋も存在する。
- アート引越センターや引越しのサカイなどがこれに該当。
- 特徴的なのは、各社にマスコットキャラクター的な名称が存在すること。
- 有名なところで言えば、ヤマト運輸のクロネコや佐川急便の飛脚、西濃運輸のカンガルーなど。
- また古くは、日本通運のペリカンやフットワークエキスプレスのダックスフントなども存在した。
- 日本郵便と日通は元は国営企業だったのを民営化したもの。
- 日通は旧国鉄と繋がりが強く、国鉄の駅前に営業所がよく存在した。
- 鉄道会社系列も多い(名鉄運輸・近鉄エクスプレスなど)。
- 福山通運もかつて近鉄系列だった。
- かつて西武運輸もあったが、今は西濃運輸の系列となっている。
- 阪神系列の山陽自動車運送は「タイガー便」を名乗っている。もちろん、同じ系列の阪神タイガースにちなんだもの。
- ただ社名を見ると山陽電鉄系列と誤解されやすいような気もする。その山陽電鉄も阪神資本は入っているが…。
交通[編集 | ソースを編集]
航空[編集 | ソースを編集]
- 日本では、大きく分けたらJAL日本航空とANA全日本空輸(全日空)の2社体制。
鉄道[編集 | ソースを編集]
- 日本では、元の国営鉄道にあたるJRグループと、元から民間会社のいわゆる『私鉄』と呼ばれる会社の長年のシェア争いが主となっている。
- 他に地下鉄や路面電車を中心とした公営鉄道もある。
- 大阪の地下鉄はかつて市営だったが後に民営化された。
- 他に地下鉄や路面電車を中心とした公営鉄道もある。
バス[編集 | ソースを編集]
- 大半の大手鉄道会社は、系列のバス会社を持っている。
- 無論、旧国鉄のJRだって例外ではない。
- 東京都交通局(いわゆる「都バス」)のように、公営バス会社はかつてほとんどの地方都市には『地域の足』として必ず存在した。
- しかし、2000年代ごろより、民営化したり、民間会社に路線等を譲渡するなど、バス事業から撤退する都市も増えつつある。(札幌市、大阪市、熊本市…など)
食品業界[編集 | ソースを編集]
飲料[編集 | ソースを編集]
- ビール
- キリン・アサヒ・サントリー・サッポロの4社で分け合う。
- 沖縄のオリオンビールはアサヒ系。
- その昔、アサヒとサッポロは同じ会社だったことがある。
- ソフトドリンク
- ビール系3社の系列であるキリンビバレッジ・アサヒ飲料・サントリーフーズとコカ・コーラが主。
- サッポロ飲料はポッカと合併した。
- 他に、「おーいお茶」の伊藤園や乳酸菌飲料とスワローズでお馴染みのヤクルト、コーヒーで知られるUCC上島珈琲…などが中堅クラスで頑張る。
即席めん[編集 | ソースを編集]
- 「不動の王者」日清食品とその他大勢といった具合。
- チャルメラや一平ちゃんの明星食品は、日清食品ホールディングス傘下。すなわち、日清の弟分にあたる。
- 日清・マルちゃん(東洋水産)・サッポロ一番(サンヨー食品)・明星・エースコックが5大メーカーとされている。
- 全国的では日清が強いのに対し、その他各社では人気に地域差があるのもこの業界では大きな特徴。
- マルちゃんの東洋水産やサッポロ一番のサンヨー食品は東日本を得意とするのに対し、エースコックなどは西日本を得意とする。
- 東洋水産は、特に北海道で強さを発揮。北海道限定商品の『焼きそば弁当』は、道民のソウルフードとして確固たる地位を確立。王者・日清や、本州ではカップ焼きそばの代名詞であるペヤングの侵攻も寄せ付けない。
- また、それぞれの地方で人気を博す即席めんもあって、東海のスガキヤや九州のマルタイ・サンポー食品、四国の徳島製粉などがその代表格。
- イトメンは兵庫県にあるメーカーだが、なぜか地元近畿ではなく北陸で人気がある。
- ニュータッチのヤマダイは、地元の茨城県を中心に関東ローカルと思いきや、地味に全国展開しているものの、関東以外では無名の存在である。
- ペヤング(まるか食品)もだが、かつては関東ローカルだったため。
- 九州ではマルタイを中心に棒ラーメンも人気。
- ペヤングで有名なまるか食品は東北以南の本州地方では人気なのに対し、北海道ではまるで知名度がない。それは、北海道がマルちゃんの焼きそば弁当の「牙城」であるため。
- とは言えかつては関西をはじめ西日本ではほとんど扱っていなかった。
- ハウス食品は九州限定でデファクトスタンダードじゃないかってくらい強い。
- というか、うまかっちゃんがハウスの製品ということに気づきにくい。
- 本社は大阪にあるので、関西エリアでも「好きやねん」という商品を発売している。
- かつてはもっと商品数が多く「うまいっしょ」「本中華」「王風麺」といった商品も存在していた。
- ただし袋麺だけで、カップ麺は発売していない。
- かつてはもっと商品数が多く「うまいっしょ」「本中華」「王風麺」といった商品も存在していた。
- マルちゃんの東洋水産やサッポロ一番のサンヨー食品は東日本を得意とするのに対し、エースコックなどは西日本を得意とする。
- 日本で初めての即席ラーメンは、日清の「チキンラーメン」……ではなく、三重県にある松田食品という会社が作った。
- その松田食品、現在は『おやつカンパニー』という会社になっている。そう、あの『ベビースターラーメン』の会社である。
- 北関東に本社を置く大黒食品工業や麺のスナオシは100円ショップなどで売られる廉価版を中心に展開している。
- ペヤングのまるか食品も、ニュータッチのヤマダイも、北関東なので、意外と北関東は隠れたラーメン処である。
- それどころか大手の1つであるサンヨー食品も発祥は群馬県で、工場もある。
- ペヤングのまるか食品も、ニュータッチのヤマダイも、北関東なので、意外と北関東は隠れたラーメン処である。
- 中には、あっと驚く意外な会社も即席ラーメンを出していた、または現在も出しているケースも。
- 例えば、カネボウ化粧品(当時)の食品部門にあたるベルフーズ(現・クラシエ)は、『ホームラン軒』というカップ麺を出していた。
- 今はテーブルマーク(かつてのカトキチ)に譲渡されブランドそのものは存続(但し製造は寿がきや食品へ委託)。
- ハムやソーセージのイメージが強い丸大食品も、1990年代まで即席ラーメンも製造していた。
- カレーで有名なエスビー食品も「ホンコンやきそば」という商品を地域限定で発売している。
- 乳酸菌飲料でお馴染みのヤクルトは、クロレラ入りのラーメンを販売していたことがある。
- 一般では、ヤクルト契約者限定で市場に出回ることはないが、スワローズの選手はタダで食べることができるらしい。
- ちなみに、いまはクロレラに代わって青汁の粉末が入っている。
- 一般では、ヤクルト契約者限定で市場に出回ることはないが、スワローズの選手はタダで食べることができるらしい。
- お茶漬けの永谷園は、ラーメンの本場・旭川の製麺所を買収して、通信販売限定で袋麺を売っている。
- 例えば、カネボウ化粧品(当時)の食品部門にあたるベルフーズ(現・クラシエ)は、『ホームラン軒』というカップ麺を出していた。
菓子[編集 | ソースを編集]
- スナック菓子では、王者・カルビー(ポテトチップス・かっぱえびせんなど)を湖池屋(カラムーチョ・スコーンなど)・山芳製菓(わさビーフなど)らが追う。
- かつては、エスビー食品が『5/8チップス』や『鈴木くん・佐藤くん』などで一世を風靡するも、本業であるスパイスの事業に専念する為に撤退した。
- 一方、エスビーの宿敵・ハウス食品は、現在も「オー・ザック」や「とんがりコーン」を出している。
- また、ヤマザキビスケット(旧・ヤマザキナビスコ)は、長年『チップスター』で参戦している。
- 明治のカールは、今は西日本でしか販売していない…。
- アイスクリームは、ロッテ・江崎グリコ・森永製菓・森永乳業・明治・雪印メグミルクなどが争う。
- 兄弟会社であるはずの森永製菓(「チョコモナカジャンボ」「ICEBOX」など)と森永乳業(「パルム」「MOW」「ピノ」など)がともにアイス業界に参加しているので、長年同じ森永同志で食い合っているのが現状。
- 他に、ガリガリ君の赤城乳業やアイスまんじゅうの丸永製菓など中堅クラスも頑張っている。
- おかきや餅など米菓では新潟県が強い(亀田製菓・越後製菓など)。
- 他に愛知県も地場の製菓会社が多い。
- 北海道は、乳製品や小豆など材料には困らないので、地場のお菓子メーカーの激戦区でもある。
冷凍食品[編集 | ソースを編集]
- 各社によって、得意分野が異なることが大きい特徴。
- 冷凍餃子を得意とする味の素。
- チャーハンとから揚げを得意とするニチレイ。
- あんかけ焼きそばなどを得意とするマルハニチロ。
- 旧カトキチ時代より冷凍うどんを得意とするテーブルマーク。
- 冷凍スパゲティでは、『オーマイ』のニップン(旧・日本製粉)と『ママー』の日清製粉の鍔迫り合いがここでも繰り広げられている。
- 即席麺最大手の日清食品もこの業界に参入している。
調味料[編集 | ソースを編集]
- 総合的な分野では、味の素・エスビー食品・ハウス食品…辺りが大手と言われている。
- しょうゆの分野では、キッコーマンが最大手と言われている。
- キッコーマン・ヤマサ・ヒゲタ・正田醤油・マルキンの5社が醤油5大メーカーとされる。
- ただ地域性もあり、関西のヒガシマルや九州のフンドーキンなど、独自の文化もある。
- キッコーマン・ヤマサ・ヒゲタ・正田醤油・マルキンの5社が醤油5大メーカーとされる。
- みそは、しょうゆ以上に独自の地域性があり、各地区でトップシェアが異なる。
- とりあえず東日本では、ハナマルキやマルコメ辺りが愛されている。
- マヨネーズの分野では、キユーピーと味の素の2社でほぼ独占状態にある。
- ただかつては、日本水産(現・ニッスイ)や、大洋漁業(現・マルハニチロ)など上記2社以外にもマヨネーズを出していた会社もあった。
- トマトケチャップの分野では、長年に渡りカゴメがトップ。その後にキッコーマン系のデルモンテと、ナガノトマトが続く。
- ソースの分野では、東西で全く別の展開。
- 東日本ではブルドックソースの一強状態であるのに対し、中部では地元・名古屋のコーミとカゴメが一二を争い、西日本では広島のオタフクが広く支持される一方で大阪のイカリが地元・関西中心に人気を集める…と言った具合に各地区を代表する企業が異なる。
- 食酢の分野では、長年ミツカンの独走状態。
- 焼き肉等のタレの分野では、東のエバラ(『黄金の味』など)・西の日本食研(『晩餐館』など)と言った具合。
- しかしながら、ご当地では有名なローカルタレも存在する。例えば北海道では、ベル食品の『成吉思汗のたれ』が有名。
食肉加工[編集 | ソースを編集]
- ハムやソーセージなどを生業とし、日本ハム・丸大食品・伊藤ハム+米久・プリマハムが大手とされている。
- 日本ハムは元々徳島県の発祥だが、1973年に当時の日拓ホームからプロ野球チームを買収し誕生した『日本ハムファイターズ』でその名を全国区に。今では、そのファイターズの関係もあり、北海道での事業も増えつつある。
- 丸大食品は70年代~80年代ごろにかけて『わんぱくでもいい たくましく育ってほしい』や『大きくなれよ~』のCMなどで一世風靡。丸大の名を全国に轟かせた。
- プリマハムは元々北陸の発祥。伊藤忠商事の系列で、2000年代には不祥事で廃業した雪印食品を伊藤忠が救済したことで事業が拡大した。
- 伊藤ハムは地元関西を中心に確固たる地位を築き上げる。2010年代に入ると同じ三菱商事系列で静岡の同業メーカーである米久と合流した。
外食産業[編集 | ソースを編集]
外食産業全体[編集 | ソースを編集]
- ひとつの運営会社がそれぞれの業種の子会社を束ねる『多角経営』が主。
- 例えば、「レインズインターナショナル」という運営会社を例に挙げると、傘下に焼き肉の「牛角」やしゃぶしゃぶの「温野菜」、ファーストフードの「フレッシュネスバーガー」などを束ねる。
ファーストフード[編集 | ソースを編集]
- 日本にマクドナルドが伝来した1971年以降、本格的にファーストフード店が誕生。
- ケンタッキーフライドチキンとドムドムハンバーガーは、マックの前年にあたる1970年に日本に伝来している。
- ドムドムは元々ダイエー系列だったが、ダイエーは元々マックと組む予定だったもののうまくいかなかったため独自ブランドとしてドムドムを作った。
- ケンタッキーフライドチキンとドムドムハンバーガーは、マックの前年にあたる1970年に日本に伝来している。
- 日本では、マックの伝来直後、食品会社直営のファーストフード店が相次いで誕生。
- 明治乳業(当時)の「明治サンテオレ」を皮切りに、ロッテの「ロッテリア」、森永製菓の「森永LOVE」、江崎グリコの「グリコア」、雪印乳業(現・雪印メグミルク)の「スノーピア」…次々と誕生した。
- とはいえ、この中で生き残ったのは、ロッテリアのみとなった。
- 明治乳業(当時)の「明治サンテオレ」を皮切りに、ロッテの「ロッテリア」、森永製菓の「森永LOVE」、江崎グリコの「グリコア」、雪印乳業(現・雪印メグミルク)の「スノーピア」…次々と誕生した。
- ミスタードーナツの運営元がダスキンというのも意外。
- 意外といえば、牛丼の吉野家がドーナツ屋を経営していたことがある。
- 一方で、他社と一線を画するのがモスバーガー。マックをはじめとする他社は低価格を打ち出したのに対し、モスバーガーは、少しお高めの高級路線で差別化に成功。
ファミリーレストラン[編集 | ソースを編集]
- 全国展開出来ているのはガスト(すかいらーく系)とココス(ゼンショー系)。
- ただし店舗数は前者のほうが圧倒的に多い。
- サイゼリヤは大都市中心。
- いくつか未進出県が残っている。
- ジョイフルは九州で圧倒的に強い。
- サイゼリヤ未進出県≒ジョイフルが強い県。
- 基本的に九州に近い地域ほど店舗数が多くなる。
- ジョナサンはほぼ南関東限定だが「南関東」ゆえに知名度は全国区。
- ロイヤルホストは、福岡県の発祥ながら、じわりじわりと勢力を拡大。今では業界第4位にまで成長。
チェーン居酒屋[編集 | ソースを編集]
- 1980年代頃から、つぼ八や村さ来・白木屋などに代表されるように居酒屋のチェーン店化が進んだ。
牛丼チェーン[編集 | ソースを編集]
- 「すき家」と「なか卯」を抱えるゼンショーがトップ。吉野家、松屋がこれを追いかけるマッチレース状態。
- 2000年代には、いわゆるBSE問題がこの業界を直撃。一時、牛丼屋から牛丼が姿を消すという異常事態に。
- 当時、各社はそれぞれ、牛肉以外(鳥や豚など)を使った丼でお茶を濁す期間が長く続いた。
メディア[編集 | ソースを編集]
新聞[編集 | ソースを編集]
- 日本では主に、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞を『三大紙』と呼ぶことが多い。
- 更に此処に、産経新聞を足して『四大紙』。その上に、日本経済新聞を足して『五大紙』と呼ぶこともある。
- 地域的にみると読売は関東で強く、朝日・毎日は関西で強い。
- その中間である、東海や中部地方は、中日新聞がほぼ占拠。
- またこれらとは別に、プロ野球をはじめとするスポーツの結果や芸能ネタなどをメインとする『スポーツ新聞』というのも存在する。
テレビ[編集 | ソースを編集]
- 日本では「公共放送」と「民間放送」が存在する。
- 『公共放送』は、日本放送協会(NHK)が該当。国民から徴収するお金(受信料)で成り立つ。そのため、あくまでも「国営放送」ではない。
- 『民間放送』は、一般企業(いわゆる『スポンサー』)の広告宣伝で成り立つ。日本では、5つのネットワークが存在しそれを束ねる、日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビ、以上5社を『キー局』と呼ぶ。
- また大阪に本社を置く、毎日放送・朝日放送・関西テレビ・読売テレビ・テレビ大阪、以上5社を『キー局』に次ぐNo.2の権力を持っている事から『準キー局』と呼ぶ。
- 民放テレビ局では、全国的な放送網を引くNHKに対抗する意味合いで「ネットワーク(系列)」方式を採用。
- 一番最初に結成したネットワークは、KRテレビ(現・TBS)をキー局に朝日放送・中部日本放送など16局で結成された『ジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)』。
- その他、日本テレビをキー局とする『NNN』、テレビ朝日をキー局とする『ANN』、フジテレビをキー局とする『FNN』および『FNS』、テレビ東京をキー局とする『TXN』が存在する。
- なお、複数のネットワークを掛け持ちすることを「クロスネット」という。
- また、サンテレビやテレビ神奈川、東京MXテレビなどに代表される、ネットワークに属さないテレビ局を『独立局』という。
- ただ、そんな独立局でも『東名阪ネット6』や『5いっしょ3ちゃんねる』というように、キー局を決めない互助会的なネットワーク(いわゆる『企画ネット』)を作っていたことがある。
- 一番最初に結成したネットワークは、KRテレビ(現・TBS)をキー局に朝日放送・中部日本放送など16局で結成された『ジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN)』。
ラジオ[編集 | ソースを編集]
- テレビ同様、NHKと民間放送が存在する。
- またAM局とFM局というのも存在する。
- テレビ放送の開始とともにテレビ放送を開始するラジオ局が多かった。
- 例外として、札幌テレビ放送(STV)はテレビ開局後にラジオ放送を開始した。
- 近年では、radikoやワイドFMなどの台頭により、地方のテリトリーやAM・FMの垣根が形骸化されつつあるのも、大きな特徴。
- ちなみに、一番最初に開局した民間のラジオ局は、東京ではなく名古屋の中部日本放送(現・CBCラジオ)。
- CBCの開局から2時間後、大阪で新日本放送(現・毎日放送)が開局した。
- テレビと同様にラジオにも『ネットワーク』が存在する。
- 代表的なものでは、TBSラジオをキー局とするジャパン・ラジオ・ネットワーク(JRN)・文化放送とニッポン放送が2年毎にキー局を分担する全国ラジオネットワーク(NRN)・エフエム東京がキー局の全国FM放送協議会(JAPAN FM NETWORK、JFN)などが存在。
- J-WAVEを中心とする「JAPAN FM LEAGUE」やinterfmを中心にする「MegaNet」は、キー局や準キー局を持たず、番組の企画ネットを目的とした互助会的なネットワークも存在する。
- 代表的なものでは、TBSラジオをキー局とするジャパン・ラジオ・ネットワーク(JRN)・文化放送とニッポン放送が2年毎にキー局を分担する全国ラジオネットワーク(NRN)・エフエム東京がキー局の全国FM放送協議会(JAPAN FM NETWORK、JFN)などが存在。
インフラ関連[編集 | ソースを編集]
携帯電話[編集 | ソースを編集]
- NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、楽天モバイル、以上4社の鍔迫り合い。
- docomoは旧国営会社であるNTT系列。KDDIはKDDと第二電電(DDI)と日本移動通信(IDO)の合併により誕生。ソフトバンクモバイルは当時の日本テレコムとその子会社・ボーダフォンをソフトバンクが買収したことで誕生。楽天モバイルは楽天が自前での新規参入により誕生。
IT[編集 | ソースを編集]
- この業界が注目されるようになったのは、2004年の大阪近鉄バファローズ(当時)の消滅問題に端を発するプロ野球再編騒動。
- 近鉄球団の買収を目指した堀江社長率いるライブドアが注目を集め、楽天やソフトバンク、DeNAといったIT関連企業がプロ野球チームを買収したことで、一気に世間一般に広まるようになる。
- その後も野球の次は放送業界に殴り込み、ライブドアはニッポン放送の買収をめぐりフジテレビとバトルを繰り広げたり、楽天はTBSの買収を企んだりと、話題は尽きなかった。