JR山手線で乗客同士がトラブル、首都圏の10社30線で遅れと運転取りやめ
11/31(水) ー 午前6時30分頃、JR山手線の電車内にて、乗客同士がトラブルを起こしていると車掌に別の乗客から通報があり、電車は田町ー高輪ゲートウェイ間で緊急停車した。JRによれば、乗客は
「クールビズ期間中であるにもかかわらずネクタイ・ジャケットを着用していることはいかがなものか」
という中身のケンカをしていた模様。これにより山手線は6時間ほど運転を取りやめ、通勤時間帯ということもあり影響はJR各路線にとどまらず私鉄他社にも甚大な影響が出た。
並行していたJR京浜東北・根岸線、JR上野東京ラインには乗客が一斉に殺到し積み残しが発生。これに対し客が乗務員に詰め寄ったため、JRは乗務員の安全を確保するべく両線を運転中止とした。上野東京ラインが運転を見合わせたため、直通先のJR東海道線、JR高崎線、JR宇都宮線でも多くの列車で運休・行先変更が起こった。他にも、JR横浜線は京浜東北・根岸線との直通運転を中止した。
JR東海道線、JR京浜東北・根岸線が上手く機能しなかったためにJR横須賀・総武快速線に乗客が押し寄せ、JRはこの路線について急遽運転を取りやめた。横浜駅では残された乗客が京浜急行線、東急東横線の改札に集中し、改札では多くの人でごった返す光景が見られた。
JR横須賀線が運転を取りやめたため線路を共有するJR湘南新宿ラインでは電車が発着できなくなり運転見合わせ、横浜・さいたま方面から新宿方面に向かう乗客が一斉にJR埼京線に乗りこもうとしたためJR埼京線が完全にマヒ、数分の間に運転を中止した。
JR山手線・埼京線・湘南新宿ラインが運転を見合わせた新宿駅では人々がJR中央快速線・中央緩行線に押し寄せる光景が見られた。乗客と乗務員の衝突を恐れたJRは10分後にも中央快速・緩行線と直通する総武緩行線・青梅線・五日市線全線で運転を見合わせることを決定。中央線沿線の多くの駅では客が足止めを食らった。
中央線の停車駅である八王子駅・立川駅では東京都心・横浜・川崎方面に向かうべく乗客がそれぞれJR横浜線・JR南武線に殺到、それぞれ最大150分の遅延が発生した。
茅ヶ崎駅では横浜方面に抜けるルートが、JR相模線で橋本駅まで出てから横浜線で横浜に戻るか海老名駅から徒歩で相鉄線に乗り換えるかの二択になってしまい相模線に人が殺到。首都圏の列車の中でも両数/編成数が少なかったことが災いし列車が発車できなくなる事態に発展、結局運転取りやめを決定した。
船橋駅周辺では東京方面に向かう主力路線が全線運休を発表したため乗客がJR武蔵野線・京葉線に集中。特に乗換駅である西船橋駅では混雑度合いが駅の許容人数を大幅にオーバー、上尾事件再来の可能性ありと判断した当局は西船橋の閉鎖とJR武蔵野線・京葉線の運転取りやめをJRに指示。これに呼応してJRは武蔵野線・京葉線について全線で運転を見合わせた。
JR常磐線沿線では常磐線快速が運転取りやめ、各駅停車のみになったため乗客をさばききれず、結局運転を取りやめた。直通する東京メトロ千代田線についても運転見合わせとしたためさらに混乱が拡大した。
私鉄にも甚大な影響が出た。千葉県内では先述の措置により京成本線・新京成線に乗客が集中、結果的にホームから人があふれ線路に転落した事例が多くの駅で頻発したため京成電鉄は全線で運転を取りやめると発表。一方東京メトロ東西線・東葉高速鉄道東葉高速線は直通先のJR総武緩行線が運転を取りやめたため列車が発着できなくなり同様に運転取りやめ。新木場駅ではJR・りんかい線が動かなくなり東京メトロ有楽町線に乗客が殺到、多くの駅で積み残しが発生し全線で大幅な遅れが出た。
東急東横線では横浜駅をはじめ多くの駅での乗客殺到により最大150分の遅れ、直通先の横浜高速鉄道みなとみらい線でも同様の被害が出た。これらの大幅遅れが祟り東武東上線、西武新宿線では直通運転の中止と最大180分の遅れ、一部列車の運休、行先変更が見られた。西武鉄道では線路を共有する西武池袋線でも大幅遅れが確認された。上記のすべての会社が乗り入れる東京メトロ副都心線ではこれ以上の被害拡大を防ぐために渋谷~小竹向原にて運転見合わせを画策するも、すでに直通先の多くの車両が本線上で立ち往生しており運転見合わせはかえって混乱を招くとして運転を続行。その影響で被害は直通先の全線に拡大した。
一方京浜急行線でも横浜駅で客をさばききれず、多くの行先変更や逝っとけダイヤ発動も空しく最大100分の大幅な遅延が見られた。さらに直通先の都営地下鉄大江戸線・北総鉄道北総線・京成成田空港線/押上線でも影響が波及。特に京成線では本線が運転取りやめを行ったため乗客が駅員に詰め寄る騒ぎがあちこちで発生した。
JR埼京線に直通する相鉄線はJRとの直通をとりやめ、この影響で羽沢横浜国大前駅では終日客取り扱いを中止、本線でも一部列車に運休と遅れが発生した。
JR藤沢駅・小田原駅では東京方面に向かう乗客が小田急電鉄線に押し寄せたため各地で乗客が乗り切れず、結局小田急小田原線/江ノ島線で最大140分の遅れが見られた。
JR東海道線の一部列車が直通するJR伊東線、伊豆急行線、伊豆箱根鉄道駿豆線の三路線でも一部列車に運休と遅れが見られた。
京王電鉄ではJR中央線と並走する区間で乗客がさばききれなくなると予想、京王高尾線の高尾山口~千歳烏山間、相模原線の南大沢~千歳烏山間で全列車ノンストップという異例の措置を取り、そのうえでその他区間について運転を見合わせた。このためダイヤが崩壊し、多くの列車があちこちで立ち往生する光景が見られた。
埼玉県では東京に向かうJRの全列車が大宮折り返しになってしまったため東武野田線・東武スカイツリーラインに人が集中、結果的に遅れが150分を超えることになった。運行する特急東武スペーシアも大幅な遅れに巻き込まれ、その結果直通先のJR日光線でもダイヤが乱れた。
運輸安全委員会は、今回の一件に関して重大インシデントに認定。その理由について
「山手線運転取りやめの理由があまりにも馬鹿馬鹿しく、その場でおさめれば良い事をわざわざ列車を止め、乗客がかえって混乱しその結果影響が多くの私鉄他社に及んだためで、未曽有の事故につながる可能性があると判断したため」
としている。
今回の一件で11社31線に運転見合わせ、大幅遅延、運休、行先変更が発生し、約3000万人に影響が出た。なぜか死者は出なかった。
ある乗客は、「何で乗客が多いだけで全線を運休するのか分からない。一駅でいいから列車を動かしてほしい」と、インタビューに答えた。
JR東日本は今回の一件について会見を開き、
「全ての乗客が鉄道のみで、定時に目的地に向かおうという訳の分からない根性を見せたためにこのような措置をとった。我々は悪くない」
とコメントした。
今回の影響で寝台特急サンライズエクスプレス出雲・瀬戸が大幅な遅れを伴い正午に東京駅を発車、そのため今後直通先のJR東海/JR西日本/JR四国の各路線(東海道本線・琵琶湖線・京都線・大阪環状線・神戸線・伯備線・山陰本線・山陽本線・宇野線・瀬戸大橋線・予讃線・土讃線)に大きなダイヤ乱れが予想されている。