ベタな大学院の法則

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全般[編集 | ソースを編集]

  1. 内部進学が一切無いに等しいので、大学と院で違う学校を選ぶ人が多い。
    • ある大学はとことんある。他大の院へ行く、もしくは学士で卒業する人の方が珍しいくらいに。
      • 成績優秀者は面接、というか事実上意思確認だけでエスカレーター式に進学できてしまう。
        • なお面接(意思確認)だけでもきっちりン万の受験料はかかる。
    • 海外では異なる大学に行くのが普通…らしい。
      • 日本では「学歴ロンダリング」などと(主に2ちゃんねるなどで)揶揄されている。理屈としては「入試難易度(入試問題や定員)が低いため学部入試で苦労した人の気持ちをないがしろにしている」とのことである。
        • 制度上入学すればそこの大学の学生で、卒業すればそこの大学を出たことになっているのであるから何の問題もない。入試難易度についてだが、学部は主に限られた席を配分するために志願者の一部を辞退させることが目的なのに対し、大学院は研究における基礎知識を検査するものであるため、そもそも目的が異なり単純に比較はできない。
  2. 入学試験は基本的に英語+学科毎の論文。
    • 人文科学とかは英語の他に第二外国語も課される。というか、外国語は例えば独仏というように英語以外の2か国語で受験する。
    • 最近は英語はTOEIC/TOEFLで代替できるか、学校側から指定されている。
    • 学部までと異なり、一般入試でも志望理由書と面接が課される。ただし学力試験でほぼ合否が決まり、志望理由書と面接は参考程度と思われる。
  3. 課程が多すぎて進学するまでよく分からない。
    • 修士課程はともかく、博士課程は修了年数が違う場合があるのでますますよく分からない。
    • 「○学部■■学科」が「○学部■■学専攻」に変わるだけの場合も。
      • 大学院では「○○学部」も変わると思う。一般的なのは「○○学部△△学科」→「○○研究科△△専攻」だと思う。
      • さらに、「専攻」の下に「コース」ができる。必修科目に少し変化がみられる程度。
    • もちろん学士課程にある学科は同じ専攻の大学院を持つが、大学院にのみ存在する専攻もある。
      • 教養科目を扱う教授の研究室に入る場合が当てはまる。東大の総合文化研究科や東工大の社会・人文科学系など。単科大学で学部にない分野の学生がいるのはこのため。ただし、学部にもある専攻と比べたらあまり充実していない。
      • あとは、専門職学位課程。
  4. 院生の中には社会人も結構多い。
    • かなりお年をお召しになられた院生って、何で大学院にいるのだろうか?高齢でもアカポスをゲットできるのだろうか?そもそも、博士号やアカデミックな業績もない年寄りが大学院や学会に行くのってむちゃ恥ずかしいというか世間体が悪いような気がするんだけど。
    • 研究経験や専門知識習得のため勤務先から派遣されることがある。アカデミックポストは狙っておらず修了後は勤務先に戻る。
  5. 理系はともかく、文系だと「何で院に行ったの?」と言われることが多い気がする。
    • 研究者だと今は文系でも大学院(博士課程)卒が普通です。
      • さらに、臨床心理士になりたい場合は原則として心理学を研究する修士課程を修了しないと受験資格すらもらえない。
  6. 成績が優秀だと修士・博士課程の時点で書籍を出版したり講義を持つ事ができる。
    • 大体の場合卒業後は専任講師→准教授までの昇格ルートがほぼ内定していたりする。
  7. アカハラをする教授や研究室では自殺者が異常に多いが、最近ではインターネット上で大学院の実態がばれてきているので、優秀な生徒は学部や修士でアカハラ教授や研究室から逃げる傾向がある。
    • そういうアカハラ教授はみんなから嫌われていて相手にされていないので、大学院とか象牙の塔に関して無知な学部生をだまして「大学院ではうちの研究室に来い」といい、生徒が東大へのロンダに成功しても「東大の教授はアカハラして生徒の人生を台無しにするからうちの研究室に来い」などと言って強引に拉致してくる教授がいた。
    • 具体例としてはブラック企業でよくあるような名誉棄損、恫喝・長時間の拘束のほか、行事への強制参加、雑用、下手すると就職活動を認めない、卒業させないため学会に出させない・論文を何度も突き返すなどしてくる。
    • 一応ハラスメント相談室はあるが、「教授が認めなければハラスメントとは認めない」(どこに自分の悪事を素直に認めるやつがいるか)「ほとんど処罰をしようとしない」(ひどいものでもせいぜい減給半日分とか)「相談員や審議委員会に教授(下手すると加害者)がいる」「情報共有と称して堂々と個人情報を漏らす」などなど、むしろ不満分子あぶり出しのための部署と化している。
      • したがって、何か被害を受けたらボイスレコーダーなどで証拠を取り、学外の弁護士に助けを求めるか、SNSに拡散すべし。
  8. 講義履修から各プログラム参加、休学・退学まで、学生生活のあらゆることに指導教員(場合によっては専攻長)の許可捺印が必要。「研究者として十分な研究能力をつけるため学生を指導する」建前だそうだが、何もそこまで束縛しなくても…。
    • 耐えられないなら100円ショップで指導教員の印鑑を買って自分で押してしまえばいい。心身が壊れるよりマシ。事務方は印の有無を見るだけでそれ以上は何もしない(銀行みたいに印影を細かく確認はしない)。指導教員側も追ってはこれない。なお、講義履修や各プログラム(留学)参加についてもこうして問題ない。ばれないから。
  9. 学部生が大学院の講義を取ろうとするといろいろ制限(単位数の上限、履修申告できる科目の種類など)があるが、大学院生が学部の講義を取ることには特に制限はない。これを利用すれば国家資格やその受験資格を得られることも。
  10. ここでも講義があるが、内容としては学部の内容を圧縮したものか、外部講師による特別講義、研究で役立つ倫理・安全教育・英語実践のみ。
  11. 「大学院大学」という、大学院からのみ学生を受け入れるところが存在する。
  12. 研究室によっては拘束時間はまちまち。ないところから長いと9:00-23:00みたいなところまで。ちなみに、コアタイム外でもゼミ会などがあればそこも実質拘束時間。
    • 応用科学系で実験を行うところだと長くなる傾向がある(特に有機化学と生物学)。
  13. 労基法は適用されないため、ブラック企業を超えていることも(そのノリでポスドクや助教に対してもこのままのことも)。
    • 従って教授は高飛車になりやすいため、風評被害が少ない内部向けの募集案内を見てみると結構簡単にブラックな研究室がわかったりする。ただし、外部向けのそれはわかりにくくなっている(研究内容しか書いていない)が。
    • 研究室を選ぶときは、実際の企業として考えて自分が楽に生活できるか(実質的な拘束時間、行事への参加を強制されない、やりたいことが自由にできる、指導教員の性格、研究室内は清潔な環境が保たれているかなど)を第一に、人間関係(自分に合いそうな教授や先輩か)を第二に考えるとよい。研究テーマや論文・発表実績は三の次でよい。
      • 1つ目と2つ目(心身的快適性)を横軸に、3つ目を縦軸にとって各研究室をプロットしてみても面白い。ちなみに、横軸・縦軸両方が低いのは「ブラック」、横軸が低く・縦軸が高いのは「激務だがキャリアに有効」、横軸が高く・縦軸が低いのは「まったり」、横軸・縦軸両方が高いのは「石油王」だと思う。SNSが発達している現在「石油王」に入るのは難しいだろうから、「まったり」あたりを目指すとよい(博士&研究職希望者は違ってくるのかもしれないが)。
  14. 入って数カ月で「ダメな奴」の印象が付けられると、他の人は見逃されることが多い細かいところまで見られて突っ込まれたり、ことあるごとにダメ出しを食らう、いつまでたっても資料のOKがもらえないなどいろいろある。本物のクズもいるが、中には教育及び指導と本気で思い熱心になっている人もいるのが何とも言えない。
    • こういうときは研究室をボイコットするのがよい。カウンセラーなどを巻き込むのも一つの手。うまくいけば上のようなことを受けなくなるばかりでなく、研究室側の対応が事務的になり資料作成とかでも提出してすぐにOKをもらえ、本当に重要なもの(発表資料や学位論文)なら大部分の枠組みを作ってもらえたりする。研究以外のやりたいこともかなり自由にやらせてもらえる(前は「研究を優先しろ」だったのが「そちらを優先していいです」となる)。ただし博士課程への進学はできなくなり、就職も研究とは関係ない業種になる可能性が高まるが。
      • よく聞く会社や上司の圧力に耐えかねて何か行動を起こすのと同じで、やったからといって風当たりが強くなることはない。なぜならやる前からすでに暴風雨だから。
  15. 人間関係(博士課程への進学のしやすさにつながる)は専攻によって異なる。実験系はウエットな人間関係になりやすい(実験装置や資材を共有することが多いからか)。
  16. 研究室の方針や様子は教授の性格によるため、その授業の様子である程度把握できることも。
  17. 博士への進学も研究室によって異なる。希望すれば行ける場合も、教授の承認が必要な場合もある。同様に博士課程修了後についても、自分で職を探す必要のあるところもあればアカデミックポスト(主にポスドク・助教・准教授のどれか)を保証してくれるところもある。
  18. 飛び入学することはできる。しかし、学士課程で要される多くの単位を取ったうえでかなり厳しい成績要件を満たす必要がある。また、晴れて飛び入学できても学士課程は早期卒業ではなく中退扱いになる。
    • 海外留学の場合だと学士の学位がないことがネックになるため、学位認定機構に認めてもらう救済措置があるんだとか。
  19. 現在はすべての大学が大学院を持つが、その昔は大学院を持っていない大学が多くあった(むしろこちらの方が多く、あったのは旧帝国大学くらいだったとか)らしい。
  20. 修士課程・専門職学位課程修了で得られる資格・受験資格がある。

種類別[編集 | ソースを編集]

大学院大学[編集 | ソースを編集]

  1. 学士課程をもたず、大学院から学生の受け入れを行うところ。
  2. 修士・博士に分かれておらず5年制一貫博士課程になっていることも。
  3. 大学共同利用機関法人や総合研究大学院大学などがこの形を取っている。

3年制大学院[編集 | ソースを編集]

  1. 6年制学科卒業後に、同じ学科に接続する大学院に進む場合この年数となる。
  2. 修士課程は存在せずいきなり博士課程となる。
  3. ただし、違う専攻や大学に進む場合や、他の専攻や大学からここに入る場合は通常通り2年制修士課程から始まる。

専門職大学院[編集 | ソースを編集]

  1. 一般の大学院が研究に重きを置くのに対し、こちらは職業能力育成に重きを置いている。
  2. 就学期間は1-2年と比較的短いものが多いが、3-4年制と長いものもある。
    • 社会人が無理なく通えるように長期履修制度をもつことも多い。
  3. 論文執筆が必要ないこともある。この場合は専攻が同じでも弁理士試験の選択科目免除ができなくなる。
  4. 修士・博士のように分かれておらず、この課程の続きはない。
    • 学術研究にシフトしたい人のために、博士課程準備コースが設けられている場合がある。
  5. 社会人の入学者も多い。
  6. 専攻名だけでは一般の大学院と見分けがつかない。

法科大学院[編集 | ソースを編集]

  1. 司法試験がらみで大量に新設されたため、専門職大学院の中で一番有名だと思う。
  2. 法学既修者向けの2年制(正確には2年次編入)と未修者向けの3年制がある。一応これは目安であり入試さえ通れば出身によらずどちらにでも入れる。
  3. 修了で司法試験の受験資格が得られる(司法試験予備試験の受験不要)というもの。
    • ただし、終了後一定期間以内に合格できなければ予備試験の免除がなくなる。
  4. 大学院の中で留年率が高いらしい。

教職大学院[編集 | ソースを編集]

  1. 学部卒業者だけでなく、現職の教員がスキルアップするために通うことも多い。
    • 1種免許を専修免許にアップグレードするため。
  2. 教員免許を持たない人はあまりいないと思う。
  3. 中高の教員免許を保有している人を対象に1年目は併設の学部で、2年目からここで学ぶことで小学校教員免許を取れる場合もある。
  4. 研究室に所属するが、その研究も各学問の分野に加え教育系分野が融合したものになっている。