ざんねんな特撮作品事典
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- 放送が終了した特撮は放送終了から3か月経過するまでは追加しないでください。
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ゴジラシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 怪獣王ゴジラ(映画)
- 「何それ?」という人もおろうが、本作は最初の『ゴジラ』の北米版である。現在では日本語字幕版もある。
- しかし評価はめちゃくちゃ低い。
- まず主人公がオリジナルのアメリカ人記者。この時点で色々と間違っている。
- オリジナル撮影部分はクオリティが低く、日本人役の俳優がものすごく日本語が下手。更に意味不明なカタカナが並ぶ羽織を着たオッサンが出てくる。
- こういった余計な部分を付けたせいで、ゴジラの東京での大暴れのシーンは半分以下にカットされている。そこが一番大事だろうが!
- 極めつけは、本作で水爆実験を行った国がボカされている所である。これはイグアナ版(おフランスの仕業)やVSムートー(ゴジラを倒すために核実験を行ったんだとよ)同様に批判されている。
- 昭和ゴジラシリーズ
- 明らかに昭和40年代以降は乱発しすぎ。
- 『総進撃』以降は映像の使い回しが目に見えてひどくなり、シナリオもチャチなものになっていく。
- 怪獣の血が飛び散るなどスプラッタな描写も増えた(そして『ゴジラ対ヘドラ』では…)。
- GODZILLA(1998年に公開された映画)
- ハリウッド版のゴジラとして「インディペンデス・デイ」を手掛けたローランド・エメリッヒが監督を務めた作品。日本の怪獣映画をハリウッド監督が手掛けたということで当時は大きな話題になった。
- 日本国内の興行収入は51億、観客動員は360万人であり、この数値は『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』よりも高い。アメリカなど海外でも興行収入としては成功した部類。
- ・・・が、イグアナみたいなゴジラが熱線を吐かずあっけなくミサイルで死ぬというあまりにもイメージ崩壊なゴジラが日米のゴジラファンからの不興を買った。
- 2014年に公開された方のゴジラの監督を務めた人にも「本当のゴジラ映画ではない」と言われてしまう。
- 挙げ句の果てに『ゴジラ×モスラ×キングギドラ 大怪獣総攻撃』では日本防衛軍の指揮官が「アメリカにゴジラらしき怪獣がいたが、日本国はこれをゴジラと認識していない」というダメ押しがなされた。
- 興行収入こそ良かったが評価は悪く、関連商品の売上も伸び悩んだため、予定されていた実写版映画の続編は中止された。
- その後「ゴジラ・ザ・シリーズ」としてアニメ版が本作の続編として放映された。
- ゴジラと考えずモンスターパニック映画としてみれば面白い作品と言う評価もあるようだ。
- ゴジラ FINAL WARS
- 平成ゴジラシリーズ最終作(まあシン・ゴジラもあるけど)で、ものすごい数の怪獣がバトルロイヤルを繰り広げる…という点はファンの間でも高評価。一番テンションが上がるゴジラ映画は何かと聞かれてこれを出すファンも多かろう。
- だがそれ以上に、人間VSX星人のバトルが長すぎ。仮面ライダーの映画と間違ってしまったのかというくらい生身アクションが長い、とにかく長い。
- 昭和怪獣のざっとした扱いもあまり評価が高くない。ヘドラ&エビラの秒殺とか。
- シン・ゴジラ
- 2016年に公開され『君の名は。』と共に同年の日本映画において歴史的ヒットとなりゴジラのリブートに成功した作品。
- しかし、過度なほど早口でなければならないくらい台詞を詰め込んでおり状況が分かりづらい。このような台詞を詰め込む方向は後の日本映画で悪い方向で目立つ結果となった。
- 作品に対する批判めいたものに対して絶対に許さないという残念かつ過激なファンがかなり存在。庵野秀明監督が一緒に記念撮影しているファンの雰囲気に困惑するレベルだった。
東宝版権[編集 | ソースを編集]
- 勝利の日まで
- もともと出征兵士の慰問用として東宝が制作した特撮映画だが内容がメチャクチャすぎる。
- 当時の人気芸能人を「笑慰弾」という人間が搭乗可能なミサイル?に乗せて戦地に送り込むという筋だが現地に着いた芸能人がなぜか巨大化やミクロ化している。
- こんな作品が敗色濃厚な昭和20年に公開されていたとはとても信じがたい。
- タイトルがまずかったせいか終戦後にGHQによりフィルムが処分され現在では冒頭の10分ほどしか残っていない。
- 円谷英二が担当した特撮部分もほぼ残っていないと思われる。
- 獣人雪男
- 山奥を舞台にしているが、その集落を【放送禁止用語】と呼称しており、「近親相姦を繰り返しているため【放送禁止用語】が多い」という現在では絶対に許されない設定で出しているため、ソフト化が一切なされていない。
- しかも悪徳興行師のせいでその集落が雪男に全滅させられるという悲惨なシナリオ。
- ソフト化に際しては、後述の『ノストラダムスの大予言』と同じような道を辿っている。
- 公開当時は「ゴジラより強い雪男」と喧伝していたが、どう見たってそんなにでかくも強くもない。
- ノストラダムスの大予言
- 1974年にノストラダムスブームを受け東宝が制作した特撮映画だがとにかく説教臭い。
- ざっくりまとめれば「これ以上地球を汚染するとこうなる」という悪い未来図を特撮で見せたもの。
- 撮影中に成城のスタジオで火事を出してしまった。
- 「超紫外線により山火事が発生する」というシーンの撮影だったが紫外線はそもそもそのような性質のものではない気がする。
- 74年の邦画興行収入では「日本沈没」に次ぐ2位を記録したが現在ではほぼ忘れ去られている。
- その後1980年に一部修正版がテレビ朝日で放送され、1986年春には2カ所をカットしたビデオとLDの発売が東宝から発表されたが、東宝社内の要請により中止に。
- 極めつけは放射性物質や核戦争の影響により奇形化した人類の姿を描いてしまい被爆者団体に抗議された。
- 一部をカットして上映を続けていた。
- そのせいで現在に至るまで日本国内では一切ソフト化されていない。
- 90年代末に海賊版が出回ったことならある。1998年に本編の音声を収録したドラマCDが東宝の協力を得たとするメーカー・グリフォンから発売され、翌1999年には「株式会社セプト」というメーカーから再発売された。
- 1998年のドラマCDの発売後には完全ノーカットの海賊版が出回っており、グリフォンとの関係が指摘されているが、グリフォンの素性が不明なこともあってはっきりしたことは分かっていない。
- 90年代末に海賊版が出回ったことならある。1998年に本編の音声を収録したドラマCDが東宝の協力を得たとするメーカー・グリフォンから発売され、翌1999年には「株式会社セプト」というメーカーから再発売された。
- テレビ放映も80年にテレビ朝日系で一度行われたきり。
- 現在日本でこの映画を見るには、販売中止になったビデオ版からの流出版、テレビ放映版の録画テープのダビング版、ドラマCD販売から暫く経ってから出現したカット場面が一番少ない海賊版の3つが存在するらしい。
その他シリーズ[編集 | ソースを編集]
映画[編集 | ソースを編集]
- 宇宙怪獣ガメラ
- 大映が徳間の傘下に入ってから作られた昭和ガメラ最後の一作。
- 予算の都合はわかるが、この時期のウルトラ映画より悲惨なツギハギぶりであり、シナリオもズタボロ。
- ファンからも「昭和ガメラは全部で7作、あと総集編みたいなのが1個」「金のかかった学芸会」とか言われる始末。
- 江戸に現れたキングコング
- 1938年に全勝キネマが制作した特撮映画だがタイトルに反して江戸で巨大猿が大暴れするような内容ではないらしい。
- そもそもフィルムが現存せずどのような内容か不明な部分も多い。
- 過去に本作の一部とされる映像がYoutubeに投稿されたこともあったが偽物だった。
テレビ[編集 | ソースを編集]
- アイアンキング
- 前後編ある最終回を、とあるテレビ局が前編だけ流してしまったことで、誤解されたまま都市伝説化されてしまった「悲劇のヒーロー」。
- ウルトラマンにそっくりな風貌も悲劇に拍車をかけた。
- もちろん、テレビ局には抗議が殺到!これがトラウマとなって、そのテレビ局では、特撮の再放送が長らくタブーになっていたそうな。
- ウルトラマンにそっくりな風貌も悲劇に拍車をかけた。
- 最終回というのは、前編では敵の催眠術によって憑依されたアイアンキングが敵の怪獣と共に東京を破壊。後編では子供たちの愛によって憑依から解放されて敵を倒しふるさとの星に帰る・・・というもの。
- それを、某テレビ局が事もあろうに前編だけを放送。それを見た当時の子どもたちがアイアンキングにそっくりなウルトラマンと勘違いして、終いに「ウルトラマンが悪に寝返って東京を破壊する最終回がある」という都市伝説ができてしまった。
- それから十数年後に、タレントの伊集院光氏によって、この都市伝説の真相が解明され、誤解が解けた。
- それを、某テレビ局が事もあろうに前編だけを放送。それを見た当時の子どもたちがアイアンキングにそっくりなウルトラマンと勘違いして、終いに「ウルトラマンが悪に寝返って東京を破壊する最終回がある」という都市伝説ができてしまった。
- 本放送当時も裏番組に、あの「マジンガーZ」があったため、やはりマイナーなヒーローに終わったことは、言うまでもない。
- ちなみに、幻の「日本テレビ版・ドラえもん」も「アイアンキング」の裏番組だった。
- 最初の敵勢力である不知火一族関連で、本来だったら最後の敵が同行していたヒロインポジの人だったが、火災事故の被害にあって降板を申し入れたために変更されている。
- 脚本を担当した佐々木守が「パトカー見たら火焔瓶投げたくなる」と言うほどの反権力というか左向きな考えの持ち主だったので「権力の非情さ」や自身が唱えていた「日本原住民」の思想に基づいた反天皇制の思想もストーリーに組み込まれていた。
- なので主人公の2人は組織の中のはみ出し者として描かれている。
- サンダーマスク
- 手塚治虫が原作者と思われているが、作者自身が「ひろみプロがやれと言い出したので私の作品はコミカライズだ」と断言している。この漫画自体は残念でも何でもない。問題はTV版である。
- 「二段変身」「やたらしゃべる巨大ヒーロー」など独自の発想はなかなか奇抜であったが、シナリオは総じて評価が低い。
- 中でもゲンシロンとかシンナーマンとか、ヤバすぎる名前の敵が多すぎる。
- そもそも主人公からして「早く地球に着きすぎたんで1万年冬眠してました」という腰砕けな設定。
- しかも彼を起こすのに「日本三大頭脳」と言われる科学者三人が犠牲になっている。もう少しこう…あるだろう色々と!
- 最終回だけは高評価という終わりよければすべてよしを地で行っている作品と言える。(まあ、それでもお涙頂戴路線すぎだけど)
- 真のざんねんな所はあまりに版権が複雑すぎる点である。
- 本作は「ひろみプロ」という新興プロダクションが企画した作品であり、製作を行っていたのは東洋エージェンシー(現・創通エージェンシー)である。
- 放送終了後に東洋がマスターフィルムを持ち去ってしまい、現在は創通が版権を持つ…と思いきや、創通も権利を主張しておらず、マスターもネガも見当たらないという幻の作品になってしまった。
- したがって、本作は一切ソフト化されておらず、ローカル再放送が数回あっただけで現在はCSなどでの再放送も一切行われていない。
- 突撃! ヒューマン!!
- アトラクションショーをTVで放送するという画期的な作風だったが、画期的なだけではウケるわけもなく裏番組が『仮面ライダー』では勝てるわけも無かった。チープすぎるだけ、という印象を残し、たったの1クールで終了した。
- このことは漫画版にも影響を与え、最終回が2ページということでよくネット上でネタにされる。
- しかも、マスターテープを上書きされてしまったため、現在では見ることが困難な作品になっている。
- ガールズ×戦士シリーズ
- 2010年代後半に始まった久々の女児向け特撮シリーズ。主演女優をアイドルユニットとして売り出したり、総監督の三池崇史の人脈から意外な出演者が出るなど意欲的な内容である。
- しかし2作目の『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』からはよりによってこの番組の裏にされてしまい、一般の認知度が低くなった。
- …が、玩具売り上げは3.5倍に激増した。
- 主演女優たちが全国行脚して子供たちの間では大人気だったが、コロナでそれができなくなり、強みを活かせなくなった。
- 2022年に変身バトルものからダンスを主体とした特撮に路線変更するも人気の低下に歯止めがかからず、なぜか9か月で終了となった。1クール目は30分をキラメキパワーズと折半していたので実質2.5クール…
- 後継の作品がないのに急遽打ち切ったからなのか、2023年1月現在は総集編で埋め合わせている。
- 2022年に変身バトルものからダンスを主体とした特撮に路線変更するも人気の低下に歯止めがかからず、なぜか9か月で終了となった。1クール目は30分をキラメキパワーズと折半していたので実質2.5クール…
- 事務所(LDH)による新ガールズグループのプロモーション企画と化していた。主演女優は一部を除きガールズグループのメンバーとしても活動している。
- (ファン層が横ばいか微減傾向なのに)毎年のように年端のいかない新人が4〜5人増員されたり、新グループが誕生したりしていて、粗製乱造感半端なかった。
- 電脳警察サイバーコップ
- 1988年に、珍しく日本テレビで放送された特撮番組。
- しかし、これが見事にコケて、これ以来日テレは特撮番組を放送しなくなった。
- また特筆すべきは、おもちゃが全く売れなかったこと。
- 番組スポンサーのタカラ(当時)はかなりの苦戦を強いられたらしい。
- おもちゃの出来は結構よかったが…。
- 番組スポンサーのタカラ(当時)はかなりの苦戦を強いられたらしい。
- さらに特筆すべきは、児童向け番組にあるまじき描写の数々。
- なんと、作中に飲み会(つまり飲酒)の場面があったらしい。
- スーパーロボット マッハバロン
- 主人公が致命的なほどにバカ。
- 「フェニックス」という植物があることを知らずひたすら不死鳥伝説について探し求めるなど、頭の回転が悪すぎる。乗ってるロボットの頭は回転する癖に。
- それを支える仲間たちも主人公ほどではないにしろざんねんなおつむなので、話もグダグダ。
- 敵組織の三大幹部(アンドロイド)も兄弟の癖に仲が悪すぎて、全然機能的な組織運営が行われてない。
- 放送中に打ち切りが決まってしまい、ヒロインが死んだのにラスボスが逃走してしまい決着がつかないという悲惨な終わり方になってしまった。
海外作品[編集 | ソースを編集]
- プルガサリ
- 1985年に北朝鮮で制作された怪獣映画だが監督の申相玉が脱北してしまったこともあり10年以上お蔵入り状態だった。
- そもそも申相玉監督は金正日の命で拉致されて北に連れてこられた。
- 東宝特撮チームが招かれ協力したがクレジットにはその旨が一切記されていない。
- なお現地での一行は常に監視や盗聴のターゲットにされていたという。
- 当時の日本では北朝鮮が得体の知れない国だったため参加を拒否したスタッフもいた。
- 韓国でも本作以前に同じモチーフの映画が制作されているがそちらはフィルムが行方不明になってしまった。
- よって南北のプルガサリを見比べることは2019年時点では不可能。
- ストーリーも、どこか日本の「大魔神シリーズ」を彷彿とさせる。
- 怪獣ゴルゴ
- 1961年に公開されたイギリスの怪獣映画で撮影に日本と同様の着ぐるみを使った欧米製としては貴重な一本。
- だが現在の日本での知名度はそこまで高くない。
- 当初は日英合作の予定だったが没になってしまった。
- その後舞台をオーストラリア南部に変えるという案も出たが「オーストラリアなんて襲われても誰も気にしない」という理由でイギリスに変更された。
- タイタニック(1943年版)
- はっきり言ってしまえば「タイタニックもの映画史上最大の黒歴史」。
- 大階段の浸水シーンなどの特撮は当時としてはレベルが高かったがとにかくナチスドイツのプロパガンダ臭がきつすぎる。
- 主人公がペーターセン(Petersen)なるドイツ人の一等航海士(もちろん架空)。
- その人物は救命ボートの一隻を得て資本家の両親に見捨てられた少女を助けたり枢軸国の人だけ助けたりとやりたい放題。
- ご丁寧に操舵室の計器類までドイツ語表記。
- 大階段の浸水シーンなどの特撮は当時としてはレベルが高かったがとにかくナチスドイツのプロパガンダ臭がきつすぎる。
- ここまでプロパガンダ全開だったのにパニックに陥る乗客の様子が強制収容所を連想させるとしてドイツ国内では上映禁止にされてしまった。
- 現在のドイツではラストの反イギリス的なメッセージなどを削ったバージョンなら見ることができる。
- この映画の撮影に使われた客船カップ・アルコナは終戦間際に撃沈され本家タイタニックに数倍する犠牲者を出した。
- キングコング(1976年版)
- 1933年に公開された伝説の怪獣映画のリメイクだが旧作ファンからの評判は散々だった。
- 「ただ単に特殊技術を見せたいだけ」「登場人物の造形がおかしい」とストーリー面への批判が多かった。
- ヒロインを演じたジェシカ・ラングは本作のイメージがつきすぎて3年間次の仕事が来なかった。
- クライマックスでコングが上るビルを世界貿易センター(WTC)に変更したためオリジナル版で舞台になったエンパイア・ステート・ビルから抗議された。