警察官/階級別

ナビゲーションに移動 検索に移動

全般[編集 | ソースを編集]

  1. 採用区分によってスタート地点(初任)や出世のスピードが全然違う。
    • 列車種別で例えるならキャリア組は新幹線、準キャリアは特急列車、ノンキャリアは在来線各駅停車と言われる。
      • キャリア組とノンキャリアは警察庁職員としての採用であり、キャリア組は国家公務員総合職採用試験(旧一種)の合格者、準キャリアは国家一般職(大卒程度)(昔の二種)の合格者が該当する。
        • キャリア組は東大合格者でもなれる人が殆どおらず、医師国家試験や司法試験と並ぶ超難関と名高い。まさに日本の科挙である。
          • そもそもキャリア組は出世競争が過酷なので、東大卒でも嫌う人間が少なくない…。
        • 彼らは警察庁の職員ではあるが、各都道府県の警察(警視庁など)にも出向することがある。
        • ちなみに警察庁職員には警察官でない者(一般職員)も含まれます。
        • キャリア組は所謂警察官僚である。
          • ちなみに亀井静香氏も元警察官僚。
      • ノンキャリアは各都道府県毎に採用された地方公務員である。
        • ただしノンキャリアでも警視正以上の階級であれば身分が国家公務員(地方警務官)に変わる。
          • 警察法56条1項による措置。
            • 都道府県採用で警視正はおろか、その2階級下の警部になれたら充分出世したと言える。
      • 出世のしやすさはキャリア組>>準キャリア>>大卒ノンキャリア>高卒ノンキャリアって感じ。これでも民間企業と比べたら高卒の待遇が良いと言える。
  2. 同じ階級でも働いている場所によって立場が変わってくる。
    • 例えば殆どの警察署では警視でも署長になれるが、一部の警察署では警視正以上じゃないと署長になれない。
      • 以上ではない。大規模署は警視正。
    • 一般論で言えば、同じ階級でも若い人であればその人はキャリア組または準キャリアである可能性が高いと言える。
  3. 特定分野の専門捜査官であれば、都道府県にもよるが一定の資格および実務経験(職歴)を持っていることでノンキャリアでも初任の階級が変わることがある。
    • 例えば東京都(警視庁)の財務捜査官の場合、職歴5年以上の税理士であれば警部補が、職歴8年以上の公認会計士なら警部が初任になる。
    • サイバー犯罪捜査官の場合、応用情報技術者試験の合格者かつ職歴3年以上であれば巡査部長が、高度情報処理技術者試験の合格者かつ職歴5年以上であれば警部補が初任。
    • 科学捜査官なら職歴5年以上の技術士または修士は警部補が、職歴8年以上の博士は警部が初任。
  4. これの知識があると刑事ドラマや推理ドラマを見るのが面白くなる。
  5. 職務中に何らかの原因で亡くなってしまった場合、2段階上の階級に行くことになる。(二階級特進)
    • ただし巡査のみ警部補に上がる。
      • のみではない。例えば部長も警部に上がる。
        • 巡査と警部補の間に巡査長と巡査部長があるから、三階級特進で合っている。巡査部長と警部の間には警部補しかないから二階級特進である。
    • また、警視長から警視総監、警視監から警察庁長官になることは無い。(警視総監と警察庁長官は定員1人だからね)
  6. 刑事ドラマでは署内の役職、または年齢や職務経歴と階級にどうにも整合性の取れていない事例も多いが、いちいちツッコミ入れるのも野暮。
  7. 「警部補と警部」「警視と警視正」「警視長と警視監」の間にかなり大きな壁がある気がする。
  8. 消防士にも似たような階級制度が存在する。
    • ただし警察官は警察庁と各都道府県の警察との間に強い結び付きが存在する(出向が普通にある)のに対し、消防士の場合、消防庁との結び付きは殆ど無い。
      • ちなみに消防士(全員が地方公務員)と総務省消防庁の職員(国家公務員)は全くの別物です。
    • 自衛官海上保安官にも階級制度があります。
  9. 別に警察官に限ったことではないが、昇任だけでなく降格もあり得る。
    • 多くは不祥事による降格だが、ごく稀に「重責に耐えられなくて自分から降格を申し出る」ケースもある。

階級別の噂[編集 | ソースを編集]

巡査[編集 | ソースを編集]

  1. 一番下っ端。
    • 警察官全体の下位3割がこの階級に属する。
      • ちなみに警察官は日本全国に約30万人いるため、およそ9万人が巡査ということになる。
  2. ノンキャリアは原則全員ここがスタート地点。
    • ノンキャリアの地方公務員であれば、最終学歴に関係なく(大卒も高卒も)ここがスタートラインである。
      • ただし警察学校での研修期間(大卒は6ヶ月、それ以外は10ヶ月)、初任給、昇任試験の受験資格に必要な実務年数などは最終学歴によって変わってくる。
  3. 交番勤務の警察官は殆どこの階級。
    • 交番所長(ハコ長)は警部補、交番勤務でも班長は巡査部長。
  4. こち亀に登場する警察官は作品の性質上、この階級の人間が多い。
    • しかし上司よりもずっとゴージャスな暮らしを送っている巡査も2人存在する。

巡査長[編集 | ソースを編集]

  1. この階級のみ試験なしで昇任できる。
    • 10年以上巡査を務めれば(何も問題を起こさなければ)誰でもなれる。
      • 10年ではない。昨今は2~3年。
  2. この階級で最も有名なキャラクターは両津勘吉。
  3. 一旦これになってしまうとこれ以上の出世は絶望的…。
    • 出世したいなら早いうちに巡査部長への昇任試験を受けることを強くお勧めいたします。
  4. 実は警察法で規定された階級ではなく、名誉巡査的なポジションである。
    • でも国家公安委員会規則では巡査長について明記されている。
    • 給料は一般の巡査より少しだけ上がる。
    • 巡査長でない巡査の指導を行うのが主な仕事(指導係員)。

巡査部長[編集 | ソースを編集]

  1. ここから昇任試験がある。
    • 実は巡査部長ですら、倍率は10倍以上が当たり前。
    • 大卒のノンキャリアは巡査として採用されてから2年後に、短期大学卒は3年後に、高卒(専門学校卒を含む)は4年後に受験資格が貰えます。
  2. 準キャリアはここが初任。
    • 準キャリアとは国庫公務員試験一般職に合格し、警察庁配属された者。
  3. 交番・駐在所、警察署、警察本部の主任クラス。
    • 警視庁、警察庁では係員となり、ほぼヒラである。
  4. 大原大次郎はこの階級。
    • ノンキャリアとはいえ年齢を考慮するなら低すぎるイメージ…。
  5. 架空の警察官で、主役級だけどあまり高位のヒエラルキーにいない人はこのあたりで設定されやすい。
    • 例:亀山薫、安浦吉之助
  6. 組織の役職としての部長級には就けるはずもない位置だが、会話での呼称が「部長」となることも多い。

警部補[編集 | ソースを編集]

  1. この階級までで警察官全体の92%を占める。
    • ノンキャリアだとこの階級までしか行けない人も多い…。
  2. キャリア組はここが初任。
    • キャリア組は最初に警察大学校で研修を受ける。
    • また、準キャリアも試験なしで警部補に上がれる。
  3. 一般的には現場のリーダー(責任者)と言われる。
  4. ここから部下(巡査部長以下)の勤務評定を行うことが可能になる。
  5. 交番の所長。
    • ただし大きな交番だと警部が所長になることも。
  6. 警察署や警察本部の係長クラス。
    • 警視庁、警察庁なら主任クラス。
      • 警察庁に主任って職はない
  7. 警察学校の教官はこの階級の人間が多い。
  8. 古畑任三郎はこの階級。
    • 推理に関しては天才だが、実はそんなに偉くないようだ…。
  9. 海パン刑事もこの階級。
    • 実は大原より格上。
  10. 佐藤美和子もこの階級。
    • 宮本由美も。
  11. ノンキャリアの場合、巡査部長になってから警部補への昇任試験の受験資格を得るために大卒は2年以上、短大卒は3年以上、高卒・専門学校卒は4年以上の実務経験が必要。

警部[編集 | ソースを編集]

  1. 警察官全体の上位8%以内に相当する。
    • 偏差値に換算するなら64クラス。
    • (ノンキャリアなら)実は難関階級である。
  2. ノンキャリアの場合、ここまでは試験によって昇任が決まる。
    • ノンキャリアなら最速でも30代まで待たないといけない。30代で警部になれたらかなり優秀。
      • 国民的アニメやドラマに登場する架空の警察官でこの階級の人物が多いために「大したことない地位」という印象が強いが、実は(キャリア組ならともかく)叩き上げで警部まで上り詰めるのはかなり難易度が高いのである。
        • 特に本部(警視庁を含む)への配属ならなおさら。
    • また、ノンキャリアだとここまで行けずに警部補以下の階級で定年退職を迎える人も少なくない…。

      • ノンキャリアで警部以上の階級に行ける者は5人に1人程度と言われている。
        • 5%しかなれない。
    • 警部補になってから4年後に受験資格が発生する。
      • この階級のみ、学歴による受験資格の差が無くなる。
  3. キャリア組以外でこの階級になった人は警察大学校で研修を受けなければならない。
    • 違う。基本は管区警察学校。
    • 違う。管区警察学校は警部補以下の研修。
  4. キャリア組は試験なしで警部になれる。最速で23歳で警部になれる。
    • 準キャリアも試験なしで20代で警部になれる。
  5. この階級から裁判所に逮捕状を請求できるようになる。
  6. 中間管理職。
    • 上司(警視以上)からの圧力と部下(警部補以下)からの突き上げでメンタルをやられる人が少なくない…。
  7. 基本的に現場にはあまり出ない。
    • フィクションだと現場に出まくってる警部が多いが…。
  8. 大きな交番だとこの階級(または稀に警視)の人間が所長を務める。
  9. 警察署の課長クラス。
    • 警察本部の課長補佐クラス。
    • 警視庁、警察庁なら係長クラス。
  10. フィクションだと目暮十三、白鳥任三郎、銭形幸一剣持勇杉下右京などがこの階級。
    • このうち白鳥と杉下はキャリア組。杉下は年齢を考慮するならかなり低い気がするが…。
      • 杉下はキャリアなので特命係に左遷される原因になった小野田公顕の組織した緊急対策特命係に呼ばれた時点で年齢的に警視になってないとおかしいが、その点について作中では語られていない。
    • この中で有能なのは銭形と杉下くらいか?
      • 銭形は同格の警察官から比べて、給料28%くらい低いらしいが。
  11. コロンボは日本語翻訳版において警部との設定だが、原語での階級名を直訳すると実は一段下がる。
    • 但しその階級名 "Lieutenant" は、分署長や本部の中間管理職クラスにもなりうる "Captain" の直下なので、日本の階級設定において警部級とみなしてもあながち誤っていない。
  12. 一般的には警察の「幹部」とはこの階級以上。

警視[編集 | ソースを編集]

  1. 警察官全体の上位3%以内に相当する。
    • 偏差値68〜69クラス。
  2. ここから試験ではなく実績によって昇任が決まる。
  3. ノンキャリアなら、ここまで出世できたら胸を張って「頑張った」と言えるだろう。
    • 最速でも45歳前後まで待たないといけない。
      • 待つのではない。待ってるだけはなれない。
  4. 準キャリアなら30代後半、キャリア組なら20代後半でなることも可能。
    • ここまではキャリア組あるいは準キャリアなら普通に警察官を続けていればなれる。
  5. 警察署の署長クラス。
    • ただし一部の警察署では警視正が署長になる。
  6. 各都道府県の警察本部(警視庁を含む)なら課長、管理官クラス。
  7. 警察庁なら課長補佐クラス。
  8. フィクションなら明智健悟やドルフィン刑事、角田六郎、神戸尊などが該当する。
    • このうち明智はキャリア組。
      • ちなみに明智は続編では警視長にまで出世し、警視監への昇進も内定している。
    • 角田、神戸はノンキャリアだが、キャリア組の杉下より上の階級である。
      • 特に角田六郎は「本店の課長級」というポジションまで得ており、ノンキャリアがそこまで行けるのは相当珍しい。
      • 神戸は大卒ノンキャリ→推薦組なのでノンキャリアではなく準キャリアで、警察庁警備局警備企画課課長補佐(警視)から表向き「2階級降格の左遷」という形で特命係に来ているので、特命係では警部補。その後警察庁に戻って警視に戻った。
    • ドルフィンは警視なのに、あとで特殊刑事課課長は海パン刑事 (登場時は警部補) となった。退職したのか?

警視正[編集 | ソースを編集]

  1. この階級以上は警察官全体の上位0.5%以内(偏差値は75を超える)になり、極端に人数が少なくなる。
  2. ここからはキャリア組だらけのエリート階級になり、ノンキャリアでここまたは警視長まで滑り込むのは非常に困難。
    • また、ノンキャリアは最速でも50代であり、仮に警視正になれても定年間近というケースが殆どである…。
      • というかノンキャリでここまで来たら1年に1人のレベルだと思う。
  3. 準キャリアは40代後半、キャリア組でも30代後半まで待たなければならず、決して簡単になれる階級ではない。
    • 待ってもなれない
  4. 都道府県警察の場合、この階級から地方警務官という国家公務員になる。
  5. 各道府県の警察学校の校長クラス。
    • ただし一部の県では警視でも校長になれるケースもある。
      • 逆に警視庁ではより上位の警視長が校長になる。
      • 一部ではなく半分以上は警視。
  6. 警察本部の部長クラス。
    • ただし警視庁では参事官、課長クラス。
  7. 警察庁なら室長、理事官クラス。
  8. こち亀の屯田五目須がこの階級。
    • その割に貫禄がないように見えるが…。
      • 見てくれはともかく、準キャリアかキャリア組の優秀者だぞ。
  9. 亀井静香さんはこの階級まで上り詰めた。

警視長[編集 | ソースを編集]

  1. ノンキャリア、準キャリアの出世の限界。
    • しかもここまでなれるのはごく僅か…。
  2. 各県の警察の本部長クラス。
    • ただし一部の県では警視監が本部長になる。
      • 人口が多い道府県は警視監が本部長、その他県では警視長が本部長と思って差し支えない。
  3. 警視庁の部長クラス。
  4. 警察庁なら課長クラス。
  5. 遠山和葉の父親の遠山銀司郎はこの階級。

警視監[編集 | ソースを編集]

  1. 道府と一部の県の本部長クラス。
  2. 警察庁では次長、局長、審議官に就く階級である。
  3. 警察大学校の校長や副校長、教務部長などのお偉いさん方はこの階級にある者が就く。
    • ちなみにノンキャリアでも警部になった者はここで研修を受ける。
  4. 定員は僅か50人程度(うち地方警務官が38人)。
  5. キャリア組しかいない。
    • ノンキャリアや準キャリアでこの階級になるのは不可能である。
      • ノンキャリアや準キャリアでも警視長まで上り詰めた者は退職日付けで警視監になることがある。ほぼ名誉階級だが…。
  6. 室井慎次は最終的にこの階級にまで上り詰めた。
    • ちなみに彼はキャリア組の中では少数派の東北大学出身である。
  7. 服部平次の父親の服部平蔵はこの階級。実はめちゃくちゃ偉い人なのだ。
    • 大阪府警の本部長である。
      • 大阪府警本部長が警視監の中で最も偉いとされている。

警視総監[編集 | ソースを編集]

  1. 警視庁にしか存在しない階級である。
    • 警視庁のトップ(本部長)である。
      • そのため、(後述の警察庁長官を除けば)階級名と役職名が一致する唯一の階級である。
  2. 任命には内閣総理大臣(首相)の承認が必要であり、警察庁長官を除くと別格中の別格と言える。
  3. 警視庁にしか存在しない階級であるため、警察庁次長である警視監よりも指揮系統上は下位になってしまうという矛盾点も発生する…。
    • 矛盾していない。MPDはNPAの下部組織ではない。
  4. かつてこの階級に就いたがすぐに退職した元警察官の女性が主人公である推理ドラマがフジテレビで放送されていた。
  5. 宮内庁長官の候補者は、この職位の経験者から拾うのが事実上の慣例。
    • そんな慣例はない
  6. 警察官の中で最も偉いが、職権が及ぶ範囲は東京都内のみである。

警察庁長官[編集 | ソースを編集]

  1. 日本の警察官のトップ。
    • 警察官のトップではなく、警察庁と警察職員のトップ。
  2. 警視総監からの昇任ではなく、警視監(警察庁次長)からの二階級昇進になる。
    • 二階級ではない。長官は階級ではない。
  3. 警視庁に所属する全ての職員に対する任命権を持っている。
    • また、懲戒に関する権限も持つ。
      • 嘘。警視庁職員の任命権などない。もちろん懲戒する権限もない。
    • サッチョウの付属機関たる皇宮警察に対する指揮権も持つ。逆を言うと、宮内庁長官は皇宮警察の指揮権を持っていない。
      • 皇宮警察の指揮権は皇宮警察本部長。宮内庁長官は非警察官、警察を指揮できるはずがない。
  4. 実は警察法で規定された階級では無い。
    • が、警察の王様に君臨していることに変わりは無い。
  5. 黒木哲也は最終的にここまで上り詰めた。『Gメン'75』の時点で既に警視だったため、元々偉かったのだが。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]

公務員

国会議員 内閣総理大臣 特殊法人 自衛隊 警察官(階級別) 高速道路交通警察隊 官僚 刑務官 消防士 教員